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介護施設のレクリエーションってなに?目的や内容、進め方を知っておこう!

介護施設の仕事でよく聞くレクリエーションって実際どんなものがご存じですか?
介護施設で働くなら知っておきたいレクの目的や内容、進め方についてご説明いたします。

レクリエーションとは?

最初に一般的なレクリエーションの意味を確認しておきましょう。
レクリエーションを辞書で調べると「仕事・勉学などの肉体的・精神的疲労をいやし、元気を回復するために休養をとったり娯楽を行ったりすること。またレクリエーションは笑顔のはじまり」などと言われています。

介護のレクリエーションの目的とは?

介護におけるレクリエーションの目的については下記のとおりです。
・基本的(基本的な日常生活能力)の改善・維持
・応用的能力(物事を応用する能力。)の改善・維持
・社会適応能力(他者とのコミュニケーション)の改善・維持

レクリエーションの内容とは?

レクリエーションの内容は様々なジャンルがあります。

・身体活動(集団体操・パタカラ口腔体操など)
・美術系活動(切り絵、写生大会など)
・自然や風景を楽しむ(動物・植物園の見学・ドライブ)
・書道、茶道
・ゲーム活動(トランプ・囲碁・将棋・ジェンガなど)
・クッキング活動(ホットケーキ、クッキーなど)
・音楽、演劇活動(演奏会・スタッフによる演劇など)
・社交活動・クラフト活動(保育園児、ボランティアとの交流 、手芸など)

レクリエーションの進め方

レクリエーションの対象者(利用者・入居者)についての理解

それではレクリエーションの進め方を見ていきましょう。
最初に重要なのがレクリエーションの対象者についての理解です。
高齢者の依存的・受身的傾向からレクリエーションを通して、レクリエーションは楽しいという気持ちを充分体験すること、また続けたい・参加したい流れを意識します。(自然と自発的になるよう促していきます。)

どのレクリエーションを行うのか?

レクリエーションの選択のポイント
レクリエーションを選ぶときには次の点に留意しましょう。
・参加者にとって楽しい体験であること
・できることを前面に出し、障害を意識させない
・でき映えにこだわらない
・参加者が感情を共有できるようなものであること

レクリエーション実施時の参加者への楽しみ方と環境の設定について

レクリエーションをするときには、参加者に次のような気持ちを抱いてもらえるようにしましょう。
・できるという自信
・人よりもうまいという優越感
・前回よりもうまかったという優越感
・誰かの役に立ったという有用感
・何か自分の役割があること
・一人ではないということ
・みんな同じことをしているという一体感

レクリエーションの計画の手順、立案について

レクリエーションの手順は起承転結を意識して立案・計画・進行するとやりやすくなります。

レクリエーション計画の例

あいさつ スキンシップ 対抗戦 整理体操
自己紹介・出席 あるサービス 集団のゲーム
手遊び ジャンケン遊び 感想
準備体操
雰囲気作り 発展させる 心身的な活動性を高める 締めくくり

レクリエーションの操作過程

レクリエーションの操作過程は4段階にして進めていきます。
最初はスタッフが主導しながら行いますが、最終的には利用者・入居者が主導するレクリエーションを目指していきます。

導入期(第1段階)
・スタッフ主導の期間
・参加者が雰囲気、集団参加になれる
・スタッフにより場を盛り上げる

交流期(第2段階)
・意欲的に参加者を他方向交流を促す
・参加者が注目される場面の設定
・参加者にリーダーの補助的役割を徐々に分担

参加者主導への移行期(第3段階)
・参加者の役割をより明確化する
・参加者主導の企画内容へ徐々に移行する

参加者主導期(第4段階)
スタッフが補助的役割にしていく

レクリエーション立案時の情報とは?

レクリエーション立案時には情報収集が大切です。

参加者の情報収集
・入居者、利用者の生活歴や身体機能、禁止事項や性格的な情報(積極的な人、協調性のある人、自己中心的な人、孤独傾向な人)など

場面設定
・グループ分け(人数設定・男女別・男女混合・年代別など)
・会場の設定(リーダーを中心に椅子の位置を放射型・円型・会議型など)
・ゲームの種類と工夫

個別的な活動(手遊び・輪投げ・ボーリングなど)
・全体で同時に行う
・個別の成果を確認する
・チーム分けとして、対抗戦とする
集団で行う活動(玉入れ・風船バレーなど)
・全体で一緒に行う
・団体戦

身体機能面から
・体重負荷の練習
・バランス機能
・身体の柔軟性を保つ
・体力をつける

 精神機能面から
・知的機能への働きかけ
・記憶
・感覚機能への刺激

年間季節の行事例
1月:新年会(各種伝承ゲーム:福笑い・百人一首・かるたなど)書初め
2月:節分(面作りなど)
3月:ひな祭り(人形作りなど)
4月:お花見会
5月:端午の節句(こいのぼり・かぶと作りなど)
6月:うちわ作り、アジサイ見学など
7月:七夕祭り(飾りつけ作成など)
8月:盆踊り会
9月:お月見会(団子つくり、お供え作りなど)
10月:運動会
11月:文化祭(作品展示など)
12月:クリスマス会、年賀状作り、餅つき

レクリエーションの実践編について

実際にどのようにレクリエーションを行うのか、具体例を挙げてご紹介します。

風船バレー(身体活動)

進行方法

チーム分けを行い、真ん中にネットまたはスタッフが入り大きな風船を使いバレーボールを行う。
ネット設置の際は5点~10点の先取で勝ち。

安全対策

座位で行うが、風船を取ろうとして利用者が立つことがあるので、立たないように声がけを行い、転倒されないように常に注意する。

使用用具・用品

・大きな風船
・ネット

アクティビティ


・座位を保つ。
・声が出せる。
・風船を見る。
・上肢が動く。


・集中する。


・風船が自分の所に来までの緊張感。
・風船を返せた嬉しさ。
・風船が落ちてしまった悔しさ。
・協調性を持つ。

風船バレーは団体戦となります。
参加者同士で協力し合えるので、腕の動きにくい方等が居られても、それほどハンディにはなりません。
一人ひとりの責任が分散され、またとても競技自体盛り上がります。

夏祭り(ゲーム活動)

進行方法

・まずは、夏祭りということで、はっぴを着てもらい、記念写真をとる。
・4チームに分け、ブルーシートの上に魚をまく。
・チーム毎に1人づつ、釣りざお(磁石)で釣る。
・時間を設定し、点数の高かったチームの勝ち。

安全対策

・座位で行うが、利用者が立つことがあるので、立たないように声がけをし、転倒されないように常に注意する。

使用用具・用品等

・釣りざお(竹で作成、釣り糸先端に磁石(クリップ磁石等)
・魚(厚紙に魚の絵を描き、回りにクリップを取り付ける。裏に点数が書いてある)
・はっぴ
・ブルーシート

アクティビティ


・座位を保つ。
・魚と釣りざおを見る。
・上肢が動く。
・点数を計算する。


・ルールを理解する。
・距離を測る。
・ねらいを定める。
・点数を計算する。


・参加者同士ではっぴを着る一体感。
・魚が釣れるまでのあせり。
・釣れた嬉しさ。
・なかなか釣れない、もどかしさ。
・全部で何点になったかという期待感と達成感

茶話会(社交活動)

進行方法

・ゆっくりと音楽を聴いて、お茶・コーヒーなどを楽しみながら茶話会を行う。
・少しゆっくりしたところで、民謡(花笠音頭・ソーラン節・ドンパン節等がおすすめ)をかけ好きな楽器を持ってもらい、手拍子のような感じで、楽器を叩いていただく。

使用用具・用品等

・緑茶、紅茶・コーヒー等
・お菓子(お饅頭・クッキー・ケーキなど)
・CD(民謡・演歌・ジャズなど)
・楽器(鈴・タンバリン・マラカス)

アクティビティ


・座位を保つ。
・上肢が動く


・民謡を思い出す。
・曲に合わせた、声と楽器のリズム。
・集中する。


・会話できる喜び・充実感
・参加者が一体となって歌える一体感
・民謡への親近感
・民謡が思い出せない不安。

レクリエーション年間予定例

レクリエーションは年間を通じて立案・実施するものです。
様々なレクリエーションを組み合わせて、利用者の皆さんに楽しんでもらいたいですね。
年間計画の一例をご紹介します。

時期 内容 主な使用用具・用具等
3/29~4/10 風船バレー・花見会 大きな風船・ネット
4/12~4/24 ピンポン玉リレー ピンポン玉・紙コップ・スプーン
4/26~5/29 ちぎり絵(初夏~真夏) 模造紙・和紙・のり
5/31~6/12 輪投げ 輪投げセット・紅白のたすき
6/14~6/26 リング送り 輪投げの輪・棒
6/28~7/10 七夕飾り作り・歌 笹・短冊・七夕飾り
7/12~7/23 ピンポン玉入れ ピンポン玉・大きめな缶
7/26~8/7 夏祭り(魚釣りゲーム・写真・盆踊りなど)  釣りざお・魚・はっぴ
8/9~8/21 色探し 物品カード・色指定カード
9/6~9/18 茶話会・敬老会 CD(演歌・民謡・ジャズなど)
9/21~10/2 運動会(玉入れ) 玉入れの玉、かご
10/4~10/30 ちぎり絵(秋~冬) 模造紙・和紙・のり
11/1~11/13 となりの落ち葉 新聞紙・ビニール袋
11/15~12/3 割り箸だし 2リットルのペットボトル・割り箸・たすき
12/5~12/18 クリスマスツリーの飾りつけ作り・飾りつけ クリスマスツリー・綿・飾り
12/20~12/29 クリスマス会・ビンゴ大会・歌(きよしこの夜) ビンゴカード・サイコロ・歌詞・プレゼント(手袋・マフラーなど)
1/5~1/17 凧揚げ・歌(一月一日) セロテープ・木綿糸・ティッシュ
1/19~1/31 福笑い風型あわせ ダンボール・たすき(目隠し用)
2/2~2/13 節分(お面の的あて) お面の的・ソフトなボール・補助ダンボール
2/16~2/28 雪合戦 風船・お手玉・補助用ダンボール
3/1~3/13 ひなまつり(ひな人形作り) ひな壇・紙コップ・新聞紙・はぎれ・折り紙等
3/15~3/26 テニスボールペタンク ピンポン玉・テニスボール(硬式)

まとめ

介護施設のレクリエーションについて、目的や進め方、実際の例をご紹介しました。
介護施設で働いている方はもちろん、これから働こうという皆さんもぜひ参考にしてください。

この記事のまとめ

  • レクリエーションとは、仕事・勉学などの肉体的・精神的疲労をいやし、元気を回復するために休養をとったり娯楽を行ったりすること。
  • 介護のレクリエーションの目的は基本的な日常生活能力の改善・維持、物事を応用する能力の改善・維持、他者とのコミュニケーションの改善・維持。
  • レクリエーションの内容は、身体的な活動(体操など)やゲーム、料理、習字など幅広い内容にて行う。
  • レクリエーションの進め方は参加者(高齢者)の情報や特性を知り、進め方は参加者にとって楽しい体験であることを意識して、手順は起・承・転・結にて立案・計画・進行を行うこと。
  • レクリエーションの過程は4段階に分けて、当初はスタッフによる進行などで進めて行くが、最終的には参加者による進行にて進められるようにスタッフが補助的な役割を行うことで理想のレクリエーションが行える。

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