福祉職はブラック?いつも求人が出ている会社が多い理由 - 沖縄の介護・福祉求人│株式会社ライフデザイン求人サイト : 沖縄の介護・福祉求人│株式会社ライフデザイン求人サイト
  • HOME
  • 沖縄の介護福祉完全ガイド

福祉職はブラック?いつも求人が出ている会社が多い理由

福祉事業所のなかには、常時求人を出しているところが多数あります。
一般的に「いつも募集している=離職率が高い=ブラック」と思われがちですが、実際のところどうなのでしょうか?
この記事では、福祉職の離職率など、福祉事業所の実情や常時求人が出ている理由などを紹介します。

福祉職はブラックか?

ブラック企業とは

ブラック企業とは、一般的に以下のような特徴があり、離職率の高い企業といわれています。

1.働いているスタッフに対して、非常識な長時間労働を強いている
2.過剰なノルマがある
3.残業代や給与の不払いがある
4.パワハラがあるにもかかわらず、改善しようとしない

ブラック企業に明確な定義はありませんが、上記のような状態が続いている企業で働くことは、労働者に対し身体的、精神的にとても大きな負担を与えるため、入社しないほうが良い会社といえるでしょう。

常時求人の福祉職はブラックか?

福祉事業所のなかには、実際に常時求人を出しているところが多数あります。
ではそのような福祉職はブラックといえるのでしょうか?

結論からいうと、ブラックではない企業が多いです!
ここからは、福祉職の離職率や常時求人を出している理由から、常時求人=ブラックではない根拠を説明していきます。

福祉職は離職率が高い?

離職率が高いということは、企業が採用しても社員がすぐに辞めてしまうということで、労働条件の良くない可能性があります。
では福祉職の離職率は高いのでしょうか?

福祉職の離職率

以下の表は、福祉職のうち介護職の中心である「訪問介護員」と「介護職員」の離職率の経年推移について示したものです。

【訪問介護員、介護職員の離職率の経年推移】

年度 H17 H19 H22 H26 R2
離職率 17.7% 21.6% 17.8% 16.5% 14.9%

「参考:介護労働安定センター 令和2年度介護労働実態調査の概要について

表をみてわかるとおり、介護職の離職率は徐々に下がってきている状況です。

他職種との比較

では他職種と比較して離職率は高いのでしょうか?

【令和2年 産業別離職率】

産業 離職率
建設業 9.5%
製造業 9.4%
情報通信業 9.2%
卸売業、小売業 13.1%
宿泊業、飲食サービス業 26.9%
生活関連サービス業、娯楽業 18.4%
その他のサービス業 19.3%
全産業計 14.2%

参考:厚生労働省 令和2年度雇用動向調査結果の概要

離職率は産業によって大きなばらつきがあり、建設業や製造業のように、10%を切る分野もあれば、コロナ禍の影響もあるのか、宿泊飲食業のように非常に高い離職率の分野もあります。

この調査をみると、全産業の平均は14.2%となっており、先に述べたとおり介護職(訪問介護員、介護職員)は14.9%。
離職率の高いイメージがある介護職ですが、意外にも「離職率は全産業平均程度である」ことがわかります。

福祉職が常時求人を出している理由とは?

前項で福祉職の離職率はそう高くないことを説明しました。
では、離職率が高くないのに、なぜ福祉職が常時求人を出しているのでしょうか?

介護サービス自体が増えている

第一に挙げられるのが、サービス自体が増えているということです。
高齢化の急速な進展にともない、介護施設や福祉サービスは急激に増えています。
そのため、多くの介護事業所では、福祉職の確保が非常に難しい状況となっています。

単純にスタッフが辞めていくからではなく、増大する福祉サービスに対して福祉職の人材が少ないというのが、福祉事業所で求人が出続けている一つ目の理由です。

優秀な人材を求めている

先に述べたとおり、福祉職は需要が非常に高く人材不足となっています。
また資格が必要な職種も多く、どの事業所でも優秀な人材を求めています。
そして優秀な人材を、より確実に確保するため、そのときに人員不足ではなくても常に求人を募集していることがあります。

資格要件や人員基準の変更がある

介護保険制度は5年ごとの改正、介護報酬は3年ごとに改定されることになっています。
介護保険制度改正はもちろん、介護報酬改定時には、サービス事業所の資格要件や人員基準が変更されることがあります。
また障がい者福祉の制度にも改正があります。

他の業種とは違い福祉では、かなり頻繁に人員に関する基準の変更があるため、サービス事業所はそれに合わせて人員の確保が必要となります。
改正や改定があることも、福祉職の求人が途切れない理由の一つとなっています。

夜勤などの条件が合わない

福祉施設、特に入所系施設では、遅出や早出、夜勤など交代制勤務の職場が少なくありません。
就職するのに夜勤はNGという人も多く、交代制勤務という条件が、新しいスタッフの就職を難しくしていることも常時求人の理由の一つです。

シンプルに求人の外し忘れ

福祉事業所のなかには、求人を取り下げ忘れてそのままになっており、応募してみると募集していないこともあります。
シンプルに求人の外し忘れの事業所もなかにはあります。

ブラックかどうかは自分の目で確認を!

常時求人=ブラックとは限らない

これまで説明してきたように、福祉職の求人募集が途切れない背景には、ブラック企業(労働条件や報酬払いなどが悪い)だからではなく、介護職自体が足りていなかったり、資格保持者が少なかったりと、ほかにたくさんの理由があるのです。

そのため福祉職への就職を考えるときは「常時求人が出ている=ブラック」と安易に判断するのではなく、なぜ常時求人が出ているのか、しっかりと確認することが大切です。

ブラックかどうか確認する方法

ブラックかどうかは、求人の募集をみただけではわかりません。
最後に、ブラックか確認するためのポイントをいくつか紹介します。

周辺からの情報収集

まずは周辺からの情報収集です。
ブラック企業なら、その事業所を退職した人も少なくないと思います。
福祉関係の知り合いに聞いたり、インターネットなどで調べたりしてみると、評判が良くない事業所なら確認できます。

紹介会社に確認する

紹介会社に登録するのもおすすめ!
紹介会社に登録して、常時求人が出ている理由を確認するという方法もあります。

面接を受け現場の様子を確認する

実際に面接を受け、事業所のサービス提供状況や利用者の様子、働くスタッフの様子を確認するのもかなり有効な方法です。
ブラックなら施設の様子をみさせてもらうとある程度わかるでしょう。

まとめ

今回は常時求人が出ている福祉事業所はブラックなのか確認するため、福祉職の離職率や福祉事業所の実情や常時求人が出ている理由などを紹介しました。
この記事をまとめると以下のようになります。

この記事のまとめ

  • 福祉事業所のなかには、常時求人を出しているところが多数あるが、ブラックではない企業も多い。
  • 福祉職の離職率は年々低下しており、他業種と比べても、全産業14.2%に対して介護2職種計14.9%(令和2年)と平均的である。
  • 福祉職が常時求人を出している理由は、ブラックだからではなく、増大する福祉サービスに対してなり手が少ないことや、資格の必要な職種が多く優秀な人材を確保するのが難しいことなどが背景にある。
  • 福祉職に就職するなら、常時求人が出ている福祉事業所=ブラックと安易に判断するのではなく、情報収集や現場の状況など、しっかりと確認することが必要。

常時求人の福祉事業所のなかには、ブラックではない企業も多いことがわかり、少し安心しましたね!

ライフデザインは“福祉のプロ”として地域に根差した支援を提供。
有給取得率100%、ワークライフバランスに自信あり!
頼りになる理学療法士さん大募集です♪

【募集番号0067:】児童発達支援あろはKids:理学療法士