訪問看護の仕事はきつい?仕事内容と病院との違いを解説!沖縄の事業所の事例も紹介 - 沖縄の介護・福祉求人│株式会社ライフデザイン求人サイト : 沖縄の介護・福祉求人│株式会社ライフデザイン求人サイト
  • HOME
  • 沖縄の介護福祉完全ガイド

訪問看護の仕事はきつい?仕事内容と病院との違いを解説!沖縄の事業所の事例も紹介

訪問看護の仕事はきついと言われることがありますが、本当でしょうか?
仕事内容、病院勤務との違いを現役の訪問看護管理者兼看護師に聞きまとめました。
沖縄県の訪問看護ステーションの状況、実際の訪問看護事業所の事例もご紹介します。

 

 

 

訪問看護とは?

訪問看護は、病院退院後の自宅療養や負傷の回復について不安なく、安心して自宅で生活したいと希望する利用者・家族へ看護師を派遣し、療養のお世話、家族への助言、健康チェックによる身体状況の把握、介護予防から看取りケアや主治医、ケアマネジャー、その他介護保険サービスとの連携を図る在宅介護の中心的サービスのひとつです。

訪問看護って2種類あるの?

訪問看護には2種類あり、訪問看護ステーション、病院・診療所等から医療保険適用または介護保険適用のサービスを提供することができます。
サービスを利用する方の年齢や疾患の状態によって医療保険か介護保険適用かが決まります。
基本的には介護保険対象者は介護保険からの訪問看護サービスが優先されます。
また末期のがんや医療的に関わりが多い場合は医療保険からのサービス提供されます。

出典:厚生労働省 訪問看護より

訪問看護の主な仕事内容とは?

訪問看護の仕事は自宅で療養している利用者の介助や指導、家族への相談や助言、医師からの指示についての処置、リハビリや終末期のケアなどです。

おもな業務

・身体・日常生活に関すること(健康チェック(体温・血圧・脈拍測定)食事・排泄の介助、入浴介助、洗髪、清拭の清潔保持、服薬の管理、服薬の説明など)
・主治医・往診医からの指示に関すること(点滴・胃ろうなどの管理、インシュリン注射の実施等)
・人工呼吸器などの医療機器に関すること
・家族からの相談助言や介助、療養についての指導に関すること
・リハビリや終末期ケアに関することなど
参考
一般社団法人全国訪問看護事業協会
https://www.zenhokan.or.jp/nursing_1/

訪問看護はきつい?病院勤務との違いについて

よく訪問看護の仕事はきつい!と聞きます。
そこで今回は病院勤務の経験もある現役訪問看護ステーションの管理者に実態を聞いてみました。

お話を聞いた方のプロフィール

看護学校卒業後、総合病院の病棟(内科)にて勤務し、結婚で退職。子育てが落ち着き自宅から近いクリニック(内科・皮膚科・整形外科)へ約10年間勤務をする。その後、総合病院へ転職し師長となり5年後に同じ病院の在宅部門訪問看護ステーションのオープンニングメンバーとして異動し現在に至る。

Q:病院勤務と訪問看護業務の違いは?

看護業務について職場環境の違い

患者さんが急変したときに特に違いがあります。
病院勤務では看護業務中に患者さんが急変、何かしらのアクシデントがあった時には医師をはじめ、師長、他の看護師もいるので、自己判断ではなく他のスタッフと連携を図りながら対応できます。また医療機器や機材が常にあるので、緊急時の対応などができる環境です。
一方、訪問看護では利用者さんの自宅で看護業務を行うため、急変時は臨機応変な対応が必要になります。緊急時には1人暮らしの方でしたらご家族、主治医、担当のケアマネージャーへの連絡、救急車の隊員に対して的確な状態を伝えるといったことも重要です。また医療機器や機材が常にある状況ではないため、利用者ごとに必要な物品の用意をしなければなりません。

病院勤務の患者、訪問看護の利用者との関わり方について

病院の外来・入院では数多くの患者さんがいるので、外来業務(バイタル測定・各種検査案内・相談など)入院時のラウンド業務(担当する患者への巡回・バイタル測定など)の内容にもよりますが、一人ひとりの患者さんと関わる時間は短時間です。入院患者には24時間365日に渡り看護業務があります。
訪問看護では1回の訪問で20分~90分の間、1日の訪問件数は4~6回の割合で利用者さんと関わります。
病院では1回の関わる時間が短時間で手術後の様子や病状など医療的な業務が中心です。一方、訪問看護では、主治医が訪問看護指示書の交付、ケアマネジャーのケアプラン、利用者の希望を考慮した訪問看護サービス計画表(作成者は正看護師・保健師)を作成し個々にあった看護サービス提供を行います。
医療よりどちらかというと日常生活の支援や健康相談・リハビリ、介助の方法について関わることが多いといえます。療養内容、病気が異なる利用者・家族と向き合いながらコミュニケーションを図って業務を行うのが訪問看護の特徴です。

夜勤の違いについて

病院勤務の時は3交代の勤務(日勤・準夜勤・夜勤)のため、夜勤については平均月7~8回の勤務をしていました。多い時は10日勤務。2交代(日勤・夜勤16:30~9:00)に比べて夜勤の勤務時間(24:00~8:30)はやや短いですが10回の夜勤は大変でした。
訪問看護では24時間オンコール対応をしていますが、看護師の交代制で月に4~5回の割合で対応します。オンコールは、17時~8時30分の間に自宅にて待機をする看護師が利用者・家族からの電話で応対します。対応としては体調の急変や相談事・お困り事に対してアドバイスをするのが主な内容です。またオンコールの頻度については一人暮らしの方や夜間不穏になる認知症・精神疾患の方、医療的に関りのある方、ターミナルケア対応の方からのオンコールが多くなるのが特徴です。夜間、深夜の時間帯で利用者の自宅への訪問はあまりありません。病院勤務の夜勤のように病棟へ行き、夜勤のスケジュールに沿った勤務体制ではないので夜勤については気が楽です。

訪問看護ってきつい?

病院勤務、訪問看護業務それぞれにきつい面があると思います。
病院勤務では異動があります。これまで築いてきた人間関係を再構築し、例えば内科から脳外科へと専門分野もかわりますので、常に勉強や研修にてスキルアップを図らなくてはいけません。また交代勤務で心身の負担や生活時間が一定化しないためリズムを整えるのが難しいです。様々な患者の状況を知っておかないと業務が行えないため、常に他の看護師と情報共有をします。
訪問看護では、利用者さんの自宅への移動がとても大変です。春や秋で気温、気候がある程度落ちついている時はいいのですが、夏の暑さや急な雨、冬の寒さなどは業務前にもかかわらず心身ともにきついと感じます。最初に伝えましたが、訪問へ向かう際に手荷物が多いのもたいへんな点のひとつです。利用者さんにより必要な医療的な備品(点滴など)・感染症対策の防護具を訪問件数分をもって行きます。特に入浴介助をする時の入浴介助時の着替えを用意するのはたいへんです。まれに2件の入浴介助があると2組の着替えを持っていくこともあります。
このようにたいへんな事もありますが入浴介助後の利用者さんから「ありがとう!気持ち良かった~!長生きできる」と笑顔で言ってもらえた時は特にやりがいを感じます。

訪問看護に向いている人とは?

・1人の患者・利用者さんに関わりたい、個別ケアを重視する
・コミュニケーションを図るのが好き、または得意
・日常生活や相談に関する看護業務に興味がある
・臨機応変な対応が出来る
・どんな場面でも冷静な判断、行動が出来る
・率先して看護業務について立案が出来る、または得意

訪問看護に向いてない人とは?

・師長・リーダーからの指示がないと業務がすすめられない
・様々な利用者住環境への対応がむずかしい、苦手である
・移動(車・原付・自転車等)することが苦手
・病院(院内)の職場環境、業務内容が合っている
・医療技術・スキルを向上させたい

沖縄県の訪問看護ステーションについて

 

沖縄県の訪問看護ステーションは何か所あるのか?

沖縄県の訪問看護ステーションの事業所は令和3年1月現在 151事業所あります。
近年、沖縄では訪問看護ステーションが増えています。

令和元年108か所
令和2年114か所
令和3年151か所

※参考情報:一般社団法人全国訪問看護事業協会
https://www.zenhokan.or.jp/
訪問看護ネット沖縄より
http://hokan-okinet.jp/

訪問看護数について

沖縄県の平成28年末現在の就業看護師数は14,732人で内訳は病院10,777人(73.2%)、診療所1,691人(11.5%)、介護保険施設等1,042人(7.1%)、訪問看護ステーション392人(2.7%)です。

訪問看護ステーションの今後の課題とは?

訪問看護ステーションは年々増加しています。増加の背景には主に3つの事柄があるとされています。

・在院(病院にいる期間)日数の減少による退院までの日数の早期化と在宅医療への移行
・長く住み慣れた住環境での生活を求めるニーズの増加
・病床数の削減など

病院から在宅医療へシフトする時には訪問看護ステーションの役割が大変重要です。
しかし訪問看護ステーションに勤める看護師が不足しているのも事実です。
2020年(令和2年)末で全国の訪問看護は6万2157人で看護師全体の4.9%と以前低い状況です。
沖縄に限らず、全国的に訪問看護ステーションの看護師をどのように増やしていくことが課題だといえます。

参考情報:GemMed |厚労省
https://gemmed.ghc-j.com/?p=45862

訪問看護ステーションあろはには病院勤務にない魅力的な勤務体制がある!

最後に2022年7月1日に開業した訪問看護ステーションあろはをご紹介します!
訪問看護ステーションあろはには、病院勤務にはない魅力的な勤務体制があります。

病院・施設の医療介護職は365日24時間のシフト制が多いため、交代勤務や時間外労働にて生活リズムを崩し、プライベートと仕事の時間が混同し分けることが困難とされてきました。
そうした中、あろはではプライベートの時間を大事に出来る勤務体制・環境整備についてこだわりを持っています。

例えば、子育て・家事があるので平日のみの勤務ができないのか?昼間の時間帯なら勤務は可能だがそんな職場はないから~とあきらめていた方は、ぜひ訪問看護ステーションあろはでご活躍ください。
病院勤務や他の訪問看護ステーションにはなかなかない、日勤帯で3つのパターンが選べるのがあろはの魅力的な勤務の特徴です。

A. 8:00〜16:00
B. 8:30〜16:30
C. 9:00〜17:00

ご自身のライフワークバランスが保てる時間帯にて勤務する事が可能です。
働きやすい環境の訪問看護ステーションあろはの情報です。

まとめ

訪問看護はきつい?についてまとめました。

 

この記事のまとめ

  • 訪問看護とは介護保険在宅サービスの中心的なサービス。
  • 訪問看護の仕事の内容は退院後の自宅で安心した療養生活が送れるよう看護・介護の提供を行う
  • 訪問看護・病院での看護業務それぞれにきついことがある。
  • 訪問看護向いている人は自発性があり・臨機応変な対応ができる人、向いていない人は何度も移動する事が困難、生活支援より医療スキル、看護技術を向上したい人。
  • 縄県の訪問看護ステーションは増加傾向 訪問看護ステーションの看護師は少ない。
  • 訪問看護ステーションあろはでは柔軟な勤務体制でプライベートを充実しライフワークバランスが保てる。

訪問看護ステーションあろはでは看護師さんを募集中!
1日7時間勤務、土日祝休みで月給30万円以上可能です。
お気軽にお問い合わせください。

求人募集