障がい児・障がい者・高齢者福祉の仕事はどう違う?どんな人に向いている? - 沖縄の介護・福祉求人│株式会社ライフデザイン求人サイト : 沖縄の介護・福祉求人│株式会社ライフデザイン求人サイト
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障がい児・障がい者・高齢者福祉の仕事はどう違う?どんな人に向いている?

福祉の仕事には、障がい者障がい者・障がい児・高齢者を対象とした様々なサービス、職種があります。どんな人にどんな仕事が向いているか、どのように判断するべきかをご説明いたします。

障がい児・障がい者福祉とは?

障がい児・障がい者福祉は、障害のある人も長く住み慣れた地域で安心して暮らせる社会の実現を目的としています。
厚生労働省:障害福祉サービスについてより抜粋
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/naiyou.html
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/index.html

高齢者福祉とは?

一方、高齢者福祉は高齢者が尊厳を保ちながら長く住み慣れた地域で暮らし続けることができる社会の実現を目的としています。
厚生労働省:介護・高齢者福祉より抜粋
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/index.html

障がい児・者福祉と高齢者福祉類似している職種の違いとは?

障がい児・者福祉と高齢者福祉にはよく似た職種がいくつかあります。
それぞれの違いを確認しましょう。

生活支援員と生活相談員・支援相談員の違い

障がい者福祉の生活支援員とは?

障害者施設で暮らす入居者に対して日常生活の支援を行ったり、自宅から通いで行っている就労継続支援A・B型の利用者に対して生活上の相談を受けたり、健康面への助言などを行います。
業務内容は介護職的な業務です。
高齢者福祉でいえば介護職にあたる職種になります。
生活支援員となるための必要な資格や要件に関しては明確な決まりはありません。
無資格者でも職に就くことができます。

高齢者福祉の生活相談員とは?

生活相談員のはおもに介護施設(特別養護老人ホーム・有料老人ホーム等)、介護サービス事業所(デイサービス等)の入居や利用に関する説明や連絡調整、サービス計画、契約などを行います。
その他、介護の業務や管理業務の一部なども業務として行いますので、介護事業の中心的な職種になります。
また生活相談員の要件として指定の資格が必要になります。

※沖縄県:通所介護事業所等の生活相談員の資格要件の変更について
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/fukushi-miyako/fukushi/kaigo/tusyo-seikatusoudanninn.html

高齢者福祉の支援相談員とは?

介護老人保健施設の相談窓口的な業務を行います。
職種の内容としては生活相談員とほぼ同じになりますが、支援相談員は介護老人保健施設のみになります。
相談窓口のほか、デイケア・ショートステイの利用者の獲得、入居者の獲得など営業的な業務も行います。
支援相談員になるための資格要件はありませんが業務内容が多岐にわたりますので、社会福祉主事任用資格を取得しておくことをおススメいたします。
沖縄県:社会福祉研修(中央福祉学院)について
https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/kodomo/fukushi/chiiki/fukusikensyu/h29kensyu.html

サービス管理責任者とサービス提供責任者の違い

サービス管理責任者とは?

サービス管理責任者は通称サビ管と言われる、就労移行支援事業、生活介護(介護を必要とする入居者へ入浴・排せつ・食事等の介護、調理・洗濯・掃除等の家事、生活等に関する相談・助言等を行う)、共同生活援助(障害グループホーム)通所障害福祉サービスの就労継続支援A型・B型の施設、事業所に配置しなければならない職種・人員の名称になります。
資格取得については一定の実務要件と基礎研修が必要になります。

沖縄県:サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者研修について
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/shogaifukushi/old/18243.html
参考:サービス管理責任者とは
http://www.rehab.go.jp/College/japanese/kenshu/2017/files/1-04.pdf

サービス提供責任者とは?

サービス提供責任者は訪問介護事業(介護事業)居宅介護・重度訪問介護(障害福祉)にて訪問業務のほかサービス品質管理、ヘルパーの労務管理・育成指導、多職種協働(ケアマネジャーなど)を行い、訪問介護事業に配置しなければならない職種です。
サビ管は実務要件と研修により資格を取得する流れになりますが、サービス提供責任者は「介護福祉士」を取得、「介護職員実務者研修」を修了することによりサービス管理責任者の要件を満たします。

沖縄県のサービス提供責任者の要件資格
□介護福祉士
□介護福祉士実務者研修修了者
□介護職員基礎研修修了者
□訪問介護員養成研修1級課程修了者
□看護師又は准看護師
□保健師
指定居宅サービス等の従事者に関する資格要件チェックリスト https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/korei/shido/kaisei/documents/siryo6.pdf

サービス管理責任者とサービス提供責任者は名称が似ていて間違えやすいですが、仕事の内容、職種のなり方は異なります。

障害福祉と高齢者福祉の仕事、特性の違いとは?

障害児者福祉サービスと高齢者福祉サービスは、ともに対人援助サービスとして同じサービスの分類されます。
大きな違いとしては、障害福祉では就労支援に伴う訓練や作業がありますが、高齢者福祉では就労支援はありません。
またそれぞれのサービス対象者の特性が異なります。

障害児・者では、発達障害や障害に関する知識をもとにどのように支援をしていくのか課題分析を行いながら支援業務にあたります。
高齢者福祉では、加齢に伴う病気、認知症に対する基礎知識などが必要になります。

また、家族との関係性も異なります。
障害児・者ではおもにサービス対象者の両親が介護者となり、高齢者福祉ではサービス対象者の配偶者や子どもになります。
家族との関係性も対人関係サービスを行う上で必要になります。
障害児者福祉と高齢者福祉に携わった経験上、障害児者の介護者(親や兄弟)の場合、介助や介護に独自なこだわりやルールが存在することがありました。
よい意味ではとても熱心でありますが、介護観の相違があると関係性が悪くなることもあります。
一方、高齢福祉(介護事業)ではある程度サービス提供側が介護サービスに対する情報発信や家族への助言がができるため、やや提供側に主導権があるケースが多いようです。
もっとも、双方ともサービスに対する信頼性がなければ良好な関係継続は難しい点では同じだといえます。
※参考:福祉のお仕事
https://www.fukushi-work.jp/work/detail.html?id=5&did=1

障がい児・者福祉の仕事にどんな人が向いているか?

障がい児・者福祉に向いている人は?

障がい児・者福祉サービスには18種類のサービスがあります(※)。
障がい児・者福祉では、自立支援や就労支援のための訓練や作業があります。
就労支援でも様々な作業があります。

作業内容の一例です。
・部品加工
・手工芸
・パンやクッキーなどの製造
・不良品の見分け
・おしぼりたたみ等

作業内容にもよりますが同じ作業を半日以上続けることがありますので、次のような方が障がい児・者福祉に向いていると思います。
・自らコミュニケーションがとれる方
・地道に諦めず、少しずつ物事を進めることができる方
・日々の成長を感じることができる方
・結果を求めず、気長に関わることができる方
・相手の立場になり考えることができる方

また農作業を行うこともありますので、障がい児・者福祉の理解とともに農作業に興味がある方も向いていると思います。
※参考:厚生労働省 障害福祉サービスの概要
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/naiyou.html

※農業分野における障害者就労マニュアル
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/attach/pdf/kourei-42.pdf

高齢者福祉の仕事に向いている人は?

高齢者福祉(介護保険)は大きく分けて7項目のサービスがあります。
高齢者福祉では自立支援と尊厳の保持を理念としています。
高齢者のプライドを守りながらできることをしてもらい、できないことを支援する仕事です。
次の方が高齢者福祉に向いているといえます。

・相手の話を聞くことが好き・出来る方
・観察目のある方、普段の様子と違う事に気がつくことが出来る方
・対人関係についてストレス耐性のある方
・相手を気遣い、良いところを引き出せる方
・相手の訴えや伝えたいことがわかる代弁者になれる方

居宅介護サービスに向いている方
・1:1のコミュニケーションが取れる方
・家事が好き、特技の方
・その場で臨機応変に判断できる方

施設介護サービスに向いている方
・チームにて物事を進める事が出来る方、コミュニケーションが図れる方
・報連相がしっかりできる方
・レクリエーションの等の企画運営が得意な方
参考:介護の適正診断テスト
https://kaigo9jin.com/diagnosis/

※厚生労働省:介護保険の解説
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/commentary/service.html

まとめ

障がい児・者福祉と高齢者福祉の仕事内容の違いとどんな人に向いているかをご紹介してきました。
似ているようで目的も仕事内容も関わる人も異なっていますので、ご自身の適性に合わせて検討してみてください。

この記事のまとめ

  • 障がい福祉、高齢者福祉ともに自立支援を促し、長く住み慣れた地域で暮らし続けることができる社会の実現を目指している。
  • 障がい福祉・高齢者福祉それぞれ類似する職種名があるが、役割や仕事の内容の違いがあることに注意する。
  • 障がい福祉では発達障害、障がいについての理解、介護者との関係性の理解が必要。
  • 高齢者福祉では加齢にともなう疾病や認知症に関する知識、介護者との関係性の理解が必要。
  • 障がい福祉、高齢者福祉の仕事に向いている人の共通項はコミュニケーションが自らとれる人。

ライフデザインでは障がい児福祉、高齢者福祉いずれの分野でも様々なお仕事があります。
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【募集番号0076:】訪問介護あろは ぎのわん:サービス提供責任者