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高齢者介護から障がい者介護に転職するのは難しい?注意点を解説

高齢者介護から障がい者介護へ転職する時に知っておきたいそれぞれの特性やサービス内容の違いなどについてご解説いたします。
障がい者介護への転職検討中ならぜひ参考にしてください。

高齢者介護と障がい者介護の違いとは?

介護・支援をする家族の違い

高齢者介護のおもな介護者は要介護者(本人)の配偶者や子になりますが、障がい者介護では障がい児・者(本人)の親や兄弟と介護をする関係性が違ってきます。
高齢者介護では介護保険を利用する対象者の尊厳や意見を第一として、次に家族の意向が反映される傾向ではありますが、障がい者介護では障がい児者は未成年者でもありますので総合的な判断は介護を行う親御さんの意向を重視する傾向です。

高齢者介護・障がい者介護のそれぞれの特性とは?

高齢者介護では加齢に伴う心身の変化、疾病、認知症などがおもな特性です。
障がい者の特性は高齢者介護に比べて多岐にわたりますので、高齢者介護から障がい者介護へ転職する時の注意点として身体障がい(視覚障がい・肢体不自由・聴覚障がい)発達障がい、精神障がい難病(脊髄小脳変性症)知的障がいのそれぞれの特性・特徴があります。それぞれの基本的な特性の理解が必要になります。
障がい者の特性・特徴についてわかりやすい資料がありますのでぜひご参考にしていただければと思います。

参考:新潟市障がい福祉課:障がい特性
http://www.city.niigata.lg.jp/iryo/shofuku/kyosei/syuchikeihatu/syuchikeihatu.files/syouaitokusei.pdf

高齢者介護・障がい者介護 制度の違いとは?

高齢者介護では介護保険制度、障がい者介護では障がい者総合支援法制度に沿ってサービス提供が行われます。
介護保険と障がい者総合支援法それぞれに介護給付がありますが、障がい者総合支援法では就労支援の訓練等給付があります。
介護保険の自立支援は、できる限り自分の意思や力で生活ができるようするもの。
一方、障がい者総合支援法での自立支援は自立した日常生活、社会生活を営むことができるようすることで、社会生活を営むことも目的としている点は高齢者介護との違いがあります。

高齢者介護・障がい者介護 サービス支援計画作成の違いとは?

高齢者介護では居宅介護支援事業所の介護支援専門員(ケアマネジャー)や地域包括支援センター(介護予防)にてケアプラン作成を作成しますが、障がい者介護では特定相談支援事業所の相談支援専門員が作成します。

特定相談支援事業所とは?

障害のある人が自立した日常生活、社会生活を営むことができるよう在住している市町村にて相談支援事業を実施する事業所です。
地域の状況に応じて柔軟な事業運営を行っています。
高齢者介護の位置付けでは居宅介護支援事業所になります。

参考:厚生労働省・障害のある人に対する相談支援について

https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/soudan.html

参考:沖縄県障害福祉サービス指定事業所情報

https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/kodomo/shogaifukushi/old/20738.html

相談支援専門員とは?

障害福祉サービス利用計画作成や地域生活への移行・定着に向けた支援を行います。
また住まいに関する住宅入居等支援事業や生活、金銭管理等の成年後見制度利用支援事業に関する支援など、障害のある方々へ総合的な相談支援を行います。

参考:WAMネット・相談支援専門員

https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/fukushiworkguide/jobguidejobtype/jobguide_job18.html

 

高齢者介護、障がい者介護 訪問介護サービスの違い

訪問にて介護するサービスについては高齢者介護では訪問介護、障がい者介護では居宅介護にて行います。

高齢者介護の訪問介護のサービス内容

身体介護:利用者の身体に接触するサービス(入浴・トイレ・移乗介助など)
生活援助:利用者の心身の状況により、家事が困難な場合に訪問介護員により生活支援サービス
通院等の乗車降車等:車いす等の利用者への通院の際に乗車・降車介助サービス

障がい者介護の居宅介護(訪問介護)のサービス内容

居宅介護:利用者の身体介護、生活援助・生活上の相談、支援を行います。
重度訪問介護:重度肢体不自由者、重度知的障害、精神障害者など常に介護が必要な利用者へ訪問にてサービスを提供します。居宅介護に比べ長時間のサービスが提供されます。
行動援護:対象者:知的・精神障害者。対象者が1人で行動する事が困難な場合、徘徊や自傷行為など常時見守りが必要な際に危険の回避などを行うサービス。
同行援護:対象者:視覚障害者。対象者の外出(通院や買い物など)移動など時の視覚的な情報を対象者へ説明や確認を行うサービス。
重度障害者等包括支援:介護の必要度が高い利用者へ居宅介護、重度訪問介護、同行援護、行動援護、生活介護、短期入所など包括的に提供するサービス。

高齢者介護では3つのサービスにて利用者の介護度に応じたケアプランのもと、サービスが提供されます。
障がい者のサービス内容はは障がいの度合いや介護の状況により高齢者介護より更に区分分けされてています。
注意点としては訪問介護と居宅介護は同じ訪問サービスですが、高齢者の訪問介護では外出介助・買い物はサービス提供が可能です。
しかし障がい者の居宅介護では外出介助・買い物のサービス提供は原則できません。
外出介助・買い物については行う場合は同行援護、行動援護の申請をします。

高齢者介護、障がい者介護 通所サービスの違い

高齢者介護の通所サービスについて

地域密着型通所介護:1日の利用者の定員が19名以下の原則サービス事業がある市町村に住む人へ入浴、排泄、食事サービスや機能訓練などの行う通所サービス。
通所介護:1日の利用者の定員が19名以上の入浴、排泄、食事サービスや機能訓練などの行う通所サービス。
療養型通所介護:看護師による医療的な観察が必要な難病の要介護者や在宅療養のがん末期患者を対象とした利用者へ入浴、排せつ、食事サービス事業等の介護、日常生活上の世話や機能訓練をサービス。地域密着型通所介護に分類されます。
通所デイケア:病院、診療所、介護老人保健施設が行う通所サービスになります。デイサービスとの違いはリハビリを主体としたサービス提供と体制です。

障がい者介護の通所サービス

自立訓練:自立にむけた日常生活、社会生活が行えるように、生活訓練、身体機能の必要な訓練を行うサービス。
就労移行支援:就労を目指す利用者へ、就労に関する知識などの訓練を行うサービス。
就労継続支援:企業での就労が困難な利用者へ働く場を提供や知識能力に必要な訓練を行います。A型(雇用型)とB型(非雇用型)の2種類のサービス。

障がい児通所支援事業

児童発達支援:未就学の障がいのある子へ生活の基本的な動作の指導や知識技能の指導、今後の社会生活への適応訓練等を行います。
放課後等デイサービス:通学中の障がいある子へ授業後の放課後、学校の長期休暇中に、日常生活の向上についての訓練や社会生活の継続的に図れるような支援を行います。

高齢者介護の通所サービスでは介護・リハビリテーション、レクリエーションなどのサービスを提供しますが、障がい者介護の通所サービスでは自立支援に向けた訓練、就労に関した知識や訓練、就労が困難な場合の就労継続支援のサービスを提供します。
障がい者介護では日常の生活や身体的なリハビリテーション以外に就労にむけた訓練に重きを置くところが高齢者介護にはないサービスになります。

高齢者介護、障がい者介護 施設サービスについて

高齢者介護の介護施設、障がい者介護の施設入所支援の目的は、入所者に対して入浴、排せつ及び食事等の介護、生活等に関する相談及び助言その他の必要な日常生活上の支援を行うことで、高齢者介護も障がい者介護もほぼ同じです。
高齢者介護から障がい者介護の施設サービスへの転職する時の注意点としては、先に記載いたしましたとおり、障がいの特性、特色の理解が必要になります。

施設入所支援

https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/syogai/handbook/service/c078-p02-02-Shogai-16.html

障がい者介護の施設サービスはおもに共同生活援助サービス(グループホーム)です。
グループホームは高齢者介護では認知症の方の共同生活サービスとして認識されていますが、障がい者介護のグループホームはおもに夜間にて入浴、排せつまたは食事の介護、相談支援を行います。
またグループホームから勤め先へ通勤したり、障がい者介護の通所サービスを利用をしたりと、日中は別の場所へ行きます。

参考:WAMネット 共同生活援助(グループホーム)
https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/syogai/handbook/service/c078-p02-02-Shogai-23.html

高齢者介護から障がい者介護へ転職をする時に取得しておきたい資格とは?

高齢者介護、障がい者介護ともに無資格者でも仕事に就くことができますが、取得しておきたい資格、障がい者介護の独自の資格についてご説明いたします。

社会福祉主事任用資格

高齢者介護では生活相談員の資格要件になっていますが、障がい者介護での就職時にも有効な資格です。
高齢者・障がい者に限らず児童福祉の仕事に就く時も役立ちます。

沖縄県社会福祉研修(中央福祉学院)について
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/fukushi/chiiki/fukusikensyu/h29kensyu.html

居宅介護職員初任者研修

居宅介護職員初任者研修を修了した場合は訪問サービス(居宅介護、重度訪問介護、行動援護、同行援護)のホームヘルパーとして活躍できます。

沖縄県 居宅介護従業者等養成研修について
https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/kodomo/shogaifukushi/h25kyotaku.html

サービス管理責任者

障がい福祉サービス(居宅介護(ホームヘルプサービス)・療養介護・自立生活補助・自立訓練(機能訓練)・就労移行支援・共同生活補助(グループホーム))を提供するサービス事業者が適切な提供できるよう全体的な管理を行う職種です。
資格取得には一定の実務経験等の要件がありますので下記のURLにてご確認ください。

沖縄県 サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者研修について
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/shogaifukushi/old/18243.html

児童発達支援管理責任者

障がい児福祉サービス(放課後デイサービス、児童デイサービス)で個別支援計画書の作成や管理、また現場職員への指導・助言など現場責任者として行う職種です。
資格取得には要件などありますので下記のURLにてご確認ください。

沖縄県 サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者研修について
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/shogaifukushi/old/18243.html

まとめ

高齢者介護から障がい者・児介護に転職する場合に知っておきたい違いや取得しておくといい資格をご紹介しました。

この記事のまとめ

  • 高齢者主な介護者は配偶者、子。障がい者の主な介護者は親、兄弟。介護者の関係性の違いがある。
  • 高齢者介護から障がい者介護へ転職する際には障がい者の特性、特徴についての基本的な理解が必要。
  • 社会福祉主事任用資格は高齢者介護、障がい者介護に限らず福祉職全般に就く時の基本的な資格。

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【募集番号0016:】児童デイサービスまはろ志真志:児童発達支援管理責任者