SOU PERSONAL経塚/児童発達支援管理責任者/児童福祉分野で約9年の経験
SOU PERSONAL北谷/言語聴覚士/関西の病院で急性期・総合病院領域や小児分野も経験後、沖縄へ移住して入社
SOU FIRST高原/言語聴覚士/新卒でリハビリ病院に就職後、児童分野へ転職
それぞれがSTを目指したきっかけ
今日は、ライフデザインで働く言語聴覚士(以下ST)の3名に集まっていただきました。まずは簡単に、これまでのご経験と、そもそもなぜSTを目指したのかを聞かせてください。
高安
SOU PERSONAL経塚で、児童発達支援管理責任者と管理者をしています。高安大地です。STとしては9年ほどで、これまでずっと児童福祉の分野で働いてきました。最初は療育センターのような、1時間の個別療育を行う現場から始まって、その後は集団の放課後等デイサービスへ転職しました。そこで言葉に特化したデイの立ち上げにも関わって、今はライフデザインで働いています。
もともと最初からSTを目指していたんですか?
高安
実は最初は保育士になりたかったんです。でも家族から「別の道も見てみたら」と言われて、リハビリ系の学校を調べました。PT、OT、STがある中で、最初から強い志望があったというよりは、勢いで飛び込んだ部分も正直あります(笑)。ただ、結果的にはすごく自分に合っていました。子どもと関わる仕事がしたい気持ちはずっとあったので、今こうして児童分野で働けているのは、本当に結果オーライだなと思っています。
大城
SOU FIRST高原でSTをしています、大城依沙音です。新卒でリハビリ病院に就職して、2年ほど勤務したあとに児童分野へ転職しました。もともと小児に行きたい気持ちがあったので、就職活動をして今に至ります。
大城さんは、どうしてSTを目指したんですか?
大城
最初は看護師になろうかなと思っていたんですけど、血が苦手で(笑)。進路を考えていたときに、看護師をしている母からSTという仕事を教えてもらいました。あと、年の離れた弟が小さい頃に言葉の発達で引っかかって、STさんにお世話になっていたんです。近くで見ていると、本当にどんどん話せるようになっていって。今では大学生なんですけど、全然問題なく話せています。その変化を見て、「すごい仕事だな」と思ったのがきっかけでした。
北岡
SOU PERSONAL北谷でSTをしている北岡里菜です。私はもともと関西にいて、急性期や総合病院で働いていました。病院の中で成人を見ながら、外来で発達に困りのあるお子さんを見たり、重症心身障害児の入所施設に関わったりして、成人から小児まで幅広く経験してきました。今回ご縁があって沖縄に移住し、ライフデザインに入社しました。
北岡さんは、もともと医療職を目指していたんですか?
北岡
実は最初は音楽療法士になりたかったんです。ただ、資格や就職先のことを考えたときに、少し違う道も考えようとなって。大学の先生に相談したら、「勉強が好きならSTは向いているんじゃない?」と言われたのがきっかけでした。調べていく中で、言葉だけではなく認知や発達、生活全体に関わる仕事なんだと知って、「自分にはこれが合っているかもしれない」と思って進みました。
病院と児童福祉の違い
皆さん病院や児童分野、それぞれ異なる経験をされていますが、病院でのリハビリと、今の児童福祉の現場ではどんな違いがありますか?
高安
病院のイメージって、やっぱり1対1で個室に入って、机上課題や絵カードを使って、しっかり座って取り組む感じが強いです。実習のときもそういう印象でした。もちろんそれが必要な場面もあると思うんですけど、児童福祉の現場はもっと生活に近いところで言葉を引き出していく感覚があります。訓練というより、遊びの中から探していく感じですね。
大城
私がいた病院は回復期だったので、1人1時間を毎日みっちり見るスタイルでした。机上課題も多いですし、口の体操や嚥下の評価・訓練もありました。大人のリハビリって、もともとできていたことをもう一度取り戻す、再獲得の意味合いが強いと思うんです。でも児童福祉は、まだ獲得していないものをどう育てていくかが大事になります。そこは大きな違いだなと思います。
同じSTでも、関わり方がかなり変わるんですね。
北岡
そうですね。病院ではまず検査をして、その子の状態を見て、「じゃあこの流れで進めましょう」という組み立てが比較的しやすいんです。医療はその点では明確さがあります。ただ、小児の現場に入ると、それだけでは対応しきれないことが本当に多いです。言葉の困りごとがある子でも、実際には感覚の特性や姿勢、注意の向け方などが大きく影響していることがあります。でも病院だと、どうしても「言葉はST」「運動はPT」「感覚はOT」と役割が分かれやすい。そこを超えて関わるのが難しい場面もありました。
高安
今の現場は、その子の発達に必要なら、まずみんなで考えようという空気がありますよね。PT、OT、STがいても、しっかり相談しながら「この子には今これが必要だよね」と話せる。そこがすごく大きいと思います。
大城
あと、子どもって大人みたいに「じゃあ今から1時間頑張ろう」とはならないじゃないですか(笑)。そこが一番難しいけど、一番面白いところでもあるなと思います。遊びの中でどう言葉を引き出すか、どうやって関わりの中で促していくか。病院とは全然違う難しさがあります。
児童分野で最初にぶつかった壁
これまでの話にもつながりますが、児童福祉の現場に入って最初にぶつかった壁は何でしたか?
北岡
やっぱり「正解が一つじゃないこと」ですね。病院だと、ある程度型があります。でも児童福祉は自由度が高いぶん、「何から手をつけたらいいんだろう」と迷いやすい。特に病院経験が長い方ほど、最初は戸惑うかもしれません。
高安
めちゃくちゃわかります。自分が小児分野に入ったときって、周りにSTの先輩がほとんどいなかったんですよ。聞ける相手がいないから、自分で試して、自分で失敗して、少しずつ成功体験を積むしかなかった。最初の半年ぐらいは本当にてんやわんやでした。
その壁って、どうやって越えていったんですか?
高安
子どもより先に“おもちゃ”に負けていたらだめだと思って(笑)。まずはおもちゃじゃなくて、自分に興味を持ってもらうことから始めました。感覚遊びを使ったり、「こっちのほうが楽しいよ」と関わりを作っていったり。たとえば、その子が好きなものを少し高いところに置いて、「どうする?」「取ってって言ってみようか」みたいにやる。そういう小さなやり取りから、関係性やことばのキャッチボールが生まれていくんです。
大城
私は今まさに、その壁を越えている途中だと思います。最初は、座っていられない子や、すぐ別のことに気持ちが向く子に対して、どうやって一つの遊びに集中してもらうかをすごく悩みました。
その中で、今はどんな工夫をしているんですか?
大城
やってほしい課題を一つ入れつつ、その子が選べる遊びを提案したり、ごほうびのシールを使ったりしています。何個か試していく中で、その子に合うやり方が見えてくるんですよね。「これをやったら次はこれ」という流れができると、子どものほうから来てくれることもあって、少しずつ手応えを感じています。
高安
シールって、すごくいいですよね。そういう発想が自然に出るのは、大城さんの良さだと思います。
大城
ありがとうございます(笑)。最初は本当に手探りだったんですけど、何個か試していく中で、その子に合うものが見つかると、関わり方も変わってくるなと感じています。
北岡
私も、病院時代に「教科書に載っていることだけだと限界があるな」と感じていたので、福祉に来てからは遊びをどう言葉につなげるかをずっと考えてきました。最初は、事業所の中にある遊びや教材を見ながら、「これを言語発達にどうつなげられるかな」と自分なりに組み替えていった感じです。少しずつコツが見えてくると、自由度の高さが怖さではなく、面白さに変わっていくと思います。
ライフデザインを選んだ理由
福祉の会社や事業所はたくさんある中で、皆さんがライフデザインを選んだ理由も聞きたいです。かなりリアルな理由でも大丈夫です。
高安
自分は最初、かなりはっきりしていて、給料面が大きかったです。ただ、条件がいい会社って逆にちょっと怖いじゃないですか。「本当に大丈夫かな」「ブラックじゃないかな」って。だからかなり調べました。実際に働いている人の話を聞いたり、自分なりに情報を集めたりして、「本当に大丈夫そうだな」と思えたのが大きかったです。
入る前に不安だった部分もあったんですね。
高安
ありましたね。福祉業界って、資格を持っていたら比較的入りやすいことも多いので、逆にライフデザインは選考がしっかりしていて驚きました。でもそれが逆によかったです。ちゃんと人を見て採っている会社なんだなと思えました。
北岡
私は、ライフデザインの「福祉のスタンダードを変革する」という考え方に共感した部分が大きいです。小児のSTって、既存のやり方だけでは難しいことが多いんですよね。だからこそ、自分の経験を活かしながら、より良いやり方や仕組みを作っていける環境に魅力を感じました。
「自分の経験を活かせる環境」というのは大きいですか?
北岡
大きいですね。一人で頑張るのではなく、周りと相談しながら、その子にとって本当に良い療育を考えていける。それがライフデザインに入ろうと思った理由です。
大城
私は最初、別の進路も考えていたんですけど、タイミングが合わなかったりして改めて児童分野を探していました。見学に行くつもりが、気づいたら選考が進んでいて(笑)。
結果的には、何が決め手になりましたか?
大城
知り合いから「楽しく働いている人がいるよ」と聞いたり、条件面も含めて現実的に考えたりして、ここなら安心して働けそうだなと思えたんです。最終的には、働く人たちの雰囲気が決め手になった気がします。
STとして広がった支援
今の環境で、STとしての専門性は発揮できていると感じますか?
大城
少しずつ、という感じです。まだ入社して4か月ほどなので、ここからもっと勉強していきたい気持ちはあります。ただ、会議の中で言葉の発達について共有したり、保護者の方に子どもの変化をお伝えしたりする中で、自分の専門性が活きているなと感じることはあります。小さな積み重ねを一緒に喜んでもらえたり、「家でもやってみます」と言ってもらえたりすると、ちゃんと役に立てているのかなと思います。
北岡
私は病院時代の経験がすごく活きています。成人の高次脳機能障害の方に使っていた考え方や課題を、子ども向けにアレンジして教材を作ることもあります。今までの小児の言語療法にはなかった視点を持ち込めることもあるので、病院での経験がそのまま今につながっている感覚があります。知識を使い直す、作り直す、という感じですね。
高安さんは、今は児童発達支援管理責任者(児発管)としての視点もありますよね。
高安
そうですね。以前より療育にずっと入る時間は減りました。でもそのぶん、スタッフと話す機会がすごく増えたんです。感覚や粗大運動、微細運動がどう言語発達につながるか、という話をスタッフに伝えて、それを現場で取り入れてくれる。自分一人の支援で終わるのではなく、チーム全体に広がって子どもに還元されていくのは、すごくやりがいがあります。
STの仲間は、もっと増えたほうがいいと感じますか?
北岡
それはすごく思います。今は各事業所に1人、という状態に近いので、特に入社したばかりの人にとっては少し不安もあると思うんです。最初の半年だけでも、近くにSTがいて一緒に動ける環境があると、かなり安心感が違うと思います。
高安
最初に遊びの作り方や関わり方の感覚がつかめれば、その後の事業所配属でもかなり動きやすくなると思います。だからこそ、ST同士で学び合える環境はもっと増やしたいですね。
働き方や休みやすさについては、どう感じていますか?
高安
子どもがいる家庭だと、急なお休みってどうしてもあるじゃないですか。そういうときに、ちゃんと「休んで大丈夫ですよ」と言ってもらえるのは大きいです。自分も必要なときは相談できますし、嫌な顔をされたことはないですね。
大城
私も急なお休みをいただいたことがあるんですけど、そのときも本当に自然に「お大事に」と言ってもらえて、次の日も気にかけてもらえました。休むこと自体に変な気まずさがないのはありがたいです。
北岡
制度ももちろん大事なんですけど、私は一緒に働く人たちの空気感が大きいと思っています。誰かが急に休んだときに、責めるような雰囲気がないんです。医療の現場だと、どうしてもそこに少しピリッとした空気が出ることもありました。でもライフデザインでは、「じゃあどうカバーしようか」という方向に自然と向く。そこはすごく働きやすいなと思います。
ワークライフバランスの面ではどうですか?
大城
私は前職より休みの感覚が変わった部分もありましたが、今はもうリズムに慣れて、プライベートも含めてバランスは取れているなと思います。現場でも、みんなで調整しながらなるべく早く帰ろうという空気があるので、そこは助かっています。
高安
管理者やリーダーが、ちゃんと勤務時間内で終わらせようという意識を持っているのは大きいと思います。だらだら残る感じじゃなくて、帰れるときは帰る。そのメリハリがあるから続けやすいですね。
北岡
現場をしっかりやりたい人にも、家庭との両立を大切にしたい人にも、どちらにもやさしい環境だと思います。そこはSTに限らず、長く働くうえで大きな魅力だと思います。
児童分野に一歩踏み出したいSTへ
最後に、入社を考えているSTの方にメッセージをお願いします。
大城
給料面もそうですし、療育もしっかりできて、一緒に働くメンバーも良い人達ばかり。とてもあたたかい職場だと思います。働きながら学べることも多いですし、ライフワークバランスも取りやすいので、児童分野に興味がある方は、ぜひ一緒に働きましょう。
高安
ライフデザインは、働きやすさもありますし、急なお休みにも理解があります。子育てしながら働きたい方にもすごく合っていると思います。それに、現場を大事にしながら働く道もあるし、もっと挑戦していく道もある。自分に合った働き方を選びやすい会社なので、STの方にはぜひ来てほしいですね。
北岡
ライフデザインのいいところは、チャレンジしたい人も、ワークライフバランスを大切にしたい人も、どちらも受け入れてくれるところだと思います。「自分にできるかな」と迷っている方もいるかもしれませんが、まずは一歩入ってみることで見えるものがあるはずです。自分らしく働ける場所を探している方には、すごくいい環境だと思います。