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介護老人保健施設のお仕事解説!職種や資格、待遇まとめ

介護老人保健施設ってどんな施設かご存じですか?
高齢者向けの福祉サービスには様々な形態がありますが、今回は介護老人保健施設のお仕事を解説!
職種の内容や資格、待遇面についてご説明いたします。

介護老人保健施設とは?

介護老人保健施設は介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指すために、医師による医学的管理の下、看護・介護といったケアはもとより、作業療法士や理学療法士等によるリハビリテーション、また、栄養管理・食事・入浴などの日常サービスまで併せて提供する施設です。
利用者ひとりひとりの状態や目標に合わせたケアサービスを、医師をはじめとする専門スタッフが行い、夜間でも安心できる体制を整えています。

介護老人保健施設へ入居できる要件は、介護保険法による被保険者で要介護認定を受けた方のうち、病状が安定していて入院治療の必要がない要介護度1~5の方で、リハビリテーションを必要とされる方です。
介護老人保健施設は、常に利用者主体の質の高い介護サービスの提供を心がけ、地域に開かれた施設として利用者のニーズにきめ細かく応える施設です。
介護予防を含めた教育・啓発活動など幅広い活動を通じ、在宅ケア支援の拠点となる事を目指して、ご利用者・ご家族の皆様が、快適に自分らしい日常生活を送れるよう支援をしています。
公益社団法人 全国老人保健施設協会より引用
https://www.roken.or.jp/about_roken

介護老人保健施設 は全国に4 337か所(令和元年度)、沖縄県には43か所(令和3年4月27日現在)あります。
沖縄県の入所施設一覧
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/korei/shisetsu/shisetsu-ichiran-20170411.html

介護老人保健施設 職種と内容

介護老人保健施設では次のような職種の人たちが働いています。

医師

利用者の医学的管理を行い診断・治療及び、他職種への指示を行います。
介護老人保健施設の責任者は「施設長・管理者」などの名称で呼ばれ、介護保険法第95条により「原則は医師がなること」と定められていますが、実態としては都道府県知事の承認を受けて、医師以外の者が管理者になることが多いようです。

看護師

医師と協力し利用者様の医学的管理を行うと共に医学的知識を活かして適切なケアのあり方を検討します。
病院のように医師が多くいないため、医療的ケアに関しては重要な役割を占めます。

介護職

利用者様の日常的なケア以外に、多職種と協働して専門的なケアを行います。
移動・食事・排泄・入浴等に関する日常的なケアを行う上で最も重要な役割を占め老健で働く職種の中で最も人数が多い職種です。

無資格者

勤務にあたっての資格要件はありませんが、働きながら介護福祉士の資格取得を目指せる職場もあります。

支援相談員

様々な相談窓口的な機能を担っています。
利用者様が生活していく上で必要なサポートや施設やご家族、役所との調整役を担います。
資格要件はありませんが介護老人保健施設には必ず配置しなければならない専門職です。

介護支援専門員[ケアマネジャー]

利用者の希望をふまえて介護サービスの利用方法をコーディネートします。
介護老人保健施設のケアマネジャーは、居宅介護支援事業所のケアマネジャーと連携しサービスの調整を行います。

リハビリテーション職

リハビリ職は利用者様に対する評価とリハビリ計画の作成、専門的リハビリの提供や他職種も含めて実践する生活機能向上プログラムの指導を行います。
●理学療法士(PT)は運動機能向上
●作業療法士(0T)は精神心理機能
●言語聴覚士(ST)は嚥下機能や発話機能維持向上
認知症の専門として臨床心理士が勤務している介護老人保健施設もあります。

管理栄養士・栄養士

利用者の栄養状態の維持・向上の為に食事に関するすべてのことを管理していきます。
利用者の状態に合わせた個々の食形態の設定等を他職種と協働して行います。

厨房職

利用者へ提供する食事を作ります。
管理栄養士からの指示に従い利用者様個々の栄養状態や食べる機能を考慮して食事を提供します。
常食・きざみ食・トロミ食等同じ料理でも様々な形で提供します。

薬剤師

薬に関する専門職で介護老人保健施設における調剤・服薬を管理しています。
やまなし老健より引用
https://y-rouken.jp/work/

介護老人保健施設へ就職・転職の時に活用できる資格について

社会福祉主事任用資格

介護老人保健施設の職種である支援相談員は特に資格の要件はありませんが、職種の内容として様々な機関との連絡調整などがありますので、求人募集の際に社会福祉主事任用資格、社会福祉士は歓迎など各種介護・社会福祉施設の職種に求められる基礎的資格でもあります。
沖縄県社会福祉主事資格認定通信課程(公務員)について
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/fukushi/chiiki/fukusikensyu/h29kensyu.html

喀痰吸引等制度

介護老人保健施設では退院後まもない利用者がおりますので、医療行為も想定されます。
そこで介護職として医行為が可能な喀痰吸引等制度についてご紹介いたします。

たんの吸引及び経管栄養(以下、たんの吸引等)は医行為に該当し、医師法等により医師・看護師等のみ実施可能となっています。
平成23年度までは厚生労働省の通知により、介護職員等によるたんの吸引等は、当面のやむを得ない措置として一定の要件下(本人の文書による同意、適切な医学的管理等)で、認められてきました。
平成24年度から、介護職員等によるたんの吸引等が将来にわたってより安全に実施されるように「社会福祉士及び介護福祉士法」が一部改正されました。
一定の研修を受けた介護職員等においては、医療や看護との連携による安全確保が図られている等、一定の条件の下でたんの吸引等の行為を実施できることとなりました。

【実施可能な行為】
○ 喀痰吸引(①口腔内、②鼻腔内、③気管カニューレ内部)
○ 経管栄養(④胃ろう・腸ろう、⑤経鼻経管栄養)
【喀痰吸引等を実施できる者】
○ 県又は登録研修機関が行う喀痰吸引等研修を修了し、県から「認定特定行為業務従事者認定証」の交付を受けた介護職員等
○ 介護福祉士(資格取得年次や修了した研修により取扱が異なる)
沖縄県介護職員等によるたん吸引等の制度について(喀痰吸引等制度)
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/fukushi/shien/tanquintop.html

介護老人保健施設リスクマネジャー

全国老人保健施設協会では老健施設を取り巻くリスク(転倒・転落による事故、施設内感染、利用者のプライバシー保護、メンタルヘルス、不適切なケア、自然災害など)を包括的に把握し、事後対応だけでなく、事前リスクも視野に入れて現場の中心となってリスクマネジメントを行う人材を養成する制度として、全老健初の資格認定制度「介護老人保健施設リスクマネジャー」を創設しました。
「リスクマネジャー養成講座」合計約30時間のカリキュラム修了者で、「リスクマネジャー資格認定試験」を受験し一定以上の得点を習得した者に資格を授与。
資格要件としては介護老人保健施設の関連する法人の職員で管理的役職者にある者等になりますので、介護老人保健施設の職員となった後、管理的な職種なった時に取得が可能になります。
※リスクマネジャー資格認定試験について
http://www.risk-manager.jp/

介護老人保健施設の平均給与・求人について

厚生労働省の「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護老人保健施設(老健)の平均月収は額面給料で32万6,540円、手取りで約26万1000円となっています。
「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/19/dl/30gaiyou.pdf

一方、ジョブメドレーに掲載されている沖縄県の介護老人保健施設求人は以下の通りです。

沖縄県の介護職/ヘルパーの平均給与
正職員 平均給与18.4万円
最高額 19.9万円
最低額 16.8万円
掲載中の求人情報340件をもとにメドレーにて算出

介護老人保健施設の求人の状況
全21件
正社員4件
契約社員10件
パート・アルバイト7件
無資格者の応募可 13件

待遇面
社会保険完備17件
賞与あり  10件
交通費支給 19件
資格支援  6件

令和3年5月18日現在:ジョブメドレー調べ
https://job-medley.com/hh/search/?utf8=%E2%9C%93&job_category_code=hh&prefecture_id=47&hw=1&feature%5B%5D=79

その他 介護老人保健施設の求人情報
https://jp.indeed.com/%E8%80%81%E4%BA%BA%E4%BF%9D%E5%81%A5%E6%96%BD%E8%A8%AD%E9%96%A2%E9%80%A3%E3%81%AE%E6%B1%82%E4%BA%BA%E6%B2%96%E7%B8%84%E7%9C%8C

介護老人保健施設の待遇面について

介護老人保健施設の運営主体の多くが医療法人、社会福祉法人になりますので、ほぼ社会保険は完備されています。
気になる賞与については支給有も多く支給金額については運営状況により異なりますが、おおむね基本給の2~4ヵ月分となっています。

介護老人保健施設の待遇面(例)

昇給あり
賞与(4ヶ月分)
社会保険完備
資格手当/1万円~
夜勤手当/8000円(1回)
役職手当/2000円~1万円
調整手当(職歴加算)/1000円~
資格取得支援制度
退職金制度(勤続3年以上)
マイカー通勤可(無料駐車場)
勤続表彰制度(勤続5年以上)
予防接種・研修費補助

まとめ

介護老人保健施設とそこで働く職員の職種や資格、給与や待遇について確認してきました。

この記事のまとめ

  • 介護老人保健施設は退院後、入居者の自立をうながし、リハビリを行いながら家庭への復帰を目指すための施設。
  • 介護老人保健施設の体制として医師を中心にして、他の職種(医療・看護・リハビリ・介護・栄養等)と連携を行いながら施設入居者の支援している。
  • 社会福祉主事任用資格は介護施設、社会福祉施設へ就職・転職の際に必要な資格の一つである。
  • 待遇面については介護老人保健施設の運営母体が医療・社会福祉法人のため、社会保険完備、その他の手当が充実している傾向。

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