就学時健康診断で発達障害だと言われたらどうすればいい?健診の内容や対応を解説 - 沖縄の介護・福祉求人│株式会社ライフデザイン求人サイト : 沖縄の介護・福祉求人│株式会社ライフデザイン求人サイト
  • HOME
  • 沖縄の介護福祉完全ガイド

就学時健康診断で発達障害だと言われたらどうすればいい?健診の内容や対応を解説

小学校に入学するための準備のひとつとして、就学時健康診断が挙げられます。
この記事では検診の目的や内容、発達障がいの可能性を指摘された際の対応について解説しています。

就学前健康診断の目的


就学時健康診断とは小学校入学を前に子どもの心身の状態を把握するもので、各自治体の教育委員会や学校によって行われています。
健診によって病気や発達の状態を明確にし、早期に必要な支援や治療に繋げることを目的としています。

健診は、お住まいの学区にある小学校で実施されます。初めての場所で行われる入学式に不安を抱える保護者にとっては、事前の下見という意味でも大変良い機会となります。

就学時健康診断の流れ


健康診断の内容は各自治体によって異なりますが、以下のような項目で行われます。

身体の検査
視力検査
聴力検査
内科健診
歯科検診
発達やこころの検査
知能や言葉の検査
面談

日頃から子どもの発達面に不安を抱える保護者にとって、発達に関する検査がどのようなものなのか気になるところです。
以下では発達に関する検査のうち、知能検査、言葉の検査、面談について詳しく解説します。

知能検査

ここで行われる知能検査とは、支援や医療などに繋げることを目的とした簡易的な検査を指します。
知能指数(IQ)を判定するような、精密な知能検査や発達検査ではありません。

軽度の知的障がいや発達障がいは見落とされることが多く、適切なサポートが受けられないまま成長してしまうケースも散見されます。
就学前に知能検査を受けることで、療育や支援へ繋げることが可能になるのです。

言葉の検査

言葉を聞き取る力、理解力、発声に必要な口周りの運動能力が身についているかなどの検査が行われます。
果物や車などの絵カードなどを使って会話することで、子どもの苦手な部分や支援の必要性を見極めます。

面談

面談は、学校の先生や校長先生によって行われます。
面談の有無については各自治体や学校によってさまざまで、保護者の希望に応じて面談が行われる学校もあれば、面談のない学校もあります。

面談というと身構えてしまいますが、より良い小学校生活がスタートできるように相談する場でもあります。
就学までに整えておきたい健康面、入学における困り事を、学校側へ伝えることが出来る良い機会なので、伝えたいことを整理しておくと良いでしょう。

再検査になるのはどんなケース?


これらの健診を終えて、どのような場合において再検査となるのでしょうか。
ここでは3つのケースについて解説しています。

やむを得ない理由で健診を受けられなかったとき

子どもが感染症にかかった場合、健診に出向くことができないため再検査となります。

その他やむを得ない理由として、集団の騒がしい場面が苦手、慣れない場所での健診を怖がるなどのケースがあります。
その場合でも再検査が受けられます。
再検査の多くは個別での検査となるため、不安を感じづらい落ち着いた環境で正確な検査を受けられます。

健康面において改善が必要なとき

虫歯がある、遠くの文字が見えない、声が聞き取りにくい、健康状態、などといった身体についての検査に引っかかると、学習に支障をきたす恐れがあります。
早期発見して入学前に専門機関で治療を済ませることで、学習に専念することができます。

発達面を詳しく検査する必要性があるとき

検査結果や検査時の様子をもとに、発達面において再検査が必要かどうか判断します。

・座って待つことができるか
・初めての場所への抵抗はないか
・他の子どもと一緒の行動がとれているか

以上のようにコミュニケーション能力や多動性など、発達障がいを疑われる行動が見受けられた場合は再検査となります。
再検査で障がいや発達の特性が分かると専門家とともに対処を考え、適切な学びの場を選択することができます。

発達障がいの可能性を指摘されたらどうしたら良い?


待ちに待った小学校生活を前に発達障がいがあると告げられると、保護者としては今後について戸惑ってしまいます。
そんな事態でも慌てないために、以下のような解決方法を知っておくと安心です。

専門機関に相談する

再検査が必要であると判断されると再検査通知が送られてきます。
送付方法は各自治体に異なり、検査当日に伝えられる場合もあります。
再検査の内容によって相談する専門機関は異なります。

医療機関へ相談

身体面での再検査が必要な場合、眼科、歯科、内科など専門分野において再検査を受け、今後の支援へと繋げます。

児童精神科や小児神経科へ相談

発達検査の内容は就学時健康診断で行ったものと同じ内容ですが、必要な専門機関に繋げるために、より精度の高い検査を行います。
子どもが抱えている困りごとの原因を明らかにし、最適な学習環境に必要なものが何か専門家の視点からも意見が出されます。

教育委員会や学校へ相談

普通学級での学習が難しいと判断された場合、学習環境を検討するため教育委員会や学校で就学相談を行います。
小学校には普通学級の他に、支援学級や通級指導学級といった学習環境があります。
子どもが楽しく過ごすために、どの学級に在籍すべきか話し合われます。

在籍する学級は教育委員会などの一方的な判断で決められることはありません
保護者の意向も踏まえながら、本人にとってより良い環境を決定していきます。

放課後等デイサービスで療育を受ける

小学生以降の子どもが放課後や学校休業日に利用できる支援施設として、放課後等デイサービスが挙げられます。
障がい児の学童」と称されることもありますが、放デイでは専門知識を持つスタッフがそれぞれの発達や障がいに合わせた療育を行っています。

放課後等デイサービスを利用するメリット


小学校入学と同時に放課後等デイサービス利用するメリットとして、以下のようなものが挙げられます。

障がいや特性に合わせた療育が受けられる

子どもの成長ステージに合わせて、困りごとや問題の質も変化していきます。
放課後等デイサービスでは専門教育を受けたスタッフにより特性や障がい、年齢に合わせて最適な療育を受けられます。
小学校から高校まで利用できるので、長期的な療育が受けられるのも特徴のひとつです。

障がいとうまく付き合いながら生活するスキルを身につけることは、社会の一員として自立した人生を送るうえで非常に有益だといえるでしょう。

保護者の相談機関となる

障がい児を持つ保護者からよく聞くのが「子どもとの向き合い方や育児を相談できる人がいない」「病院や保健師に相談するのはハードルが高い」という声です。

放課後等デイサービスでは保護者からの相談も受け付けており、日頃から子どもと接しているスタッフに育児の悩みや不安について相談することができます。
保護者同士が交流できるようなイベントを企画する事業所もあるので、横のつながりを持つことができるのもメリットのひとつです。

第三の居場所となる

放課後等デイサービスは子どもにとって学校とも家庭とも違う「第三の居場所」です。
クラスメイトや家族以外とコミュニケーションを取り、人間関係を構築することは子どもの成長において非常に大きな意味を持ちます。

学校生活や親との関わりでつまづいてしまったときも、自分を受け入れてくれる場所があると思えるのは非常に重要です。
自己肯定感を保ち、前向きに問題へ立ち向かう自信を持てる場として放課後等デイサービスの役割は非常に大きいといえるでしょう。

児童デイサービスまはろについて

児童デイサービスまはろは障がいや発達に特性を持つ子どもが、それぞれに応じた療育を受けられる支援施設です。
理学療法士や言語聴覚士といった専門職が在籍しており、障がいや特性に合わせて、さまざまな療育プログラムを提供しています。

ただの預かりではなく放課後や夏休みに安心して過ごせる第三の居場所として、そして障がいとうまく付き合いながら暮らすスキルを身につける場として、小学校から高校卒業まで利用することができます。

児童デイサービスまはろには相談支援事業所が併設されており、見学・相談からご利用開始までワンストップでサポートいたします。ご興味のある方はどうぞお気軽にご相談ください。

まとめ

この記事では就学時健康検診の目的や内容、発達障がいの可能性を指摘された際の対応について解説してきました。
株式会社ライフデザインでは複数の放課後等デイサービスや児童発達支援を展開しており、専門教育を受けたスタッフによるきめ細かな療育を行っています。
ご興味をお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

この記事のまとめ

  • 就学時健康診断とは小学校入学を前に子どもの心身の状態を把握するもので、各自治体の教育委員会や学校によって行われている
  • 一般的な検診内容にくわえて知能検査、言葉の検査、面談も行われる
  • 検診の結果、普通学級での学習が難しいと判断された場合、教育委員会や学校を交えて学習環境を検討する
  • 放課後等デイサービスでは専門教育を受けたスタッフにより特性や障がい、年齢に合わせて最適な療育を受けられる