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沖縄の障がい者福祉にはどんな仕事がある?種類別、給与や実態を徹底解説

沖縄県の障がい者福祉について、仕事の種類や給与などを解説しています。

障がい者福祉の仕事に興味がある方は参考にどうぞ!

目次

沖縄県 障がい者の現状

障がい者の現状

沖縄県では、障がい者の入所施設や医療機関からの地域移行を進めており、また親がいなくなった後の生活を地域で支えられるように、障害サービスの充実が図られています。
以下は、障害サービスの利用者数が今後どのように推移するか示した表です。

サービス種別 令和3年

利用数(見込み)

令和4年

利用数(見込み)

令和5年

利用数(見込み)

訪問系サービス 4,341人 4,555人 4,783人
生活介護 4,453人 4,567人 4,694人
自立訓練(生活訓練) 461人 468人 479人
計画相談支援 4,892人 5,169人 5,464人

※単位:一月当たりの利用人数

「参考:令和2年度第2回沖縄県障害者施策推進協議会資料」

このように、障害サービスの利用者数は年々増加していくと考えられており、それに伴い、障害サービスに従事するスタッフの需要も高まっていくと予想されます。
それではこれから、障害福祉サービスの仕事内容や給与水準について、種類ごとに紹介します。

生活支援員 仕事内容と給与

生活支援員とは

生活支援員とは、障がいのある方の日常生活のサポートや就業訓練を行う職種です。
生活支援員が活躍する職場は多岐にわたり、働く場所によって仕事内容も大きく違います。

生活支援員 必要な資格

生活支援員になるには、特別に必要な資格はありません。

生活支援員 主な就職先と仕事内容

障害者支援施設

障害者支援施設とは、心身に障害がある方に対し、施設入所支援、生活介護、自立訓練、就労移行支援を行う施設です。
障害者支援施設で働く、生活支援員の仕事内容は、

・食事、入浴、排せつなど日常生活動作の介助
・掃除、洗濯、調理など家事等のサポート
・生活全般の相談援助
・余暇活動や行事の企画運営

など、一般的な介護職の業務が主となります。
入所施設の役割も果たすため、夜勤のある施設も少なくありません。

就労移行支援事業所

就労移行支援事業所は、一般企業などに就職を希望する障がい者を対象に、就職に必要な技能習得の支援を行う事業所です。
就労移行支援事業所での生活支援員の仕事は以下の通りです。

・就労に向けて基本的な生活習慣の習得支援
・生活上や就労に向けての悩み相談、アドバイス
・復職、就職先との環境調整
・パソコン訓練、農業訓練など就労訓練のサポート
・就職後の相談

就労移行支援事業所では、職業指導員等と協力しながら、就労へのサポートがメインの仕事です。

就労継続支援事業所

就労継続支援事業所とは、一般企業での就労が困難な方に、就労の機会を提供したり職業訓練や生産活動を支援する事業所です。
就労継続支援事業所における生活支援員の仕事は以下の通り。

・利用者様の送迎
・生活面の支援
・生産活動の支援(木工製品の制作、食品製造など)
・職業訓練のサポート(パソコンスキルの習得など)

就労継続支援事業所での主な仕事は、利用者様の生産活動支援や職業訓練のサポートです。

沖縄県の生活支援員 給与の目安

【正職員など月給の場合】 130,000円~300,000円
【パートタイム 時間給の場合】 800円~1,500円

沖縄県の生活支援員の求人には、グループホームから就労継続支援事業所まで様々な事業所がありしっかり就職先を選べる職種となっています。

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世話人

世話人とは

世話人とは、障害者グループホームで、日常生活のサポートを行う仕事。
利用者様の生活を総合的にサポートするため、介護技術や相談援助など様々な知識や経験が必要です。

世話人に必要な資格

世話人になるために、特定の資格は必要ありません。

世話人 主な就業先と仕事内容

障がい者グループホーム

障がい者グループホームは、障害のある方がスタッフのサポートを受けながら、少人数で共同生活を営む住宅。
世話人の具体的な仕事内容は以下の通りです。

・入浴、排せつ、食事など日常生活動作のサポート
・金銭や健康の管理
・調理や掃除などの家事支援や助言

障害者グループホームは、共同生活の施設で、入居者同士が協力して生活します。
世話人の役割は、「介護」ではなく、生活の「サポート役」で、生活を支援するという立場です。
グループホームは、少人数のサービスのため、世話人は、一人一人と向き合い、じっくりサポートしたい人に向いている職種です。

沖縄県の世話人 給与の目安

【正職員など月給の場合】 185,000円~300,000円
【パートタイム 時間給の場合】 求人なし

求人数は多くないですが、未経験可、給与水準も比較的高い募集が多いです。

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サービス管理責任者

サービス管理責任者とは

障害福祉サービス事業において、個別支援計画の作成やサービスのモニタリングなどを行う仕事。
障害分野ではサービスの要とも言える職種です。

サービス管理責任者に必要な資格

サービス管理責任者になるには以下の条件を満たす必要があります。

・既定の実務経験
・相談支援従業者初任者研修の受講
・サービス管理責任者等基礎研修の受講
・サービス管理責任者等実践研修

詳細は省きますが、サービス管理責任者として従事するには、実務経験と、特定の研修受講が必要です。

サービス管理責任者の主な就業先と仕事内容

サービス管理責任者は、障害サービスの管理者で、多くの障害福祉サービスに活躍の場があります。
ここでは、活躍できる職場を一部紹介します。

障害者入所施設

障害者支援施設や障害者グループホームなど、障害のある方が入所して生活支援を受ける施設。
入所系のサービスでのサービス管理責任者の仕事は以下の通りです。

・生活支援員や世話人など多職種との連携
・外部のサービス関係者との連携
・支援計画の作成

就労移行支援、就労継続支援事業所

障害のある方へ、一般企業への就労移行支援や、就労の場を提供する事業所。
就労系サービスでのサービス管理責任者の役割は以下の通りです。

・求職から就労までの一連のサポート
・就労や生活に関する相談
・生活に関わる関連機関との連携
・スタッフの管理、教育

就労系サービスでのサービス管理責任者の仕事は、就労に向けての一連のサポートを行うのが特徴的です。

沖縄県のサービス管理責任者 給与の目安

【正職員など月給の場合】 160,000円~450,000円
【パートタイム 時間給の場合】 1,000円~1,200円

障害サービスの中で要の職種だけに比較的給与水準は高めです。
ごく少数ですが、パートタイムの求人もあります。

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居宅介護(ホームヘルプ)

居宅介護(ホームヘルプ)とは

居宅介護は、自宅を訪問して、日常生活を直接サポートをする仕事。
障害のある方が、住み慣れた地域で安心して生活するための基本的なサービスです。

居宅介護(ホームヘルプ)に必要な資格

・介護福祉士
・介護職員初任者研修

居宅介護(ホームヘルプ)の主な就業先と仕事内容

●居宅介護の指定を受けたヘルパー事業所
居宅介護(ホームヘルプ)を行う事業所で、利用者様の居宅を訪問してサービスを提供します。
具体的な仕事内容は以下の通りです。

・食事、入浴、排せつなどの日常生活動作の支援
・炊事や掃除、洗濯などの家事サポート
・余暇の外出
・通院介助

ホームヘルパーは、利用者様が自宅で自立した生活が営めるように、「介助」よりも「自立をサポート」するという意識が大切な仕事です。

沖縄県の居宅介護(ホームヘルプ)給与の目安

【正職員など月給の場合】 150,000円~180,000円
【パートタイム 時間給の場合】 800円~1,500円

一対一の援助が多いため、研修制度が充実している事業所が複数あり、未経験でも安心して就業できます。

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職業指導員・就労支援員

職業指導員・就労支援員とは

職業指導員・就労支援員は、就労支援系の事業所に配置され、就労を目指す人のサポートをする専門職です。

職業指導員・就労支援員に必要な資格

仕事に就くために資格は必要ありません。
ただ求人では社会福祉主事任用資格が必要なところも増えてきています。

職業指導員・就労支援員の主な就業先と仕事内容

●就労移行支援事業所
職業指導員・就労支援員の役割は以下の通りです。

・個別支援記録の作成
・ビジネスマナーなどの指導
・就職に関する一連の支援

●就労継続支援事業所
職業指導員・就労支援員の役割は以下の通りです。

・施設内での軽作業(木工、農園、手芸など)のサポート、指導
・健康面の指導
・生活上の相談業務

沖縄県の職業指導員・就労支援員 給与の目安

【正職員など月給の場合】 136,000円~200,000円
【パートタイム 時間給の場合】 求人なし

求人は少なめですが、日勤のみだったり未経験でも可能だったりと、働きやすい職場が多くなっています。

参考:「ジョブメドレー介護職の求人 2021年3月時点」

相談支援専門員

相談支援専門員とは

相談支援専門員は、障害のある方及びご家族の相談を受け、必要なサービスを調整したり、計画を作成したりする相談支援の専門家。
障害のある方が地域社会で安心して生活するために欠かせない職種です。

相談支援専門員に必要な資格

相談支援専門員になるには、以下の要件をクリアする必要があります。

・介護や相談支援業務など特定の実務経験
・相談支援従事者初任者研修

相談支援専門員の主な就業先と仕事内容

●基幹相談支援センター
基幹相談支援センターは、障害のある方及びご家族の総合相談窓口で、市町村に設置されており、障害サービスに関する情報提供や、サービスの利用調整などを行っています。
基幹相談支援センターでの相談支援専門員の仕事内容は以下の通りです。

・障害に関する総合的な相談
・虐待や権利擁護、成年後見制度の支援
・地域の相談事業所の育成、指導
・施設や病院との連携

●相談支援事業所
相談支援事業所は、障害のある方が地域社会で生活するために、必要や障害サービスが適切に利用できるように、相談支援を行う事業所です。
具体的な仕事内容は以下の通りです。

・障害に関する相談支援
・障害サービスの利用計画及びモニタリング
・障害サービス利用支援

沖縄県の相談支援専門員 給与の目安

【正職員など月給の場合】 148,000円~208,000円
【パートタイム 時間給の場合】 求人なし

残業が少なく、日勤で勤務時間が安定している職場が多い職種です。

参考:「ジョブメドレー介護職の求人 2021年3月時点」

まとめ

今回は沖縄の障がい者福祉の現状、仕事や給与水準を紹介しました。
この記事をまとめると以下のようになります。

この記事のまとめ

  • 沖縄では障がい者の地域移行が進められており、サービス利用者数は年々増加している。
  • 障がい者の仕事には生活支援員や就労支援員など多くの種類があり、それぞれ必要資格や待遇が違う。
  • それぞれの職種に大事な役割や仕事の魅力がある。

沖縄県の障害福祉サービスにはたくさんの種類があります。
各職種の特徴を知り、自分に合った仕事を選ぶことが大切です。

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