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相談支援事業所って何をするところ?相談支援専門員の仕事内容や待遇をチェック!
相談支援事業所のサービス内容は?相談支援専門員になるにはどうしたらいいの?
仕事内容や待遇についてお伝えいたします。
目次
相談支援とは?
相談支援事業とは、障がい者の日常にまつわる様々な相談に専門的対応する福祉サービスです。
相談支援の充実を目的とした障害者自立支援法(現・障害者総合支援法)の改正により、2012(平成24)年4月から、基本相談支援、地域相談支援及び計画相談支援に分けられています。
基本相談支援、地域相談支援を行う事業を一般相談支援事業といいます。
基本相談支援及び計画相談支援を行う事業を特定相談支援事業にいいます。
相談支援専門員とは?
障害者等の相談に応じ、助言や連絡調整等の必要な支援を行うほか、サービス利用計画を作成します。
相談支援専門員ににあるには実務経験と相談支援従事者研修の受講が要件となります。
相談支援事業を実施する場合には、相談支援専門員を置く必要があります。
相談支援についてWAMネットより
https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/syogai/handbook/dictionary/#qaListSa
実務経験について
相談支援専門員は、障害特性や障害者の生活実態に関する詳細な知識と経験が必要であることから、実務経験(3年、5年または10年)と厚生労働省の定める相談支援従事者研修の修了を要件とします。
なお、資格要件を満たした後も、現任研修を5年ごとの各年度末日までに修了する必要があります。
相談支援従事者研修について(沖縄県より)
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/shogaifukushi/chiiki/soudan_kensyu.html
相談事業所のおもな仕事内容とは?
総合的な相談支援の内容
・ 福祉サービスの利用援助※1
具体的な内容としては情報提供、相談、アセスメント、ケア計画の作成、サービス調整、モニタリング、個別ケース会議などです。
・ 社会資源を活用するための支援については各種支援施策に関する助言・指導。
・ 社会生活力を高めるための支援は人間関係の相談、改善法を助言や健康管理、金銭管理。
・ ピアカウンセリング※2
・ 専門機関の紹介
※1 特に、計画的なプログラムに基づく自立支援を必要とする者に対して、個別給付(サービス利用計画作成費)として、サービス利用につなげる支援を実施します。
※2ピアカウンセリングとは、障がいを持つ当事者同士・仲間(ピア)が持つ悩みを共有、共感をしながらお互いを支えていき、自立生活の実現と社会参加を目指していくものです。
参考:ピアカウンセリングについて
NPO法人沖縄県自立生活センター・イルカ
https://okinawa-iruka.jimdofree.com/%E4%BA%8B%E6%A5%AD/%E3%83%94%E3%82%A2-%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0/
社会資源の改善・開発に向けた調整
・ 地域自立支援協議会の運営等。
相談支援の種類について
基本相談・計画相談・地域相談の3つで構成されます。
基本相談とは
障がい児者、家族から普段の生活を行う上での困りごとや悩み事についての相談を受け障がい者福祉サービスの情報や他の支援、関係機関との連携について情報提供を行います。
計画相談とは
基本相談を受け障がい者児福祉サービスについて利用希望があった場合、申請の時に必要な「サービス等利用計画(案)」を作成します。
居住している市町村から支給の決定があった後に障がい者福祉サービス事業や関係機関との連絡調整、連携を図りサービスの利用を開始します。
一定期間ごとにモニタリングを行い、支給決定の更新やサービスの変更や見直しなどがあった場合に担当者会議を開催します。
地域相談
地域相談は2つに分かれます。
地域移行支援
障がい者支援施設(入所施設)にて生活をしている方へ施設退所後の生活の移行についての相談を受けます。
主な支援内容については生活に必要な手続き支援、障がい者福祉サービスのお試し利用、その他施設生活から地域での生活に準備など支援を行います。
地域定着支援
1人暮らし、障がい者のみの世帯、入所後の生活に不安や悩みについての相談をうけます。
日常生活をする上困難なことがある場合に対する支援や緊急事態時の対応を行い長く住みなれた場所での安定した生活、退所後の地域生活を送れるような支援も行います。
障がい児障害児通所支援
障がい児、家族が児童発達支援、放課後等デイサービスなどを希望する場合に障害児支援利用計画を作成し(障害児支援利用援助)、通所支援サービス開始後、一定期間ごとにモニタリングを行う(継続障害児支援利用援助)等の支援を行います。
障がい児支援の計画相談にあたります。
参考:相談支援について
公益社団法人沖縄県精神保健福祉会連合会
http://www.okifukuren.org/publics/index/62/
今後の相談支援事業について
相談支援事業所の仕事の内容は、介護事業の居宅介護支援事業(ケアマネジャー)と似ていると感じませんか?
ともに自立支援を目的とした支援を行います。
障がい者の自立支援については、64歳までは障がい者自立支援法の相談支援を行います。
65歳からは介護保険サービスの居宅介護支援事業により支援を行います。
しかし一律に介護保険サービスを優先的に利用するものではなく、申請者の個別の状況に応じ、申請者(利用者)が必要としている支援内容を介護保険サービスにより受けることが可能になることもあります。
今後は障がい者自立支援事業と介護保険事業の連携サービスが増えていきます。
介護保険と障害福祉の適用関係(参照:厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000150451.pdf
障害のある人が自立した日常生活、社会生活を営むことができるよう身近な市町村を中心として以下のような相談支援事業を実施しています。
沖縄県
障害福祉サービス指定事業所情報
https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/kodomo/shogaifukushi/old/20738.html
地域の状況に応じて柔軟な事業形態をとれることとなっておりますので、詳細については、最寄りの市町村窓口にお問い合わせください。
参照:厚生労働省(障害のある人に対する相談支援について)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/soudan.html
相談支援専門員の待遇について
厚生労働省平成29年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果の概要によると、平成29年の相談支援専門員平均給与額は244,679円です。
その他職種の状況
福祉介護職員は202,089円
サービス管理責任者は247,112円
相談支援相談員は福祉介護職より4万円ほど高くサービス管理責任者とほぼ同額の金額になります。
平成29年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/toukei/shogu_tyousa/dl/h29_gaiyou.pdf
民間機関による待遇、求人の状況について
沖縄県の相談支援専門員の給与
月給
基本給の平均額
¥227,929
平均基本給のデータはこちらから。。
35件の給与報告、最終更新日: 2021年4月5日
相談支援専門員の転職・求人情報 726 件(2021年4月14日現在)
求人検索情報
https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/
まとめ
相談支援事業所の業務と相談支援専門員の仕事内容や待遇について解説しました。
この記事のまとめ
-
- 相談支援は基本相談・計画相談・地域相談(地域移行支援・地域定着支援)・障がい児障害児通所支援等で構成されている。
- 相談支援専門員になるためには実務経験と相談支援従事者研修の受講が必要。取得後も5年ごとに現任研修を受講しなければならない。
- 相談支援専門員の仕事は公平中立的な立場で障がいのある利用者またはその家族に対して有効な支援を受けるためのサービス利用計画を作成すること。
- 相談支援専門員の待遇については福祉介護職より約4万円高く、サービス管理責任者とは同額の報酬基準。
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