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転職希望者必見! 介護職の面接で注意したいことは?
介護職へ転職希望の時には面接でどんなアピールをすればよいのでしょうか?
面接官にどんなことを質問・確認するとよいのか?経験者・未経験者それぞれの場合について例を交えて元採用担当者としてお伝えいたします。
目次
面接対策について
書類選考を通過した後は面接の運びになります。いざ面接!誰しもが不安になります。
そこで面接対策として事前の準備についてお伝えいたします。
応募先の情報を確認しましょう!
応募先についてはホームページもある施設、事業所もありますが、一番情報がそろっているのが介護サービス情報の公表サイトです。
サイトの目的は基本的には介護サービスを使用したい方、またその家族へ介護サービスの内容や運営状況等に関して確認できます。
面接を受ける前に応募先の情報として事業所の理念、規模、利用者・入居者の状況などの情報を知ることができます。
オープニング求人の場合はまだ登録されていませんのでご確認ください。
介護サービス情報の公表(沖縄県)
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/47/index.php
退職理由、転職のきっかけについて
転職、再就職の際に必ず面接官から聞かれる質問があります。
それは退職理由、転職のきっかけです。
介護職に限らず必ず質問されます。
しかし、どんな回答が面接官に対してよいのか最もわからない質問でもあります。
気持ちばかりの前向きな回答、本音を言いすぎてしまうなど、ポジティブとネガティブのバランスを取ることで、面接官へ理解しやすい回答ができるのではと思います。
また何を実現したいのか、どんな業務を行いたいのかを明確化してください。
経験者、未経験者についてそれぞれの例をお伝えいたします。
例:介護スタッフから相談員へ転職する際の理由(介護職経験者)
「現在、民間会社が運営にする住宅型老人ホームの介護スタッフとして勤務しております。働きやすい環境でたが、業務を行う上で相談員業務に興味があり相談員になりたく、上司に相談したものの会社として相談員を増やさないとの方針。退職者が出ない限りやりたい業務ができないため、相談員の業務を経験し、将来はケアマネジャーの資格を取りたく御社の生活相談員募集をみて応募しました。」
例:一般企業(営業)から介護職へ転職する際の理由(介護職未経験者)
一般企業の営業職に就いて5年になりますが、副業解禁後に週1回、訪問介護の登録ヘルパーをしています。訪問先の利用者さんからいつもありがとう!助かるよ!と言っていただきとてもやりがいを感じています。元々福祉の仕事、対人関係の仕事に興味もあり、介護職員初任者研修を受講する予定です。将来的には介護福祉士を目指します。求人を拝見し御社にて資格支援制度がある事を知り応募しました。
アピールのポイント!
キャリアアップも含めた転職希望者自身が応募先(介護事業所等)で叶えたいこと、将来的にやっていきたいことを具体化して面接官へ伝えることも面接ではより効果的です。
面接当日と注意点について
面接の第一印象でほぼ決まる?
面接では※数秒の第一印象で決まるといわれています。
その印象を決める3つの要素(視覚・聴覚・言語)の中で1番の要素は視覚情報になります。
また面接時に使用する面接評価表には身だしなみの項目があり、事業所によって違いますが5段階( A・ B・ C・ D・ E)にて評価をします。
下記に身だしなみチェック項目を記載します。
頭髪
□ 前髪が目に被っていないか?
□ 整髪料の香料が強すぎないか?
□ 髪がボサボサになっていないか?
□ 髪の毛が、派手な色に脱色等していないか?
顔・口
□ ヒゲが伸びていないか?
□ タバコの臭いがしないか?
□ 口元に何かつけていないか?
手・指
□ マニキュアをしていないか?
□ 爪を伸ばしっぱなしにしていないか?
□ ファッションリングをしていないか?(結婚指輪は除く)
□ 爪の中に垢などが付着していないか?
服装
□ ボタン等が取れていないか?
□ シャツ等をきちんとズボンの中に入れているか?
□ ズボンの丈が長すぎて床に引きずっていないか?
□ 服が汚れていないか?
□ 香水を付けていないか?
足元
□ 靴は汚れていないか?
第一印象は、出会って数秒で決まるといわれています。
それを裏付けるのが、心理学者のアルバート・メラビアンが提唱した“メラビアンの法則”です。
人の印象を決める際に参考となる要素は3つあり、それぞれ視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%の割合を占めるとされています。
つまり、人は会った瞬間の見た目(視覚情報)や話し方(聴覚情報)で第一印象を形成する傾向があるのです。
※第一印象とメラビアンの法則(非言語)の重要性を参照
https://insyobijin.jp/mehrabian/
面接時の注意点1
採用担当者以外のスタッフにもあいさつをしましょう。
面接会場が応募先(介護事業所・施設)にて行われることが多いです。
※近年ではコロナウィルスのためオンラインにて行われる場合もありますので応募先へご確認ください。
会場が応募先の場合に採用担当者にはあいさつをするけれど、その他のスタッフにはあいさつをしない方をお見掛けしました。
介護現場ではチームケアが大切ですので一緒に仕事をする同僚、仲間と上手くコミュニケーションをとることができないのでは?と疑問を抱いてしまいます。
ぜひ会場で会ったスタッフ全員に元気なあいさつをしましょう。
コロナウィルスにより、オンラインによる面接が増えています。
オンライン面接のメリット・デメリットは次の通りです。
メリット
・双方のスケジュール調整がしやすい
・面接の会場がいらない
・オンラインの普及化
デメリット
・お互いの全体像、雰囲気がつかみにくい
・オンラインのツールになれていない
・時間帯により通信状態が不安定になる
面接時の注意点2
面接の場が和んでも、馴れ馴れしい態度は×なのでしょうか?
面接中に徐々に緊張感が解け、和やかな雰囲気になることがあるかと思います。
それ自体は問題ないのですが、あまりに馴れ馴れしい態度をとるとかえって印象を悪くしてしまいます。
あくまでも面接中であることを忘れずに一定の距離感を保ちましょう。
質問(面接官への)の想定について
最後になにかご質問はありませんか?と面接官から聞かれます。
「特にありません」といわれたら、面接官には「弊社、法人の魅力や興味はないのか?」と思われてしまいます。
もちろん大切な労働条件など質問されてもいいと思いますが、まずは意欲的な質問をすると面接官に良いアピールとなります。
介護職経験者の例
「オープニングスタッフとして入職する際に、介護職だけでなく営業業務にも興味があります。営業の方法や営業のノウハウなど御社、法人での強みなどを教えてください。」
「利用者様・ご家族(顧客)に対するサービス提供について一番大切にされていることは何でしょうか?」
「ケアマネジャーを目指しておりますが、資格取得後、活かせることができますか?」
介護職未経験者の例
「介護職は未経験なのですが、入職までに準備することはありますか?また独自の研修制度はありますか?」
「スキルアップのために介護に関する資格を取得したいと考えています。独自の資格取得支援制度はありますか?」
具体的かつ意欲的な質問になりますので、希望する会社・法人情報をまとめて自分ならこうする、こうしていきたいと自身の考えを交えた質問をしてみましょう。
面接官への質問が給与、福利厚生について
仕事をするうえで、給与や福利厚生は重要です。
しかし給与や福利厚生のみの質問ですと「自分本位の方」という印象を強めてしまいます。
業務内容や応募先の理念、事業展開など幅広い質問し、やる気をアピールするよう意識してください。
退職理由は素直に伝えましょう!
採用を決める最大のポイントは「退職の理由」と「転職の動機」です。
どのように伝えるか悩むかと思いますが、包み隠さずに伝えてほしいのが人事の本音です。
採用担当者しては、職歴の長さを問わず「どんな理由で退職したのか」に強い興味を持ちます。
ただし、その際に退職理由が愚痴のオンパレードになってしまいますと、不採用になる確率がグッと高くなります。
採用する側としては「入職してもまた辞める人」は極力採用したくありません。
これは介護業界に限らず、他の業種にも言える事だと思います。
職場の何が悪かったのか、自身のスキルアップが見込めない、目指すポジションがないなど具体的な理由をお伝えください。
そして、退職の理由が転職の動機に繋がると思います。
転職したら実現したことなど、目指したいことを一緒に伝えましょう。
まとめ
元採用担当から面接のポイントをご紹介しました。
面接担当者は、採用後1日でも長く働いて活躍してほしいと考えています。
ぜひ参考にしてみてください。
この記事のまとめ
- 事前に応募先の情報収集をしましょう。
- 退職理由、転職のきっかけは率直に。新しい職場でのやる気が伝わるように答えましょう。
- 身だしなみはチェックリストで確認しましょう。
- 待遇面より、やる気が伝わるような質問をしましょう。
「退職の理由」と「転職の動機」が採用の可否、決め手になります。
また転職した後、自身で叶えたいこと、将来的にやっていきたいことについて一貫した想いを持つことで「この方はぶれないで当事業所で活躍をしてくれるのでは」と思います。
介護・福祉の仕事は資格も多く目標を立てやすいです。
ぜひ気になる求人がありましたら応募してください!