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介護の転職失敗例から学ぶ、気をつけたいポイントはココだ!

転職活動ではこれまでより自分に合った仕事や環境を求めるものですが、実際に働く前に本当に適しているかどうかを知るのはとても難しいものです。
今回はこれまで体験してきた転職失敗例や失敗談について具体的な内容をご紹介、気をつけたいポイント等についてお伝えいたします。

異業種から介護職の転職失敗例について

一般事務員のAさんが住宅型有料老人ホームへ転職をした時の例。

Aさんは転職前にホームヘルパー2級(介護職員初任者研修)を取得し、介護職にて入職しました。
Aさんの面接担当をしましたが、とても明るい雰囲気で介護に魅力を感じる様子もあり採用を決めました。
勤務初日は介護の仕事は初めてとのことで、緊張とこれから頑張る様子も見受けられました。
約1か月は研修期間を経て、ほぼ勤務の流れもわかってきた頃にAさんから「相談させてください」とかなり神妙な雰囲気で言われたので「これはもしかして…」との思い、話を聞きました。
Aさん「介護の仕事は嫌いではないのですが・・私は入居者さんとのコミュニケーションを図る事が大切にと思い業務を行っていきたい理想がありましたが、現実は介助場面が多く、体力との勝負なのでこの先業務を行うことに不安を感じ、来月で辞めたい」とのことでした。
こちらとしては「入居者さんからもとてもAさんはよくやってくれていると聞くので、もう少しがんばってみないか?」と伝えましたが、心身ともに疲弊してしまうと退職にいたりました。

離職の背景

理想と現実のギャップ。
ある程度は体力をつかう仕事と理解していましたが、現実は人材不足により激務となっていた職場環境についていけませんでした。

気をつけたいポイントとは?

他の業種からの転職する場合に介護系の資格を取得することも大変重要ですが、同時に介護の仕事についての情報を得ることで、介護職への転職の心構えができると思います。
介護の仕事の情報は各都道府県にあります、福祉人材センターにて求人情報や介護の仕事についての相談窓口もありますのでぜひご活用ください。

沖縄県福祉人材研修センター
https://www.okishakyo.or.jp/kaigozisyu/about/

退職後について

Aさんの理想は利用者、入居者とのコミュニケーションを図りたいとの思いのため、知人より紹介のあった小規模のデイサービスへ転職をしました。

在宅介護職から施設介護職の転職失敗例について

訪問介護員のBさんが有料老人ホーム(特定)へ転職をした例。

訪問介護員の経験が6年ほどあったBさんは、自宅から近いこともあり、開設2年目の有料老人ホームへ転職をしました。
訪問介護ではほぼ日勤のみの勤務だったため有料老人ホームの交代勤務にやや抵抗を感じつつも、業務の流れがわかってきた転職後3か月目に夜勤が月1~2回から3~4回に増えました。
しかし夜勤を組むスタッフにより業務の内容が変わるため、どれが本来の業務の流れがわかりませんでした。
介護主任スタッフに相談したところ「明確なマニュアルがないのがこの施設の特徴だから」と、業務の流れが変わることに慣れてほしいと言われました。
しかしあまりに内容が異なるため、Bさんは施設長へ相談しましたが「まだ開設2年目なのでマニュアル化は考えていない」との回答。
マニュアルでなくても基本的な業務の流れを作ってほしいとの要望も「他のスタッフから同じ意見がでたら考えます」と現状のまま。
Bさんが同じ時期に転職してきたDさんへその件を伝えると「私も同じような事を言ったけどほほ同じ答えなので、この施設では長く仕事できない・・・近々退職の意向を伝える」と。
Bさんもほぼ同じ気持ちだったため、Dさん退職後の翌月に退職を決めました。

離職の背景

業務の内容が人によって変わることは本当にあるのでしょうか?
業務の流れの特に細かい内容について(おしぼりを用意する、湯飲むやふきんの消毒、ゴミ捨てなど)は、そのときの業務の状況により変わることがあります。
ただ、大まかな内容(介助・誘導・声がけなど)がスタッフによって大きく違うとなると、新しく入職したスタッフは業務の内容がわからない状況のまま不安になるばかりです。
臨機応変の勤務についてはオープニングスタッフ間では暗黙の了解のもとで業務を行っていたようですが、それでは入職したスタッフは困惑するだけです。
業務の流れに関する決まりや入職スタッフの受け入れをする担当者が必要なケースだったといえます。

気をつけたいポイントとは?

Bさんの転職理由は「自宅から近いため通勤が楽になる」でした。
退職後、Bさんは具体的にどうのような施設なのか等詳しく情報を事前に調べていなかったことやこの施設では頻繁にスタッフの募集をしていた点など何かしらの問題があったことに気づけなかったことを後悔していました。
転職希望先の情報については、介護サービス情報公表システムにて事業所・施設の運営状況や評価などがわかります。

沖縄県 介護サービス情報公表システム
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/47/index.php

退職後について

Bさんはその後、転職サイトで見つけたサービス付き高齢者向け住宅での訪問介護部門へ転職し、現在はサービス提供責任者として勤務しています。

施設介護職から高齢者住宅スタッフの転職失敗例について

老人保健施設のCさん、サービス付き高齢者向け住宅へ転職した例

老人保健施設の介護職として約10年の経験のあるCさんは結婚を機に老人保健施設を退職、約3年後に再就職を志して、新設のサービス付き高齢者向け住宅に転職しました。
職種は訪問介護部門のサービス提供責任者として採用されました。
このサービス付き高齢者向け住宅は、入居者とは別に一般の在宅への訪問介護サービスも行っていました。
チーム制によりヘルパーを分けており、Aチームは入居者の訪問介護、Bチームは棟外(在宅への訪問介護)。
CさんはBチームのサービス提供責任者でした。
Cさんの前職は老人保健施設での介護職で訪問介護の仕事は初めてのため、サービス付き高齢者向け住宅の本社にて研修を受け、所属する事業所で訪問介護の業務をはじめました。
訪問介護の実績確認、ケアプランの確認をしようとパソコンを使おうとしたところ、同じ事務所にいるケアマネジャーから「パソコンは今日はケアマネが使う日なの」と言われました。
「確認だけなので少し貸してもらっていいですか」とCさんが聞いても「今日はケアマネが使う日だから」との一点張りで確認さえできません。
次の日も同じことが続いたので、管理者へそのことを伝えると「ケアマネと調整して」との回答。
ケアマネとパソコン使用について話し合いを行いましたが「ケアマネ業務はほとんどパソコンを使うから、訪問介護は私が休みのときに使うことにすれば?あなたは私より後に入社したから管理者へパソコンを購入するように話して」と。
このときに「この事業所では思うような業務をすることができない」と思い、約1か月で退職しました。

転職の背景

Cさんの面接を担当したのは、本社の人事担当者と事業所の管理者でした。
Cさんは面接担当だった管理者がとても良い感じがしたので、内定後転職を決意しました。
しかし初日に勤務した時には面接であった管理者がおりません。
そこで別の管理者と思われる人から「前職の管理者は先月いっぱいで退職しました」と聞きました。
その時からなんとなくCさんは不安な気持ちになったそうです。
また以前から勤務しているほかの訪問介護員から「うちのケアマネジャーは陰険で、いじめで何人もやめているから気をつけてね」と言われていたこともあったようです。

気をつけたいポイントとは?

この例は内部事情ですので、なかなか事前に情報を知ることは難しいといえます。
入職後にこのような実態に気づいたら、早めに対処するのがひとつの方法でしょう。

退職後について

Cさんは、退職を決めたのと同時に転職エージェントサービスを利用してマッチングした開設10年以上の訪問介護事業所へ転職し、現在はサービス提供責任者として活躍しています。

まとめ

介護職の転職の失敗例をご紹介しました。
わずか3つの例ですが、よくあるケースだともいえます。

この記事のまとめ

  • 異業種から介護職へ転職する時に福祉人材センター等にて介護の仕事の理解や基本的な情報を得る。
  • 転職希望先の事業所・施設情報を集める(各事業所のホームページ、介護サービス情報公表システム等)。
  • 職場環境の改善が見込めない事業所では早期に離職を検討し、転職活動を再開する。

転職活動の際にはぜひ参考にしてください。
ライフデザインでは、事業所見学や面接の際に気になることはなんでも聞いていただけます。
安心してまずはご相談ください。

【募集番号0076:】訪問介護あろは ぎのわん:サービス提供責任者