- HOME
- 沖縄の介護福祉完全ガイド
放課後等デイサービス(児童デイ)の職員の残業時間と休日は?沖縄の求人をチェックしました
児童デイサービスの残業や有休休暇についてまとめています。
児童デイサービスの就労状況が気になる方は、参考にしてみてください!
目次
はじめに(児童デイサービスについて)
はじめに「児童デイサービス」について確認しておきましょう。
児童デイサービスは2012年以前にあった、児童の発達を支援する通所サービスです。
2012年、児童福祉の法改正があり、「児童デイサービス」は、対象年齢によって「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」に分けられました。
現在は児童デイサービスというサービスはなくなりましたが、今でも児童発達支援や放課後等デイサービス事業所のなかには、「児童デイサービス」と名乗られているところも数多く残っています。
児童デイサービスは残業が多い?休日や有給は?
まずは公式資料から沖縄県の労働時間について確認していきます。
沖縄県労働者の労働時間状況
沖縄県労働者の労働時間の状況は以下のとおりです。
【労働者別月間平均労働時間(令和3年2月)】
職業 | 出勤日数 | 所定外労働時間 |
---|---|---|
産業計 | 18.4日/月 | 9.3時間/月 |
医療・福祉 | 18.4日/月 | 5.5時間/月 |
「参考:沖縄県 毎月勤労統計調査地方調査(令和3年2月)」
まず出勤日数は、全産業も医療福祉分野も同数で18.4日。
令和3年2月の稼働日からすると、週休2日、休日はしっかりある事業所が多いようです。
つづいて残業時間について。
医療・福祉分野は、全産業と比較すると少なめとはいえ残業時間は平均で5.5時間あります。
福祉分野は、残業は少なめとはいえ、全くない事業所はあまりなさそうですね。
沖縄県労働者の有給取得
沖縄県労働者の有給取得状況はこのようになっています。
【有給休暇付与日数、取得日数状況(正社員)】
業種 | 平均付与日数 | 平均取得日数 | 年次有給休暇取得率 |
---|---|---|---|
業種計 | 14.6日 | 8.4日 | 57.5% |
医療・福祉 | 14.8日 | 9.2日 | 62.2% |
「参考:平成29年度沖縄県労働環境実態調査報告書」
沖縄県の医療・福祉分野の有給取得率は62.2%と、全業種平均に比べて若干取得率が高くなっています。
ここまで公式資料による沖縄県福祉関係業種の労働状況について確認してきました。
沖縄の福祉関係職種の労働環境は、全業種平均と比べると若干よいといった状況とみることができますね!
沖縄県 実際の求人情報ではどうか?
では実際に募集されている求人情報は、現在どのようになっているのでしょうか?
ジョブメドレーの求人を参考に、放課後等デイサービス、児童発達支援、二つのサービスを同時に提供している複合施設に分けて、残業や休日について紹介していきます。
放課後等デイサービスの求人情報
放課後等デイサービスの基本情報
放課後等デイサービスは、6歳から18歳の就学時に、発達支援やレスパイト的支援を行う施設です。
サービスの提供は、放課後や夏休みなどの長期休暇で、普段の児童の受け入れは放課後の時間帯になっています。
障がい児サービスの事業所のなかでも、特に事業所数の多いサービスで、求人数も最も多くなっています。
勤務時間や残業
勤務時間は10:00~20:00の間で8時間の労働が多く設定されています。
平常時は夕方からのサービスになるので、勤務のスタート時間は比較的遅めです。
夏休みなどの学校休校日では、勤務時間が少し早めに設定されていることがあります。
休憩時間は60分、残業は月10時間程度が多くなっています。
残業なしを目指している事業所は少なからずありますが、残業ゼロの事業所はほとんど見当たりません。
休日
週休2日の事業所がほとんどです。
年間休日は110~120日程度ですが、110日前後の事業所が多くなっており、一般的な土日祝が休みの会社に比べると、若干休日数は少なめとなっています。
有給休暇
6カ月経過後の有給休暇10日。
有給取得率100%を目指している事業所がまれにあります。
児童発達支援事業所の求人情報
児童発達支援事業所の基本情報
児童発達支援は、6歳までの未就学児が対象のサービス。
児童に対して日常生活の訓練や発達支援、レスパイト的サービスを提供します。
今回調べた求人では、児童発達支援のみで提供している事業所は、かなり少なめでした。
勤務時間や残業
午前中から営業している場合が多く、放課後等デイサービスに比べて勤務スタート時間は早めで、8:30~18:30の間が多くなっています。
固定残業なしの事業所が多くみられますが、実際の残業時間は月5~10時間程度となっています。
休日
週休2日の設定がほとんどとなっています。
年間休日は110~120日ですが、110日程度の事業所が多い傾向です。
土日祝の営業をしている事業所もあり、休日は変則的な場合があります。
有給休暇
6カ月経過後の有給休暇は10日。
複合型のサービスの求人情報
複合型サービスの基本情報
放課後等デイサービスと児童発達支援の、両方のサービスを提供している事業所もかなり多め。
複合型の施設では、午前中に児童発達支援、午後に放課後等デイサービスを提供するなど、提供時間を分けているところが多い傾向です。
二つのサービスを提供しているため、営業時間は午前中から夜までと長めの事業所が多くありました。
勤務時間や残業
勤務時間は9:00~20:00の間で8時間労働、交代制での勤務となっています。
残業は月5~10時間程度のところが多い。
休日
週休2日が多い。
年間休日は110~120日程度となっていますが、他サービス同様、110日前後の事業所がほとんどです。
有給休暇
6カ月経過後の有給休暇10日。
有給取得率100%を目指している事業所もまれにあります。
職種による残業や勤務時間の違いは?
放課後等デイサービスや児童発達支援事業所では、児童指導員や保育士、リハ専門職などさまざまな職種が働いています。
どの事業所でも、職種によって就業時間など若干の違いがあります。
児童指導員&保育士
児童指導員や保育士は、現場の第一線で働く最前線の仕事。
児童の発達支援の直接サポートに加えて、送迎や支援記録の作成など日内業務が多く、比較的残業が発生しやすい職種です。
児童発達支援管理責任者
サービス提供の責任者。
事業所にもよりますが、勤務時間が安定しており、比較的残業が少ない職種です。
リハビリ専門職
作業療法士や言語聴覚士など、直接リハビリを行う職種。
必須職種ではありませんが、機能訓練を行う事業所によく配置されています。
リハビリ職も比較的残業が少なく、勤務時間も安定している傾向があります。
このように、同じ事業所でも職種によって勤務時間や残業の有無が違うことがあります。
まとめ
今回は沖縄の児童デイサービスに残業はあるのか?有給などの休日は?など、求人情報や公式資料を参考にしながら紹介しました。
この記事をまとめると以下のようになります。
この記事のまとめ
- 放課後等デイサービスや児童発達支援事業所は、勤務日数は一般的または若干多め、残業は他業種に比べて少ない傾向がある。
- 放課後等デイサービスは勤務時間が夜にかかる事業所も多く、残業は少し多い傾向がある。
- 児童発達支援事業所は、勤務時間が早めで、放課後等デイサービスに比べると、残業は少なめ。
- 複合型のサービスでは、営業時間が長いため、交代制勤務が少なくない。
一口に障がい児支援と言っても、障がい児福祉サービスにはたくさんの種類があり、仕事内容や勤務時間はさまざま。
各施設や職種の特徴を知り、自分に合った就業場所を選ぶことが大切です。
ライフデザインは“福祉のプロ”として地域に根差した支援を提供。
ワークライフバランスを重視し、完全週休2日制&残業なし!
有給取得率100%も達成し働きやすさ抜群です♪