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放課後等デイサービス(児童デイ)の子どもを上手に褒める方法~発達につながる褒め方は?
この記事では、放課後等デイサービスでの児童の褒め方や、褒めるときに気をつけるところなどを解説しています。
褒め方に悩んでいるスタッフさんの参考になれば幸いです。
目次
発達障がいとは?
放課後等デイサービスに通う児童の障がい
放課後等デイサービスにはさまざまな障がいを抱えている児童が通っていますが、そのなかで特に多いのが「発達障がい」です。
また発達障がいの児童は対人関係だったり、刺激に敏感だったりと、対応に気を使うこともありますよね?
そこで今回は発達障がいの児童をメインに、次につながる上手な褒め方を解説していきます。
発達障がいとは?
褒め方を説明する前に、発達障がいとはどのようなものか、簡単におさえておきましょう。
発達障がいにはいくつかの種類があり、おもな障がいに、
・ADHD(注意欠如・多動性障がい)
・学習障がい
があります。
自閉症スペクトラム障がいは、対人関係が苦手、特定ものにしか興味がない、感覚が鋭敏などの特徴があります。
こだわりが強くわがままと勘違いされたり、パニックを起こしやすかったりするので、トラブルを起こしやすい児童もいます。
ADHDは、多動や注意力散漫などが目立ち、集中力が続かないなどの症状が見られます。
落ち着いて課題に取り組めず、待つことも苦手なので、イライラしたり癇癪を起こしたりして、他の児童とトラブルを起こしやすいところがあります。
学習障がいの特徴は、読み書きや算数などの学習が苦手です。
このように発達障がいの児童には、対人関係がうまくいかないなど、特徴的な障がいがあり支援にも配慮が必要になります。
褒めることのメリット!
最近では、子育てやスポーツの分野など「褒めて伸ばす」ということをよく耳にしますが、称賛することにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここでは放課後等デイサービスの療育で「褒めることのメリット」を紹介します。
自信が持てやる気が出る
まずは自信が持てやる気が出ることです。
褒められることでやる気が出るということは、誰しも感じたことがあると思います。
放課後等デイサービスを利用している児童はさまざまな療育に取り組んでいますが、いつも楽しいことばかりではなく、努力が必要なこともあります。
称賛されることでやる気が出てそれが次の成長につながることもよくあることです。
自分を見てくれていると実感できる
褒めてもらうと児童は「自分を見てくれている」と実感することができます。
遠慮なくどんどん褒めて、「いつでも私はあなたのことを見ていますよ」という気持ちを伝えましょう。
正しいことが理解できる
放課後等デイサービスに通う発達障がいの児童は、どうしても理解力がおいつかないことがあります。
いつも叱ってばっかりでは、してはいけないことは理解できても、正しいことはわからない場合があります。
褒めることで正しいことが理解できるという側面もあるため、正しいことができたときはしっかり評価してあげましょう。
関係がよくなる
叱ってばっかりでは、スタッフと児童の関係も悪くなります。
称賛することでお互いの関係がよくなることも、「褒めること」のメリットの一つです。
支援者側も気分がよくなる
関係性がよくなるだけでなく、支援者側の気分がよくなることもメリットの一つ。
相手を称賛することは支援者側にもさまざまなよい面があるものですね。
では実際の場面ではどのように褒めるとよいのでしょうか?
ここからは次につながる上手な褒め方について解説していきます。
「次につながる」上手な褒め方!
普段の生活のなかで褒める
特別なことができるようになったときだけでなく、普段の生活のなかで、うまくできたときはしっかり評価してあげましょう。
放課後等デイサービスに通う発達障がいの児童は、日頃の生活でできることがどんどん増えていきます。
褒めることで「できたこと」を理解し、さらに成長できるので、普段の生活のなかで称賛することはとても大切です。
頑張っている過程を評価する
放課後等デイサービスを利用している児童は、失敗を繰り返しながら少しずつ成長していきます。
ときにはうまくいかず、くじけてしまうこともあるでしょう。
目標を達成したり、新しいことができるようになったりしたときはもちろん、頑張って挑戦しているときや努力しているときは、
「努力してすごい!」
など頑張っている過程も評価しましょう!
何かができたときだけ称賛するのではなく、頑張っている過程を褒めてあげることで、大変でも成功に向けてチャレンジできるようになります。
より具体的に褒める
より具体的に褒めることも重要なポイント!
発達障がいの児童のなかには、理解力に低下が見られることがあり、認めてもらっていることに気づかない場合があります。
「あいさつをしてくれてありがとう!いつもちゃんとあいさつできてすごいね!」
などより具体的に称賛するように意識しましょう!
上手な褒め方がある一方、してはいけない、気をつけるべきポイントもあります。
最後に「褒めるときの気をつけるポイント」を紹介します。
褒めるときの気をつけるポイント!
他の児童と比べて評価しない
褒めるときにしてはいけないのが、他の児童と比べて褒めることです。
放デイには、年齢も性別も、障がいや環境も違う児童が通っています。
それぞれに個性があり、個性を認めることから支援はスタートします。
個性を認めていれば児童同士を比べるなんてできないはずです。
また児童としても、他者と比べられていい気持ちはしないですよね?
褒めるときは、その子自身の頑張りに対して評価してあげるようにすると、次の頑張りにつながりやすいですね!
褒めながら次の頑張りを期待しすぎない
称賛するときはシンプルに今の成功や頑張りを讃えてあげることをオススメします。
支援者としては、次につなげたい気持ちがあるので、
と言ってしまいがちです。
次の頑張りに期待するのはとてもいいことですが、次の話をしてしまうと、褒められた気持ちや成功した喜びが薄れてしまう場合があります。
シンプルにしっかり褒めてあげて、また時間をおくなどして、別の機会に次の頑張りを伝えてあげましょう!
まとめ
今回は放課後等デイサービスでの児童の褒め方について解説しました。
この記事をまとめると以下のようになります。
この記事のまとめ
- 放課後等デイサービスの児童が抱えている障がいで多いのは、発達障がいと知的障がいである。
- 称賛することで、児童が自信を持てたり、自分を見てくれていると実感できたりするなどたくさんのメリットがある。
- 普段の生活場面や、頑張っている過程を褒めるなどすると、次の頑張りにつながりやすい。
- 他の児童と比べたり、褒めながら次の頑張りに期待しすぎたりすると、逆効果になることがあるので注意したい。
放課後等デイサービスは、さまざまな障がいを抱える児童が通っていますが、皆と協力して児童が成長できる環境をつくりたいですね!
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