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放課後等デイサービス(児童デイ)に通う児童の「障がい」とは?転職前に知っておきたいポイント
この記事では、放課後等デイサービスに通う児童が抱える障がいとその対応、医療的ケアが必要な児童は多いのか?などを紹介しています。
未経験で放課後等デイサービスに転職を考えている方の、「障がい児の対応って大変?」という疑問にお答えできればと思います。
目次
放課後等デイサービスに通う児童の障がい
放課後等デイサービスは、障がいや発達に支援の必要な児童が療育支援を受ける事業所。
通っている児童は、さまざまな障がい等を抱えています。
では実際に通っている児童には、どのような障がいがあるのでしょうか?
障がいで多いのは?
放課後等デイサービスを利用している児童のうち、おもな障がいの実利用数は以下のとおりです。
【令和元年6月 障がい種別実利用者数】
利用件数 | 月平均実利用者数 | |
---|---|---|
知的障がい | 3,413回 | 10.56人 |
発達障がい | 3,616回 | 16.09人 |
肢体不自由 | 1,855回 | 1.96人 |
聴覚障がい | 1,142回 | 0.66人 |
視覚障がい | 1,042回 | 0.27人 |
重症心身障がい | 1,476回 | 2.94人 |
その他 | 1,308回 | 1.98人 |
不明 | 1,027回 | 1.77人 |
「参考:みずほ情報総研 放課後等デイサービスの実態把握及び質に関する調査研究報告書」
上記の調査によると、放課後等デイサービスを利用している児童の多くは、「知的障がい」「発達障がい」であり、そのほかの障がいは非常に少ないことがわかります。
放デイに転職するためにまずおさえておかないといけないのは知的障がいと発達障がいの支援方法になりますね!
それではここからは、おもな障がいの特徴や対応方法などについて紹介していきます。
転職前に知っておきたい!障がいの概要と支援方法
発達障がい
発達障がいとは
発達障がいとは、生まれつきの脳機能の発達に偏りがあり、周囲の人や生活にうまく馴染めないなど、コミュニケーションなどに障がいがある状態です。
発達障がいには、
・学習障害
・ADHD
などの種類があり、それぞれに障がいや支援方法に違いがあります。
発達障がい 支援のポイント
同じ発達障がいでも、それぞれに障がいやその程度は違います。
まずは対象の児童をしっかり知ることが大切です。
観察や保護者からの聞き取りで、その子の特性をしっかり確認したうえで支援します。
発達障がいの支援では、興味関心を高める動機付けが大切で、場合によって個別指導などが必要になることもあります。
知的障がい
知的障がいとは
知的障がいとは、発達期に知的機能や適応機能に明らかな制約がみられる障がいです。
言葉の遅れが気になったり、勉強について行けなかったり、落ち着きがなかったりすることがきっかけで、障がいに気づくことがあります。
知的障がい 支援のポイント
知的障がいがある児童は、抽象的な理解が難しい場合もあるため、わかりやすく伝えることが大切です。
複数のことを一気に伝えるのではなく、一つ一つ説明する、イラストなどを活用して伝える、実際に行動して理解してもらうなど、伝える工夫が必要です。
肢体不自由
肢体不自由とは
四肢や体幹が事故や病気で損なわれ、生活に支障をきたしている状態のこと。
放課後等デイサービスでは、先天的に障がいのある児童も多い傾向があります。
肢体不自由 支援のポイント
障がいのある場所や程度によって支援方法は大きく変わってきますが、放課後等デイサービスには重症の利用者は比較的少ない傾向です。
肢体不自由者の支援では、できない部分を支援しながらも、今の状態でどうすれば自立できるのか考えながらケアしていく視点が大切です。
聴覚障がい
聴覚障がいとは
音が小さくなり聞こえにくい、聞こえにゆがみがありいわれている言葉がわかりにくい、全く聞こえないなどの難聴が、片耳または両耳に起こる障がいです。
聴覚障がい 支援のポイント
聴覚障がいの児童の支援では、「わかりやすく伝える」ことが大切。
・顔を見て口をはっきり開けて話す
・メモやイラストを活用する
・聞こえやすい方向から話す
・ジェスチャーを活用する
などの工夫が必要になります。
また放課後等デイサービスでは集団で活動することも多く、聴覚障がいの児童は、見た目には理解できているかわかりにくい場合もあるので、しっかりついてこれているか確認するなど配慮が必要です。
視覚障がい
視覚障がいとは
先天性や後天性の要因によって、全く見えなかったり、見えにくかったり、見える範囲が狭かったりすることで、学習や生活に支障をきたしている状態です。
視覚障がいの支援
視覚を通しての情報が少ないため、声などの情報でしっかり理解できるように伝えてあげることが大切です。
また“見えにくい”という障がいの特性上、不安感の増加や事故の危険性もあるので、安心や安全の確保は基本中の基本です。
重症心身障がい
重症心身障がいとは
重度の肢体不自由と重度の知的障がいを、重複して抱えている状態のことをいい、会話や歩行もできない重い障がいを抱えている児童が多い傾向です。
重症心身障がいの支援
抱えている疾病や障がいによって、医療的ケアや個別の対応が必要になります。
・必要な医療や支援内容の準備
・スタッフの体制確保
などの十分な配慮が必要です。
結局、障がい児の対応って難しい?
医療的ケアは多くはない
放課後等デイサービスに就職するにあたり、医療的ケアに不安があるという人は多いのではないでしょうか?
障がいで多いのは?のところで紹介しましたが、放デイ利用者のうち医療的ケアの必要性が高い「重症心身障がい」の児童は、月平均2.94人と、とても少ない傾向です。
放デイで働き始めてすぐに、対応が難しい児童の支援を一人に任されることはほぼないので、その点では不安に思うことはないでしょう!
知的障がい、発達障がいの支援をしっかりおさえて!
また放課後等デイサービスを利用する児童で多いのは、「知的障がい」「発達障がい」です。
まずはこの二つの障がいについての理解、支援方法をしっかり学ぶことが大切ですね!
チームワークでする仕事!
放課後等デイサービスはチームワークで行う仕事!
事業所には専門的な知識や豊富な経験を持つスタッフがいます。
先輩や上司の指導を受けながら、少しずつ仕事を覚えていけるので、未経験でも安心して仕事をすることができます!
まとめ
今回は放課後等デイサービス通う児童の障がいついて、障がいの特性や支援方法について紹介しました。
この記事をまとめると以下のようになります。
この記事のまとめ
- 放課後等デイサービスの利用児童が抱えている障がいで多いのは、発達障がいと知的障がいである。
- 重症心身障がいなど、医療的ケアが必要な児童は少ない。
- 障がい児の対応は、対象児童の多い知的障がいや発達障がいの支援をしっかりおさえることが大切。
- 放デイはチームワークで行う仕事で、先輩や上司の指導を受けながら少しずつ学べるので、未経験でも安心して働くことができる。
放課後等デイサービスは、さまざまな障がいを抱える児童が利用していますが、皆で協力して支援できるので安心ですね!
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