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放課後等デイサービス(児童デイ)の面接対策!よく聞かれる質問と回答例、逆質問の準備

放課後デイサービスとはどんな事業?放課後デイサービスと専門職との関係性とは?
放課後等デイサービスで働くための面接対策について具体的な例を上げて説明します。

放課後デイサービスとはどんな事業?

放課後等デイサービスは平成24年4月に児童福祉法(昭和22年法律第164号)に位置づけられた新たな支援制度です。
おもに6歳から18歳の障害を持つ児童を対象として、放課後や夏休みなどの長期休業日に生活能力向上のための訓練等を継続的に提供することにより、学校教育と相まって障害児の自立を促進するとともに、放課後等の居場所づくりを行います。

放課後デイサービスの現状とは?

放課後等デイサービスの事業所数は平成24年度では3,115件、令和元年度は14,465件と約4.6倍と右肩上がりになっています。
利用者数は令和元年9月では約22万8000人に達しています。
今後ますます増加し注目される事業です。
厚生労働省:障害福祉サービス等報酬より引用
https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/budget_execution_audit/fy2020/sy0210/21.pdf

放課後等デイサービスの基本的役割について

放課後等デイサービスは、支援を必要とする障害のある子どもに対して学校や家庭とは異なる時間、空間、人、体験等を通じて、個々の子どもの状況に応じた発達支援を行うことにより、子どもの最善の利益の保障と健全な育成を図り4つの基本活動を組み合わせて提供すると規定されています。

①自立支援と日常生活の充実のための活動
②創作活動
③地域交流の機会の提供
④余暇の提供

放課後等デイサービスは、保護者が障害のある子どもを育てることを社会的に支援する側面もありますが、より具体的には、
〇 子育ての悩み等に対する相談を行うこと。
〇 家庭内での養育等についてペアレント・トレーニング等活用しながら子どもの育ちを支える力をつけられるよう支援すること。
とされています。
保護者の時間を保障するために、ケアを一時的に代行する支援を行うことにより保護者の支援を図るものであり、これらの支援によって保護者が子どもに向き合うゆとりと自信を回復することも、子どもの発達に好ましい影響を及ぼすものと期待されています。

放課後デイサービスの専門職

保育士

保育士は放課後デイサービスの人員基準に必要な資格になります。
人員の資格は児童指導員または保育士または障害福祉サービス経験者(2年以上)。

人員の要件
①障害児の数が10名までの場合は、2以上必要。うち1以上は常勤であること
②障害児の数が10名を超える場合には、障害児の数が11名~15名の場合2+1、16名~20名の場合2+2のように5名以下毎に1を加える必要がある。
保育士は放課後デイサービスでは重要な職種になります。
具体的な仕事は、保育園と同様に日常生活のサポートや遊びから学べる環境づくり、食事のサポートなどです。

理学療法士

理学療法士は放課後デイサービスでは機能訓練担当職員の位置づけになります。
具体的な仕事の内容については個別に身体能力を評価し、それぞれの個別支援計画を立て日常生活の中で歩く、走る等の動作を組み入れたプログラムを実施し維持や低下は見られないかなどを評価し、身体的な機能訓練を行います。

作業療法士

作業療法士は放課後デイサービスでは機能訓練担当職員の位置づけになります。
具体的な仕事の内容については文字が書けない、書けるが自信が無いまたは算数ができない、苦手な児童に対して、様々なアプローチにて学習面のサポートや障害の特性やこだわりなど、ヒアリングを通して把握し作業にて機能訓練を行います。

言語聴覚士

言語聴覚士も理学療法士・作業療法士同様に機能訓練職員担当の位置づけになります。
具体的な仕事については放課後デイサービスへ通う児童のことばによるコミュニケーションの問題について聴覚障害、ことばの発達の遅れ、声や発音の障害などについての機能訓練を行います。

機能訓練担当職員

機能訓練を行う場合のみ必要とされます。
専従の機能訓練担当職員は、児童指導員または保育士の必要数として数えることができます。

面接対策について

自己紹介について

ここからは放課後等デイサービスの面接対策を解説します。
ほとんどの面接の場で最初の質問が自己紹介になると思いますので、まず自己紹介の準備から確認しましょう。

自己紹介の事前の準備

職務経歴書を作成してください。
職歴が無い場合は学生時代のサークル活動や部活について詳しくまとめてください。
職歴経歴書やサークル活動等についてまとめることで、自己紹介の時にスムーズに面接官に伝えることができます。

職務経歴書の作成例とは?

職務経歴書の作成について説明します。(職歴がある場合)
勤めていた事業所名、施設名を在職期間を含めて記入しましょう。
事業所名( 年 月 日~  年 月 日)

職歴についての具体的な記入 項目を作り、それぞれの内容を記載します。
①職務内容
行っていた職務の内容について記入してください。例:デイサービスセンター 機能訓練士

②所属歴
実際に努めていた期間について記入してください。
例:年 月 日~ 年 月  日 デイサービス○○○○センター所属など

③担当業務・職務 具体的な業務内容を記入してください。
例:デイサービスにて作業療法士(機能訓練員)として、集団体操の指導員、個別生活リハビリの運営、レクリエーションの企画、個別機能訓練計画書の作成、デイサービス利用者へのADL(生活機能)評価や身体機能評価を行う。

④退職理由
一身上の都合により退社
具体的な記述でも可、給与が少ない、人間関係でなどの短絡的な理由でなく前向きな理由について記載ください。
例文:「高齢者のデイサービス等に勤めておりました。特に業務を行う上で人間関係等の問題はありませんでしたが以前より障がい者支援について強い興味を持ち、やってみたい気持ちがありました。休日はボランティア活動にて障がい者の方と交流をしていました。特に放課後等デイサービスにて働きたいと思い、放課後等デイサービスの制度についての研修なども受講しました」

⑤自己PR
具体的な項目を作り、その内容について記載してください。
・コミュニケーション 例:コミュニケーションで最も気をつけている事は相手への敬意をしながら図ります。
・気配り:目配り 例:対人関係の業務である事を理解し、常に気配り、目配りを意識しています。
・臨機応変:予定が変わった時や特に緊急時には冷静に対応する事を常に思っています。
・責任感:任された業務について誠実に最後まで行います。
・パソコン操作:苦手意識はありますが業務にて最低限の操作、入力を行います。
・スキル・自己啓発
例:ガイドヘルパー研修受講、自立支援法制度施策講座受講 放課後等デイサービスについての研修受講

自己紹介の流れについて

まずは名前・年齢を伝えましょう。
その後どのような流れで話すか、一例をまとめてみました。

①最終学歴(部活やサークル活動でのエピソードなど)
②職歴(入社していた会社名・施設名・事業所名)
③業務内容
(職種・業務内容等 例:平成25年から平成30年まで〇〇保育園に所属し、保育士として勤務しておりました。結婚のため退職しました。)
④経験の中での実績や業務のなかで得たことや自身の強みなど簡単なエピソード
(例:理学療法士として老人保健施設へ入職し、約5年間入居者のリハビリについて関わってきました。リハビリの効果が表れていく過程にとてもやりがいを感じていました。)
⑤入社・入職への想い
(例:これまでの作業療法士の経験を放課後デイサービスにて活かしていき、利用者のみならず保護者の方へのアドバイスなども行っていきたいと思います)

一般的に自己紹介の時間は1分間以内とされることが多いです。
文字数にすると約250~300文字。
自己紹介の文案ができましたら面接までに声を出して読んでみることをおすすめします。
書いた文を声に出して読むとニュアンスが変わることもあります。

転職理由について

自己紹介が終わると、次に転職理由と志望動機について聞かれることが多いです。
転職理由と志望動機は似て非なるものとして別々に分けてまとめておきましょう。

転職理由については新しい分野への挑戦、自己の目標に向けてなどとてもポジティブな事柄になると思います。
例として
「理学療法士として新設の介護施設にて10年間、入居者へのリハビリ業務について携わりました。介護については10年を一区切りとして退職をしました。今後は以前から挑戦したいと思っていた障害福祉に携わる事業を経験しスキルアップやキャリアアップを図り、介護と障害福祉について理解ができるリハビリ士として確立したいと思います。」

しかし、会社の倒産や事業所の閉鎖など自己都合による退職でないこともあります。
そのときもあまり不平や不満を伝えると面接官の心証(しんしょう)が悪くマイナスのイメージとなりますので、何をやりたいのか、どんなキャリアアップを図るのか、前向きな転職理由について考えてください。

志望動機について

志望動機は「前の勤務先より賃金が高いから」「人間関係が~」などが本音と思いますが、それでは面接官としては不安です。
ご自身が面接官になった立場に立って志望動機を考えてみましょう。
面接官の立場として思うことは?
数ある業種の中でなぜ障害福祉について選んだのか?
なぜこの事業所に応募したのか?
興味を持った明確な動機について聞きたいと思います。

例:介護施設から障がい福祉へ転職の場合
「リハビリ特化型のデイサービスにて言語聴覚士として入職し、リハビリを提供しておりました。ご利用者様、他のスタッフ等の関係も良好でした。以前から放課後デイサービスの自立支援と日常生活の充実のための活動に興味があり御社の理念について感銘を受け応募しました」

例:異業種から障がい福祉へ転職の場合
「これまでは販売業を行っていましたが、以前取得した保育士の活用とボランティア活動にて障害児・者の方とふれあいとても親近感がわきました。御社にてオープニング求人として放課後デイサービススタッフの募集をしている事を知り、これまでの経験と資格を活かし新しい放課後デイサービス事業運営に携わっていきたいと思い応募いたしました」

例:保育園から障がい福祉(通所)への転職の場合

保育士として、5年間勤務、結婚のため退職をしました。子育ても落ち着き転職活動をはじめた時に、放課後等デイサービスの事業所の看板を見る機会がありどんなサービスなのかとても気になりました。保育園の勤務時には発達障害を持つ園児へ個別支援計画の立案もしておりました。数年のブランクはありますがぜひ放課後等デイサービスにて仕事がしたいと思い応募しました。

例:障がい福祉(入居)から障がい福祉(通所)へ転職の場合
知的障がい児施設にて約10年間勤務しておりました。昨年には以前から目指していた児童発達支援管理責任者を取得しました。今後は施設勤務から興味のありました通所サービスである放課後等デイサービスにて児童発達支援管理責任者の資格をいかした業務を行いたく応募しました。

例文は明確な動機と事業所の特性(理念やオープニング求人)が合わさっている一貫性をもった志望動機となっています。

逆質問の想定(面接官への質問)

面接は面接官からの確認事項や質問にて進行されますが、最後に面接官から「何か質問はありますか?」との逆質問がよくあります。
その際は応募した法人、事業所の情報を得て、自身で気になっていることを素直に聞くのがよいと思います。
下記のURLにて事業所の情報が得られますので、あらかじめ確認しておきましょう。
障害福祉サービス指定事業所情報
https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/kodomo/shogaifukushi/old/20738.html

具体的な質問例

・ご縁があり、御社にて業務を行う場合、気をつける点や心掛けておくことはありますでしょうか?
・入職後の研修についてはどのような内容にて行いますか?また入職までに身につけておきたい知識や参考になる本などありましたら教えてください。
・現在は初任者研修を修了しておりますが、今後どのような資格を取得していけばよろしいですか。
・これまでは高齢者向けのリハビリを担当してきましたが、放課後デイサービスにおけるリハビリについて御社の方針などお聞かせください。
・応募時に拝見した際、御社の理念や理想への想いに大変感銘を受けました。理想へ近づくため御社としての取り組みなどありましたら教えてください。
・今後、御社の事業計画にて放課後等デイサービス以外に他の障がい者サービスについて事業展開をされる予定はございますか。ご予定がございましたら具体的な事業についてお聞かせください。

面接官の見方について

筆者は、様々な事業所にて面接官をさせていただいたことがあります。
その経験から、面接時に面接官としてどのような点について評価をしているのかをご説明いたします。
評価のポイントの内容の見方は、記入順が下がると評価が下がる内容になっています。

・面接時間(集合時間)について
評価のポイント:ちょうどよい時間(5~10分前)・面接時間直前・遅刻(事前に遅刻する事前の連絡があり理由が明確であるか)。

・身だしなみ(髪型、服装、化粧)
評価のポイント:清潔感があるか・髪型・髪色・爪・服装 について奇抜ではないか(TPO:時と所と場合(に応じて服装などを選ぶこと)にあった身だしなみが出来ているか)不潔さ・爪汚れ、長さ・服装の乱れなどはないのか等

・印象、好感度
評価のポイント:常に笑顔にて対応している・時折笑顔がある・やや緊張気味・緊張してる・緊張しすぎている・目を合わせない・目をそらさずずっと見てくる・落ち着かない様子がある(足をばたばたさせる等)

・あいさつ
評価のポイント:名前を名乗り(フルネーム)その後よろしくお願いします。などのあいさつが出来ているか・あいさつするも聞こえない声・ほとんどあいさつがない・まったくない。

・こちらからの話(面接官から質問など)を聞くときの様子や態度評価のポイント:質問者(面接官)の目を見て、しっかり聞いている様子がある・目は見ていないがうなづきながら聞いている・目をキョロキョロさせてほとんど聞いていない様子がある。

・話をするときの態度(自己紹介事や質問に答える時)
評価のポイント:質問者(面接官)の目を見てはっきりした口調にて話す・うつむきながらでもはっきりした声や口調にて答える・声が小さく聞き取りにくい・声も小さく、質問等に誠実に答える態度や様子を感じない。

・退職した以前の勤め先について
評価のポイント:退職の理由などについて前向きな対応・納得のいく話になっているか・以前の勤め先(前職)についての批判をする・前職を否定する。

・希望先の事業所・施設について
評価のポイント:希望する事業所や施設についてホームページなどにて事前に調べているのか・求人を見て魅力を感じたのか・特にしらべていない・知らない関心がない。

・サービスの理解
評価のポイント:放課後等デイサービスについてのサービス内容について理解している・ある程度理解している・よくわかっていない・まったくわかっていない

・志望動機
評価のポイント:”明確な志望動機があり、何をやっていきたいのか具体性がある・障がい者福祉の興味をもっている・明確な動機とは感じない・興味がある様子・たまたま求人を見たから・他に仕事がないからなどのマイナス要因の志望動機ではないか・賞与はどれくらいでるのか?いつから有給休暇が使えるのかなど仕事内容以外に偏る質問ばかりしていないか。

・知識や技術、経験
評価のポイント:管理者や相談員の経験がある・リーダー以上での経験がある・正社員としての経験がある・パートとしての経験あり・経験はない

・就業意欲
評価のポイント:障がい者支援事業にて働きたいという理由と当サービス事業所で働きたいという意欲が合致しているのか・働きたい明確な理由はあるのか・働きたい気持ちがあるが具体的な動機付けをあまり感じない・働きたい気持ちをあまりあまり感じない・とりあえず面接を受けけてみようと感じる。

・成長意欲・スキルアップ
評価のポイント:過去の職場にて研修や資格を積極的に受けているか・今後についてどうのようなスキルアップを望んでいるのか・スキルアップをしたいが具体的な目標がない・現状のまま業務業務をこなしていくのか・成長意欲、スキルアップを望んでいない。

・パソコン操作
評価のポイント:前職でパソコン操作をしていた・基本的な操作は可能・パソコン操作が苦手・全くできない。

してはいけない逆質問について

もっとも関心のある給与面、待遇面についての質問は一番大切なことでもありますが、求人票に記載している情報をしっかりと確認して、どうしても気になる場合以外はあまり質問しない方が無難です。
また、その他の例としてはい・いいえで答えられる簡単な質問やホームページを見ればわかる質問も避けましょう。

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まとめ

放課後等デイサービスで働くスタッフの資格と面接対策をご紹介しました。

この記事のまとめ

  • 放課後デイサービスは新しいサービスです。サービスの全体的な理解と自身の保持している専門性がどのように一致しているか、このサービスで何が出来るのかを具体的にまとめましょう。
  • 転職理由と志望動機は分けて作成しましょう。
  • 想定質問では、労働条件面でだけではなく、応募先の事業についての考え方や入社後実現したいことを盛り込んだ質問を整理しましょう。

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