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放課後等デイサービス(児童デイ)は事業所数も利用者数も増加中!背景と今後の見通し、沖縄の実情を解説
この記事では、放課後等デイサービスの事業所数や利用者数の状況、今後の見通し、沖縄県の実情に加え、放課後等デイサービスの魅力などを紹介しています。
放課後等デイサービスへの就職を検討している人の参考になれば嬉しいです!
目次
放課後等デイサービスは増加中?
放課後等デイサービスは障がいのある児童を受け入れ、発達支援を行う通所事業所。
最近は一般的なデイから特定の分野に特化した特化型のデイまで、特色のある放デイも増えてきています。
放課後等デイサービスは求人情報でもよく見かけるようになり、就職先として考えている人も多いと思いますが、実際のところ放デイの事業所数は増えているのでしょうか?
障がいサービスの事業所数の状況
それではまず放課後等デイサービスを含めた、障がいサービスの事業所数の状況についてみていきましょう。
【事業所数の推移】
事業の種類 | 平成30年 | 令和元年 | 増減数 |
---|---|---|---|
居宅介護 | 22,936 | 23,098 | 162 |
就労移行支援 | 3,503 | 3,399 | △104 |
障がい者支援施設等 | 5,619 | 5,636 | 17 |
放課後等デイサービス | 12,734 | 13,980 | 1,246 |
「参考:令和元年社会福祉施設等調査の概要」
居宅介護はもっとも多い在宅系サービスですが、まだ若干増えており、障害者支援施設など入所系の施設は、ほぼ横ばいの状況。
就労移行支援など減少しているサービスもありますが、放課後等デイサービスはまだかなりのスピードで増加していますね!
障がいサービスの利用者数の状況
つづいて、障がいサービスの利用者数の状況を確認します。
【利用者数の推移】
事業の種類 | 平成30年 | 令和元年 | 増減数 |
---|---|---|---|
居宅介護 | 266,448人 | 272,856人 | 6,408人 |
就労移行支援 | 35,442人 | 40,062人 | 4,620人 |
障がい者支援施設等 | 157,373人 | 154,831人 | △2,542人 |
放課後等デイサービス | 320,486人 | 365,513人 | 45,027人 |
「参考:平成30年、令和元年社会福祉施設等調査の概要」
障がいサービスの利用者数は、在宅系サービスは増えており、入所系施設は減少傾向にあることがわかります。
最近は、自治体等で施設や病院から在宅への取り組みが行われており、その結果が反映されていますね。
放課後等デイサービスの利用者数は45,027人増とまだかなりの数増えてきているのが現状です。
増加の背景と今後の見通し!
放課後等デイサービスは事業所数、利用者数ともに増加してきたことがわかりましたが、増加の背景や今後の見通しはどのようになっているのでしょうか?
増加の背景①『発達障がいの診断が増えている』
まず放課後等デイサービスの増加の背景として挙げられるのが発達障害の診断が増えていることです。
厚生労働省の資料によると、
【臨床心理・神経心理検査の推移(0~14歳に限る)】
年度 | 2,015年 | 2,016年 | 2,017年 | 2,018年 | 2,019年 |
---|---|---|---|---|---|
検査回数 | 21,826回 | 25,278回 | 28,531回 | 31,844回 | 31,694回 |
「参考:厚生労働省政策統括官 社会医療診療行為別統計」
臨床心理・神経心理検査の算定回数は増加傾向で、子どもの心理・発達に関する把握の需要が増えていると考えられます。
増加の背景②『女性の就業率が上昇している』
上記に加えて、母親である女性の就業率が上昇も、放課後等デイサービス需要増の一因となっていると考えられます。
【就業率の変化】
平成20年 | 平成25年 | 平成28年 | |
---|---|---|---|
15~64歳男性 | 81.6% | 80.8% | 82.5% |
25~44歳女性 | 65.8% | 69.5% | 72.7% |
「参考:総務省労働力調査」
大きな変化のない男性の就業率に対し、女性の就業率は年々増加傾向にあるのがわかります。
したがって、共働き世帯が増えたことで、障がいの有無にかかわらず、児童支援サービスの利用増加が推測されます。
今後の見通し
放課後等デイサービスの数はかなり増えており、現在は、療育内容の充実など、サービスの向上が叫ばれています。
またそれにともなって、資格要件など見直しが進められているのが現状です。
とはいえ現在も障がい児の増加はつづき、女性の就業率の低下も予想されていないことから、今後も放課後等デイサービスの需要は増加すると考えられます。
求人状況に関しても放課後等デイサービスは、スタッフ募集の必要な状況がつづくと思われます。
沖縄県 放課後等デイサービスの実情は?
全国的にみて放課後等デイサービスは増加しており、その傾向は今後もつづくと考えられますが、沖縄県ではどうなのでしょうか?
沖縄県現在の障がい児サービス状況
沖縄県の現在の障がい児福祉サービス事業所数は以下のとおりです。
【沖縄県障がいサービス事業所数】
放課後等デイサービス | 464事業所 |
---|---|
障がい児福祉サービス全体 | 1,024事業所 |
「沖縄県 指定障がい児通所・入所支援事業所情報(令和3年8月1日現在)」
沖縄県には1,024の障がい児福祉サービスがあるなか、放課後等デイサービスは464事業所と、全体の約45%を占めており、放デイの事業所はとても多いことがわかります。
沖縄県放課後等デイサービスの今後の予測
また放課後等デイサービス利用者数の今後の予測は以下のとおり。
【沖縄県放課後等デイサービス今後の利用予測】
R3利用者数見込み | R4利用者数見込み | R5利用者数見込み | |
放課後等デイサービス | 6,053人 | 6,637人 | 7,287人 |
※利用者数の単位:人/月
「参考:令和2年度第2回沖縄県障がい者施策推進協議会資料」
沖縄県の放課後等デイサービスの利用者数は、今後も増加傾向がつづくと予測されています。
放課後等デイサービスは、全国的にも沖縄県でもまだまだ事業所数や利用者数が増えていく事業で、働くスタッフの需要も高まっていくと考えられますね!
放課後等デイサービスやりがいや魅力!
まだまだ増加発展がつづく放課後等デイサービスですが、最後に放デイの働く上での魅力ややりがいを紹介していきます。
子どもの成長が嬉しい♪
放課後等デイサービスで働く最大の魅力は、子どもの成長にかかわる仕事ができるところ!
最近の放デイでは、レスパイト的役割だけでなく、一人一人に合わせた豊富な療育支援を行っており、しっかり子どもの成長支援ができます。
実際、一番のやりがいは子どもの成長と感じているスタッフが多く、ここが放デイの最大の魅力でありやりがいですね!
笑顔や笑い声が絶えない!
福祉の仕事はできない部分のサポートをする仕事が多く、障がいや疾病などネガティブに考えてしまう部分が多いのも事実。
でも放デイはちょっと違います!
放課後等デイサービスは元気な子どもがいっぱいの事業所で、いつも明るい笑顔や笑い声が絶えません。
働くスタッフも、子どもたちにつられて笑顔になってしまい、明るい雰囲気のなかで仕事ができるところも、放デイの魅力の一つですね!
まとめ
今回は放課後等デイサービスの事業所数や利用者数の状況、沖縄県の実情を紹介しました。
この記事をまとめると以下のようになります。
この記事のまとめ
- 放課後等デイサービスの事業所数や利用者数は、徐々に増加してきている。
- 増加の背景には、「発達障がいの診断が増えている」「女性の就業率の増加」などがある。
- 沖縄県も全国と同様に、放課後等デイサービスはこれからも増加していくと予想されている。
放課後等デイサービスは、これからも増えていくと予想され、働く場所としても魅力がありますね!
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