放課後等デイサービス(児童デイ)の児童指導員の悩みは?沖縄で働くスタッフに本音を聞きました - 沖縄の介護・福祉求人│株式会社ライフデザイン求人サイト : 沖縄の介護・福祉求人│株式会社ライフデザイン求人サイト
  • HOME
  • 沖縄の介護福祉完全ガイド

放課後等デイサービス(児童デイ)の児童指導員の悩みは?沖縄で働くスタッフに本音を聞きました

子どもたちと接する仕事に就きたいと考えた時に、児童指導員という選択肢があります。この記事では児童指導員として働くうえでどのような悩みがあるのか、現役スタッフに本音で聞きました。転職や就職を考える際の、参考にしてくださいね。

児童指導員とは


児童指導員とは障がいや支援が必要な子どもに対して、さまざまな訓練や療育を行う専門職です。
「児童指導員」という種類の資格ではなく、定められた条件を満たすことで得る任用資格を使って働くことになります。
任用資格を得るための条件には、以下のようなものが挙げられます。

指定の学校を卒業する
・4年制大学の社会福祉学、心理学、教育学、社会学部を卒業
・大学院にて社会福祉学、心理学、教育学、社会学の研究を行い卒業
・厚生労働大臣の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校か、その他の養成施設を卒業する
指定の資格を取得する
・小・中・高の教員免許
・社会福祉士
・精神保健福祉士
・幼稚園教諭

それ以外にも所定の実務経験を積むことで、児童指導員任用資格を得ることができます。

児童指導員が必要とされている現場は障がい者入所施設や児童発達支援、放課後等デイサービス、病院など多岐に渡っています。
子どもと最も近い位置で接し、支援・サポートをおこなうやりがいのある仕事といえるでしょう。

8割の人が仕事に悩みを抱えているという結果も

仕事をするにあたり、さまざまな悩みはつきものです。あるアンケートでは「仕事上の悩みがある」と答えた方が、全体の80%を超えたという結果も出ています。
悩みの上位として挙げられたのは「給与・待遇」「仕事内容」「雇用の安定性」など、どの職種にも共通する内容でした。

今回はさらに一歩踏み込んで、現役スタッフに児童指導員として働くうえで生じる悩み事について聞いてみました。

放課後等デイサービス(児童デイ)で働く児童指導員の悩みって?


株式会社ライフデザインでは多くの児童指導員が、障がいのある子どもたちと日々向き合っています。
今回は、児童デイサービスまはろ天久で児童指導員として働く比嘉さんにお話を聞きました。

――本日は、児童指導員の悩みについてお聞きしたいと思います。まず、勤務年数と経歴を教えていただけますか?

比嘉 : 2021年10月にライフデザインに入社して、現在5カ月目です。広告代理店と大学事務の仕事を経て入社しました。

――複数のお仕事を経験されているんですね。児童指導員というお仕事を選んだきっかけを教えてください。

比嘉 : 広告代理店という全く別業種に就職していたのですが、どうしてもうまくいかなくて。通っていた大学に相談したところ、大学事務の空きがあるということでそちらで働きながら進路について考えていました。大学で福祉を専攻していたこともあり、やっぱり児童福祉に携わりたいと思っていたところにライフデザインのことを知りました。

――見学等で現場を見て、どう感じられましたか?

比嘉 : 利用者である子どもたちの表情や言葉が、すごく穏やかだなと。療育者の方々がしっかり取り組んでおられるのが伝わってきて、自分もこの中で働いてみたいと感じたのを覚えています。

――実際に転職してみてどうでしたか?今までと変わった点などはあったでしょうか。

比嘉 : そうですね。ただその時に必要な支援やサービスを提供するのではなく、将来を見据えた長期的な視点での療育をしていかなきゃいけないんですけど。先輩方はそれを自然にやっていて、本当に奥が深いなと改めて思うようになりました。

――児童福祉の仕事の中には離職率が高い事業所もあります。そのなかで理由として挙げられるのが「収入・子どもとの関係・保護者対応・社内の人間関係・労働環境」の5点といわれているのですが、この中で比嘉さんが悩んでいるポイントってありますか?

比嘉 : うーん……保護者対応については、あまり当てはまらないかも。保護者さんも家庭での様子や対応を教えてくれたりなど、すごく理解のある方が多いなと感じています。収入と労働環境については、これは同業種の友達からもうらやましがられるんですけど、同時期に就職した人よりも月給は高いです。今は有給が付与されていませんが、休みの希望もほぼ通っています。むしろ転職する前より、今のほうが安定していてありがたいなと思っています。

――それはすごいですね。介護や福祉のお仕事は報酬の低さがしばしば問題になることもありますが、転職してから給与や待遇がアップしたということですか。

比嘉 : そうなんです。大学事務で働いていたときと違って、土日が休みじゃないというのはあるんですけど。でも平日にしかできないことも楽しめるようになったので、それはそれで良かったなと思っています。今はどちらかというと、子どもたちとの関わり方について悩むことのほうが多いかもしれません。

児童指導員ならではの悩みも

――具体的にはどんなことに悩んでいらっしゃるのでしょうか。

比嘉 : 先日もちょっとした言葉のやり取りから、子どもとの関係がこじれてしまって。その子が何を感じていたのか理解したくていろいろと聞き出そうとしたんですけど、それが逆に子どもの負担になってしまったみたいで。自分が話しかけてもぴしゃっと閉じてしまって、元に戻るのに1か月くらいかかってしまいました。

――利用している子どもさんと言葉がすれ違ってしまったということでしょうか?

比嘉 : そうなんです。自分が言葉足らずだった部分もあったのかなと、対処しようとしたんですけどうまくいかなくて。通っては来てくれるんですけど挨拶も返してもらえないし、課題もやってくれないという日々が続いた時はかなり悩みました。

――それはつらいですね。そういった際は、どのように対処されるのでしょうか。

比嘉 : この時は先輩が間に立って、自分と子ども両方のサポートをしてくれました。

――悩みを受け止めてもらえる先輩や同僚がいるのは心強いですね。

比嘉 : 子どもとじっくり話してくれたり、代わりに課題をやってくれたりとうまく距離を置いて落ち着けるような時間を取ってもらえたので、すごく安心できました。

――こういった子どもさんとのトラブルというか、気持ちの行き違いを経験されている方は多いんでしょうか?

比嘉 : 多いと思います。子どもといってもやはり違う人間同士ですし、こだわりが強い子も多いので。先輩からも「みんな一度は経験するよ」と言われました。それでも、もっとうまく子どもの気持ちを汲み取れたんじゃないかと悩んでしまいますね。

――障がいを持つ子どもさんと長く接するからこそ生じる悩みですね。他に悩みというか、難しいと感じることはありますか。

比嘉 : 毎日の療育で使う課題を作るんですけど、そのクオリティをいかに維持するかというのが難しいなと。数を重ねて慣れるしかない部分もあると思うのですが、もっと子どもたちが楽しく取り組めるような課題を作るには、もっと知識やスキルを身につけなくてはと思います。

――課題というのは、例えばどういうものですか?

比嘉 : スポーツカリキュラムという身体を動かすものだったり、社会で必要な能力を身につけるSSTというものがメインです。どうやって身体を動かすか、ひとつの動作にもいろいろな種類があります。その構成を練るのが難しいなと日々感じています。

――そういった知識やスキルを向上させるための研修体制やサポートはあるんでしょうか?

比嘉 : 他のスタッフや先輩にアドバイスしてもらったり、過去の課題を見せてもらったりというのはありますが定期的な研修とかはないですね。同じ仕事をしている他事業所の人との意見交換ができればいいのになと思うことはあります。

――同じ立場の人たちとの意見交換ができると、悩みだけでなくアイデアも共有できそうですね。研修や意見交換をしたいという意見を出されたことはありますか?

比嘉 : 自分からはないですね。なんといってもまだ入社して半年未満ですし、まずは基本を身につけたり自分にやれることをやってからかなと思っています。悩みがないわけではないんですが、すぐに気づいてくれる先輩や同僚がいて風通しが良いので、ひとりで抱え込んでつらいということはないです。

――いろいろなお仕事を経験されたからこそ、風通しの良さを実感できるという部分もありそうですね。

比嘉 : はい、毎日仕事に向かうのが苦じゃないっていうのは、すごく恵まれていると思います。

――ありがとうございます。仕事に対する悩みというテーマだったので、もう少し不満やお悩みが出てくるのかなと予想していたのですが、すごく前向きなお話を伺うことができました。最後に、転職や就職を考えている方にひと言お願いできますか?

比嘉 : 児童指導員の悩みというテーマからは少しそれるんですが、転職を考える時に会社を辞めた理由とか経歴を聞かれるのを不安に思う人って多いと思うんです。実際、自分も聞かれたことありましたし。でもライフデザインの面接ではそれが一切なくて、「いま目の前にいる自分」をしっかり見てくれているなってのが印象的だったんです。待遇や給与も魅力的でしたが、こういう会社で働きたいなと強く思いました。一人ひとりをちゃんと見て評価してもらえるという印象は、今でも変わりません。迷っている方は、ぜひ飛び込んできてください!

まとめ

この記事では児童指導員の悩みについて、現役スタッフの本音を聞いてみました。
一般的な悩みとしてよく上げられる給与や労働環境は、中途採用のスタッフからも高い評価を受けていることが分かりました。
子どもたちとの接し方など児童指導員特有の悩みについても、先輩や同僚との情報共有ができていればひとりで抱え込むことはないようです。

この記事のまとめ

  • 児童指導員とは所定の条件を満たした際に得られる任用資格のひとつ
  • 給与や労働条件に関する悩みよりも、子どもたちとの接し方など職務に関して悩むことのほうが多い
  • 悩みを乗り越えるには、先輩や同僚との情報共有やコミュニケーションが不可欠

株式会社ライフデザインでは、障がい児福祉分野で働いてみたいという方を募集しております。
転職やキャリアアップをお考えの方は、ぜひ当社までご相談ください。

【募集番号0060:】児童デイサービスまはろ天久:児童指導員

【募集番号0075:】児童発達支援あろはKids:児童指導員