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残業なしの介護職の求人はある?沖縄の実態もチェック
沖縄の訪問介護事業所で勤務を検討されている皆様はどのような基準で事業所をお探しでしょうか?
給料や休日をしっかりととれる事業所などご希望は様々あるとは思いますが、特に家事や保育園の送り迎えなど決まった時間に仕事を終わりたいという方は『残業がない事業所』という部分を重要視されている方も多いのではないでしょうか。
今回は現在『残業のない訪問介護事業所』をお探しの方に向けて求人票の見方や残業のない、少ない事業所の傾向についてもご紹介していきます。
目次
沖縄で働く介護職の勤務内容
沖縄で働く介護職の方の残業の実態に触れる前に介護職の勤務内容についてご紹介します。
ここでは訪問介護のお仕事に注目しますが、訪問介護のヘルパーとしての働き方には主に
①サービス提供責任者
②登録ヘルパー
という2つの働き方の形があります。
この2つの働き方はそれぞれ特徴がありますが登録ヘルパーに関しては事業所に登録を行い、働きたい時間帯でサービスに入ることができるのが特徴ですので基本的には残業が発生しません。
ですので残業の有無を気にする必要性が高いのはサービス提供責任者の求人です。
2つの働き方に共通する勤務内容
上記で紹介した2つの働き方に共通する業務が実際に利用者様のお宅に訪問しサービスを提供する業務です。
お宅に訪問するサービスには以下のようなものがあります。
業務内容 | 業務詳細 |
---|---|
共通内容 (サービス準備・記録) |
身体介護、生活援助にかかわらず利用者へのサービス介入時に行う必要があること。 利用者の安否確認や健康状態のチェックに加え、室内の環境調整や、相談援助などがこれにあたる。 また記録業務も共通内容である。 |
身体介護 | 利用者の体に直接触れて行う介護で専門的な知識と技術を有する介護。 代表的なものはトイレ介助や食事介助、入浴介助、移乗と移動介助などがそれにあたる。 |
生活援助 | 利用者に代わり家事の代行作業を行うサービス内容のこと。 代表的なものは掃除やベッドメイク、調理、買いものなどがそれにあたる。 |
引用:厚生省老人保健福祉局『訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について』より
サービス提供責任者の方の勤務内容
サービス提供責任者とは上記で説明した訪問介護の業務に加えて、利用者やその家族、ケアマネージャー、ヘルパーさん、その他職種と連携をとりながら管理業務全般、調整を行うコーディネーターの役割を果たします。
サービス提供責任者になるためには
- 介護福祉士
- 介護職員基礎研修修了者
- ヘルパー養成研修1級修了者
- 看護師、保健師
- ヘルパー養成研修2級の修了者で、実務経験が3年以上あるもの
のような条件が必要となります。
サービス提供責任者の具体的な業務は以下の表をご参照ください。
業務内容 | 説明 |
サービス申込、相談窓口と調整 | 訪問介護のご希望を本人、家族、ケアマネージャーなどから受けサービス開始までの手続きや連絡等を行う。 |
利用者様、家族様との面談 (アセスメント) |
訪問介護サービス開始に伴い本人、家族様と面談を行い問題点やサービスに対する希望を聞き取り。
情報をもとに提供するサービス内容を決定していく。 |
サービス担当者会議 | 定期的、または緊急で開催されるサービス担当者会議に出席しケアマネージャーを中心とした多職種とサービス内容などの現状を把握。
必要であれば介入内容の変更についての検討を行っていく。 |
訪問介護計画書作成 (毎月作成が必要) |
訪問介護にて行う具体的なケア内容について ・課題と目標 ・サービス内容(頻度や時間) ・支援内容を具体的にした書面の作成を行う。訪問介護計画書の作成にあたっては ・ケアマネージャーが作成するケアプラン ・実際に訪問し聞き取りを行った情報(アセスメント)の内容を参考としながら作成する。 |
定期訪問とモニタリング | サービス担当者会議とは別に現場スタッフや定期的なモニタリングの意味合いを兼ねてご利用者のお家に訪問し、現状を把握する業務
訪問の結果から現場スタッフと協議を行い、方針や方法論等の調整を行う。 |
訪問介護 | 1.身体介護 2.生活援助 3.通院介助等の訪問介護業務を実際に訪問し提供する。ヘルパーの欠員に対する対応やサ責業務との兼業等の形がある。 |
ヘルパーの教育、研修 | ヘルパーの技術指導や、研修の企画等を行う。 |
このようにサービス提供責任者の業務は多岐にわたり事業所の規模や利用者様の人数によってはかなりの業務量になることも予測されます。
これだけの業務量があれば毎月のように長時間の残業時間を強いられているサービス提供責任者の方が多いのも納得できますよね。
これらの業務を理解したうえ、今後サービス提供責任者として仕事をすることを想定されている方は慎重に事業所を選びましょう。
沖縄介護職の残業時間実態
これから訪問介護の仕事をお探しの方の中には実際に働いている方々の残業時間を気にされているかと思います。
ここでは沖縄県の残業時間の実例や訪問介護、特にサービス提供責任者の実際の問題点について少し触れていきます。
沖縄の残業時間の実態について
介護労働安定センターの調べによると全国のサービス提供責任者の1週間の残業時間数は
- 残業時間なし:44.4%
- 5時間未満:23.6%
- 5時間以上10時間未満:15.2%
となっています。
一見この時間数を見ると残業は少ないように感じるかもしれませんが10時間以上の残業を強いられている方もいらっしゃいますし、週5時間の残業が発生すると考えると毎日1時間程度の残業が発生する計算になります。
毎日家事や子供さんの送迎をしている方にとってはこの1時間は大きいという方も多いかと思います。
引用:介護労働安定センター『令和元年度介護労働実態調査結果について』より
サービス提供責任者の業務量についての問題点
勤務内容の部分でもふれたように訪問介護においてサービス提供責任者の担う業務量は多岐にわたります。
実際に厚生労働省が報告している資料の中でもサービス提供責任者の業務に対する不満の上位に
「労働時間が長い」
「休憩がとりにくい」
「休暇が少ない、とりにくい」
という意見が多く挙がっており、事業所によっては残業時間が長く発生していることは問題点です。
また「精神的にきつい」という意見も多く選ぶ事業所を間違えると精神的、長時間労働による身体的負担の両方が高くなってしまい体調を崩してしまう可能性も十分にあります。
引用:厚生労働省作成資料より
沖縄の介護職で残業なしの求人はあるか?
沖縄で募集されている訪問介護の求人で残業がない求人を探すにはまず求人票を確認することが重要です。
求人票にはいろいろな表記がされていますので重要なポイントを見逃さないようにしましょう。
残業時間がない、少ない求人のチェックポイント
求人票の部分でも紹介したように事業所によっては残業がない、または月に数時間程度の事業所もあります。
上記で説明したように少しでも条件の良い事業所を探すために求人票は必ずしっかりと確認しましょう。
求人票に記載されている残業についての書き方の中では特に『固定残業』『みなし残業』などの文言に注意が必要です。
2つの書き方はともに固定給の中にあらかじめ一定時間の残業代が含まれている給与の形で現在では固定残業の想定時間は求人票に記載しておく必要があります。
ここで記載されている時間が事業所の残業時間の目安になりますので参考にしましょう。
また『残業なし』と記載されている場合でも決して安心はせず下記のような注意点をしっかりとチェックすれば安心です。
残業以外にも重要なポイント
残業のない、または少ない事業所の特徴は求人票に記載されている情報以外にもあります。
入職してから「理想と違うかった」とならないように注意しましょう。チェックポイントは以下の通り
・残業はないが持ち帰りの仕事がないか
・有給休暇が十分にとれている環境か、急なお休みがとりやすい環境か
・職員配置に余裕を持った事業所であるか
特に人員の問題は残業の有無に大きく直結してきます。
サービス残業の問題でも説明したようにサービス提供責任者の仕事はかなり多いため人員が少ない事業所は残業が増えてしまう傾向があります。
面接の際は残業の有無を直接質問するとともに事務作業を行う職員がほかに充実しているのかについて確認をしましょう。
残業とは違った視点ではありますが、休暇がとりやすいことも重要なポイントになります。
休暇に関してはその事業所の『有給取得率』やご家庭の事情などで急なお休みがとりやすい環境なのかについて求人票や面接などでチェックしましょう。
まとめ
ここまでの記事で訪問介護の業務内容のほかに「沖縄の介護職の残業の実態について」「残業なしの職場はあるのか」「残業以外にチェックしたいポイント」について紹介してきました。
この記事のまとめ
- 登録ヘルパーという形は都合の良い時間に働くには最適
- 時給の良い事業所を選ぶことが重要(時間別の時給もチェック!)
- 働きたい時間帯に十分なお仕事がある事業所
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