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沖縄の放課後等デイサービス(児童デイ)で働きたい!求人広告のチェックポイントは?
障がい児福祉の中でも「児童デイサービスで働いてみたい!」という方が増えています。
そこで今回は、児童デイサービスの求人広告のチェックポイントを確認してみました!
目次
児童デイサービス求人募集のチェックポイント
結論からいうと求人募集のチェックポイントはこちら!
・職種
・資格
・給料
・休日
・通勤関連
・福利厚生
ひとつずつ解説していきますね。
施設の種類
まずチェックすべきは職種についてです。
児童デイサービスと一口に言っても大きく分けて二つの職種(施設)を含んでいます。
ひとつは『児童発達支援』、もうひとつは『放課後等デイサービス』です。
どちらも発達障がいの子どもを預かる施設には変わりないのですが役割が若干異なります。
さらに深掘りしていきましょう。
児童発達支援
児童発達支援は一般的に未就学児(小学校に上がる前の子ども)を預かる施設のことです。
ですから小さな子どものいる職場で働きたい方に向いてるかもしれません。
「無邪気に遊ぶ子ども達に癒されて自分も楽しい!」と言う声が多く、楽しく働ける環境であることは間違いありません。
しかしその分生活の支援、具体的にはご飯を食べさせたり、トイレに連れて行ってあげたり、どんなに尽くしても言うことを聞いてくれなかったり大変なことも多い職場になります。
楽しさと大変さをどちらも理解しておくことが大切です。
放課後等デイサービス
対して放課後等デイサービスは小学生から高校生までを対象とした、放課後に子どもを預かる施設になります。
平日は学校が終了してから預かりますが、(営業している事業所は)土日や祝日、夏休みなどの長期休みについては朝から夕方まで子どもを預かります。
以前は見守り療育が基本とされていましたが、最近ではPCスキルや身体能力向上プログラムの導入など、問題解決のためのカリキュラムが用意された施設が増えています。
子どもの人生に大きく関わることのできるやりがいのある仕事だと言えます。
資格
続いてチェックすべきは児童デイサービスで働くために必要な資格についてです。
有資格者の人員配置基準が厳しく定められているため、基本的には有資格者のみを採用している事業所が大半です。
ただ児童デイサービスは人手不足な施設が多く、人材育成の意味で無資格者を採用して育てる事業所もあります。
児童デイサービスで働くにあたって必要な資格は『児童指導員任用資格』(正確にはそういう名前の資格は存在しない)で、以下の要件を満たした方が児童指導員としての任用資格を得られるということになります。
任用資格を得るには大きく分けて2パターンあります。
ひとつめは今までの資格を活かして取得するパターンです。
例えば大学で福祉系の大学を卒業した経験があれば取得できます。具体的には社会福祉学、心理学、教育学もしくは社会学を専修する学部、学科、あるいは福祉の専門学校などです。
幼稚園教諭、小学校・中学校・高等学校教員免許、社会福祉士、精神保健福祉士などの資格でも、厚生労働大臣または都道府県の知事から認定されれば取得することができます。
もうひとつは実務経験を活かして取得するパターンです。
2年以上児童福祉事業に従事することで取得できます。
例えば未経験者を採用している児童デイサービスで2年間、規定の日数以上勤務すれば児童指導員の任用資格が得られます。
児童指導員任用資格がなくても以下の資格を持っていれば役職者や専門的支援員として勤務が可能です。
特に保育士やPT、ST、OTについては配置加算や専門的支援加算取得の要件に当てはまりますので需要は非常に高いです。
「児童発達支援管理責任者、保育士、理学療法士、作業療法士、公認心理士、言語聴覚士、看護師」
資格をお持ちの方はすでにご存知かもしれませんが、ご存知なかった方は参考にしてください。
給料
続いてチェックすべきは給料についてです。
多ければ多いに越したことはありませんが、現実的な相場を把握しておくことが重要だということをここでは書かせていただきます。
相場を把握するのに重要なのはひとつの求人情報だけに目を向けず、いろんな求人情報を見比べることです。
弊社の求人情報から平均を出しましたので目安のひとつとして参考にしていただければと思います。
・児童発達支援管理責任者:25万円
・保育士:20.5万円
・理学療法士:23万円
・作業療法士:23万円
・公認心理士:23万円
・言語聴覚士:25万円
・看護師:23万円
・児童指導員任用:20万円
給与については勤続年数で定期的に昇給するシステムなど、資格手当以外については年功序列的な会社がまだ主流だと言えます。
この不況の中で成長している業界が少ない中、福祉業界は全体的に伸びています。(沖縄は特に伸びています)。
その中でも数年前までは児童デイサービスの収支差率は特に高い水準にありました。
これは『障がい認定のハードルが下がり対象児童が増えた』『制度自体の認知度が高まった』ことにより需要が拡大したことが理由として挙げられるかと思います。
現在では法改正の度に報酬は下方修正されていますので、今後は収支差率も他の福祉事業と同じくらいになっていくと予想されます。
単純な見守り療育だけをやっている施設は生き残りが難しくなるといえるでしょう。
※参考;放課後等デイサービスに係る報酬・基準について(厚生労働省)
休日
続いてチェックすべきは休日についてです。
放課後等デイサービスも児童発達支援も有資格者の配置基準が決まっているので、正社員については週40時間勤務が基本となります。
平日については児童がいる時間帯は午後からになりますが、課題の準備や事務作業、ミーティングなど午前中から出勤して仕事をします。
また、土日や祝日、長期休暇中は午前中から児童を預かりますので放課後等デイサービスという名前でも実際には放課後以外も稼働します。
沖縄県で日曜日に営業している事業所はかなり少ないですが、土曜日や祝日、夏休みなどの長期休暇については多くの事業所が営業しています。
そのため勤務はほとんどシフト制です。
休みたい時に休める環境なのか事前に確認しておくことが大切です。
通勤関連
続いてチェックすべきは通勤についてです。
職場が近くにあることが理想的ですが、必ずしも職場が徒歩や自転車でいける距離にあるとは限りません。
ですから車で通勤が必要な距離の場合、マイカー通勤ができるかどうかは必ず確認したいところです。
子どもたちの送り迎えは基本的には施設の車で行いますが、事業所によってはマイカーでお願いされる場合もあります(※弊社では全て社用車で送迎します)。
その際の保険やガソリン代などがしっかりと支給されるかどうかも要確認ポイントです。
福利厚生と待遇
最後にチェックすべきは福利厚生と待遇についてです。
職業柄、子ども好きな方が多く、自身も子どもを産んで育休を取りたいという人がたくさんいます。
そのため産休や育休の制度は充実している会社が多いです。
有給取得は原則的に自由にできますが、前に述べたとおりシフト制で運営している事業所がほとんどですので、前もって相談しておくほうが職場のコミュニケーションはうまくいくかもしれません。
このあたりは会社によってかなり違う部分だと思います。
育休も有給も取れる前提で書いていますが、最初にチェックしておくことが重要です。
福利厚生を全面に出している求人は社員を大事にするイメージがありますし、それだけ人手やお金に余裕のある経営状態だからです。
つまりここでチェックしてほしいのは福利厚生の『有無』ではなく、『どれだけアピールしているか』です。
まとめ
児童デイサービスの求人広告のチェックポイントを確認してきました。
以下のような点に留意して、ご自身の希望に合う求人を見つけてください。
この記事のまとめ
- 児童デイサービスは児童発達支援と放課後デイサービスで役割が異なるので、自分に合った施設を選びましょう
- 児童デイサービスで働くには原則的には資格が必要。
- いろんな求人の給与水準を見比べて相場を把握しましょう。
- 児童デイサービスは土日も営業している場合があるので、希望の通り休みが取れるかどうか確認しましょう。
- 児童デイサービスは通勤や送り迎えなど車を使う場面が多いので、交通費やマイカー通勤可能か確認しましょう
- 児童デイサービスの求人を見るときは、福利厚生は有無よりもアピールの強さが重要。
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子どもたちに最良の療育を提供するためには、スタッフが笑顔で働ける環境が大切だと考えています。
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