沖縄県 高齢者介護の現状

高齢者介護の現状

沖縄県は、全国的には高齢化率の低い県として知られていますが、今後少しずつ高齢化が進行してくると予想されています。
また高齢化の進行により、介護サービスの需要も高まると予想されており、現実に介護サービス事業所の数は、徐々に増加している状況です。

以下は、沖縄県の介護サービス事業所数の推移を示した表です。

サービス種別	平成15年	平成23年	令和元年
訪問介護	254	273	321
通所介護	191	492	513
居宅介護支援	311	378	459
介護老人福祉施設	54	55	62

「参考：第8期沖縄県高齢者保健福祉計画 関連資料」

介護事業所数は、横ばいまたは微増しており、サービスに従事するスタッフの需要も、高い状態で持続すると予想されます。

それではこれから、高齢者介護サービスの仕事内容や給与について、種類別に紹介していきます。

介護職員

介護職員とは

特別養護老人ホームや介護老人保健施設、デイサービスなどの施設で、日常生活全般の介護を行う職員です。

介護職員に必要な資格

資格は必須ではありませんが、介護福祉士や介護職員初任者研修の資格があると優遇されます。

介護職員の主な就業先と仕事内容

特別養護老人ホーム

在宅生活が困難な方が入所される介護施設。
介護職の主な仕事は以下の通りです。

比較的介護度の高い利用者様が多いので、身体介護に係る業務がメインとなります。

グループホーム

認知症のある方が、5～9人の少人数で共同生活する施設。
介護職の仕事内容は以下の通りです。

グループホームは共同生活の施設なので、介護職は、介護するのではなく生活をサポートするという立ち位置になります。
食事や排せつ動作などのサポートに加え、炊事や掃除なども一緒に行います。
また認知症緩和ケアも大事な仕事です。

デイサービス

入所施設に比べて比較的介護度の低い利用者様が多い傾向です。
入浴介助などの日常生活動作の介助に加えて、レクリエーションや送迎など、通いサービスならではの業務が加わります。
また送迎時など、ご家族と面談する機会も多く、支援状況の報告など、ご家族とのやり取りも重要な仕事です。

沖縄県の介護職 給与の目安

【正職員など月給の場合】	125,000円～325,000円
【パートタイム 時間給の場合】	792円～1,500円

沖縄県では、夜勤があり給与の高めの入所施設から、土日休みのデイサービスまで、介護職の求人がとても豊富。

未経験可の求人も多く、じっくり探せば、ベテランから新人まで、自分に合った職場が必ず見つかります。

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ホームヘルパー

ホームヘルパーとは

ホームヘルパーは、利用者様の居宅を訪問し、入浴や排泄などの身体的な介護や、炊事や洗濯などの家事支援などを行う仕事です。

ホームヘルパーに必要な資格

ホームヘルパーとして就業するには、以下のいずれかの資格が必要です。

ホームヘルパーの主な就業先と仕事内容

訪問介護事業所

ホームへルパーの就業先は、基本的に訪問介護事業所のみです。
正社員のヘルパーと登録ヘルパーがあり、登録ヘルパーの就業時間は、利用者宅へ訪問する時間のみになるため、勤務時間が調整しやすい職種です。

沖縄県のホームヘルパー 給与の目安

【正職員など月給の場合】	125,000円～250,000円
【パートタイム 時間給の場合】	900円～1,875円

沖縄県のホームヘルパーは、正社員も登録ヘルパーも求人数は豊富です。

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サービス提供責任者

サービス提供責任者とは

訪問介護事業所に配置され、訪問介護計画の作成やホームヘルパーの管理を行う仕事です。

サービス提供責任者に必要な資格

なお、初任者研修では報酬の減算があるため、現実的には介護福祉士か実務者研修修了が必要になります。

サービス提供責任者の主な就業先と仕事内容

サービス提供責任者は訪問介護事業所にのみ配置される職種です。

訪問介護事業所

サービス提供責任者は訪問介護の責任者で、ホームヘルプサービスが適切に提供されるよう管理を行います。
計画作成からヘルパーの指導まで、業務内容が多岐にわたる大変な仕事ですが、理想とする介護サービスを自分で作っていける非常にやりがいのある仕事です。

沖縄県のサービス提供責任者 給与の目安

【正職員など月給の場合】	140,000円～250,000円
【パートタイム 時間給の場合】	求人なし

沖縄のサービス提供責任者の求人は正職員がほとんどです。

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ケアマネジャー

ケアマネジャーとは

ケアマネジャーとは、介護サービスの利用者様が、自宅または施設において必要なサービスを受け、安心して生活できるように、利用計画を作成したり、サービスの連絡調整を行う仕事です。

ケアマネジャーに必要な資格

介護支援専門員（ケアマネジャー）の資格が必要です。

ケアマネジャーの主な就業先と仕事内容

ケアマネジャーの就業先は、大きく分けて二つ。
在宅担当の居宅介護支援事業所と、入所施設利用者担当のケアマネジャーです。

居宅介護支援事業所

利用者様が、自宅での生活が営めるようにケアプランを作成し、サービスが適切に運営されているかモニタリングを行います。
訪問介護事業所や福祉用具貸与など、様々なサービス事業所と連携し、サービス調整を行うなど、幅広い在宅サービスの知識が必要です。

入所施設

施設に入所されている利用者様のケアプランを作成します。
施設ケアプランは、施設での介護方針やサービス内容を決める計画書で、ケアプランを中心に施設スタッフが協力して介護していきます。

沖縄県のケアマネジャー 給与の目安

【正職員など月給の場合】	150,000円～325,000円
【パートタイム 時間給の場合】	900円～1,600円

ケアマネジャーは正職員の求人が多いですが、なかにはパート勤務もあり。

沖縄県では、施設ケアマネより居宅ケアマネの需要が高い傾向にあります。

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生活相談員

生活相談員とは

生活相談員は、介護サービス施設において相談業務や地域連携などを行う仕事です。

生活相談員に必要な資格

生活相談員という資格はありませんが、就業するのに資格等の要件があります。
必要な要件は、県や市町村によって要件が若干違いがあり、沖縄県では以下のようになっています。

（参考：沖縄県 人員、設備及び運営に関する指定基準より）

生活相談員の主な就業先と仕事内容

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームでの生活相談員の役割は連絡調整役。
施設全体のサービスが上手く機能するように施設内外の連絡調整を行います。

通所介護（デイサービス）

デイサービスの相談員は多職種との兼務も可能なため、上記のほか、施設管理業務、介護業務や送迎などを担当することもあります。

相談員業務の中で特に、利用者様、ご家族への相談業務は重要。
施設内の職種の中で、利用者様やご家族との距離が一番近いのが相談員です。
利用者様と一緒に生活をつくる職種と言えます。

沖縄県の生活相談員 給与の目安

【正職員など月給の場合】	150,000円～250,000円
【パートタイム 時間給の場合】	求人なし

沖縄県では、施設系の相談員より、デイサービスの生活相談員の需要が高めです。

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福祉用具専門相談員

福祉用具専門相談員とは

福祉用具専門相談員は福祉用具の専門家。
福祉用具に関するアドバイスや用具の選定を行う仕事です。

福祉用具専門相談員に必要な資格

・福祉用具専門相談員

なお、福祉用具専門相談員の資格以外でも、以下の資格を有している人は、福祉用具専門相談員として働くことができます。

福祉用具専門相談員の主な就業先と仕事内容

福祉用具貸与・販売事業所

福祉用具の種類は今後ますます増加していくと予想され、専門スタッフの重要性も増すばかり。
その他、福祉用具製造メーカーや入所施設など、福祉用具専門相談員の活躍の場は、今後もどんどん広がってきそうです。

沖縄県の福祉用具専門相談員 給与の目安

【正職員など月給の場合】	160,000円～210,000円
【パートタイム 時間給の場合】	求人なし

現在のところ、まだ求人数は比較的少なめの職種です。

参考：「ジョブメドレー介護職の求人　2021年3月時点」

まとめ

今回は沖縄の高齢者介護の現状、仕事や給与水準を紹介しました。
この記事をまとめると以下のようになります。

沖縄県の高齢者介護サービスにはたくさんの種類があります。
各職種の特徴を知り、自分に合った仕事を選ぶことが大切です。

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