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特化型放課後等デイサービス(児童デイ)とは?一般の放デイとどちらが働きやすい?沖縄の実態も
この記事では、特化型放課後等デイサービスの種類や一般型との働きやすさの違い、沖縄県の放デイの実情を紹介しています。
放課後等デイサービスへの就職を考えている方の参考になればと思います!
目次
特化型放課後等デイサービスとは?
放課後等デイサービスは、障がい児の自立やその家族支援のための児童通所系施設で、最近特に増加傾向のサービスです。
特化型とは?
事業所数の増加に伴って、最近はさまざまな特色を打ち出している事業所が増えており、特定の支援内容に力を入れているデイは「特化型放課後等デイサービス」と呼ばれています。
また特化型デイサービスにもさまざまな種類があり、利用者が自分に合ったサービスが受けられるデイを選べるようになっています。
特化型の種類
たくさんの特化型施設がありますが、ここでは、おもな特化型デイを紹介していきます。
運動特化型
運動療法に特化した放課後等デイサービスです。
運動療法を実施すると、運動能力の向上が図れるだけでなく、身体のバランスが強化されたり、集中力が上がったり、隠れた才能が開発されたりとたくさんのメリットがあります。
身体機能の向上を中心に成長したい児童向けのデイサービスとなっており、スタッフも児童指導員のほか、作業療法士などのリハビリ専門職が常駐しているところもあります。
学習支援特化型
学習をメインに支援している放デイです。
学校の勉強の振り返り学習を支援したり、学校の勉強以外で楽しみながら学習に興味を持てる内容を提供したり、学習塾に近い教育を行ったり、同じ学習支援特化型でもさまざまなタイプがあります。
学習特化型なので、教育関連の資格取得者も多く働いています。
就労準備特化型
在学中の学生が対象で、就職支援に力を入れた放課後等デイサービスで、対象は高校卒業前後の児童が多い傾向です。
サービスの内容は、集団生活能力の強化など、社会で働くための基本的な社会性向上や、パソコンスキルなど具体的な就職に活きるスキル向上訓練など、将来の就職を視野に入れた支援を行っています。
就労特化型では、児童指導員や精神保健福祉士、社会福祉士など、就労支援が得意な職種の人も多く働いています。
一般型と特化型の違いは?
それではここで、一般的な放課後等デイサービスと特化型の違いをみていきましょう。
サービス内容の違い
まずサービス内容について、一般型では、
・運動プログラム
・パソコントレーニング
・レクリエーション
・就職活動講座
など多種多様。
さまざまな内容を組み合わせて提供しています。
一方運動特化型だと、
・集団での運動
・個別の運動トレーニング
など運動系プログラムが多くを占めています。
仕事内容の違い
スタッフの仕事は、
・事務作業
・子どもたちの療育
など基本的な部分は大きく変わりませんが、特化型だと専門的なサービスを用意していることもあり、その領域における、より専門的な技術や知識の習得が必要な場合があります。
また領域の専門家も働いていることが多いので、専門家の指示を受けながら支援することもよくあります。
では、一般型と特化型の違いが分かったところで、ここからは働く上でのメリットやデメリットを紹介していきます。
一般型と特化型 働く上でのメリット・デメリットは?
特化型のメリット・デメリット
メリット
1.特化分野の専門家は働きやすい
運動特化型なら理学療法士や作業療法士、学習支援特化型なら教師など、それぞれの分野の専門家については、働きやすいというメリットがります。
2.特化分野の勉強になる
特化分野の専門家以外のスタッフは、専門家とともに専門プログラムなど特化分野を詳しく学ぶ機会になるので、勉強になるという点もメリットの一つです。
デメリット
1.働くために特化分野の学習が必要
特化型の場合、特化分野について、より専門的な対応や専門プログラムなどを用意しているため、仕事を始めるのに、しっかりとした学習が必要になります。
2.支援内容が偏る可能性がある
一般型に比べて、支援内容が特化分野に偏りがちなので、学習療法から運動プログラムまで幅広く支援したい人には少し不向きかもしれません。
一般型のメリット・デメリット
メリット
1.幅広く学ぶことができる
一般型は、何かに偏らず幅広くさまざまな支援をしていることが特徴のデイサービスです。
支援者も幅広く対応が必要な分、多くのことを学べる機会となることが魅力です。
2.未経験でも入りやすい
特化型のデイは専門性が若干高く、分野未経験の人には少しハードルが高い面があります。
その点一般型では、未経験でも入りやすいというメリットがあります。
3.一人一人に合った支援ができる
幅広く利用者一人一人に合った支援ができるところも一般型のメリットです。
放課後等デイサービスの利用者は、一人として同じ障がいを抱えている人はいません。
来所された方に合わせて幅広く対応できることは、働くスタッフにとっても安心と自信を持って対応できるポイントとなります。
デメリット
1.専門家の場合は専門外の仕事がある
リハビリや学習面の専門家にとっては、専門外の仕事も多くあるので、若干働きにくさはあるかもしれません。
2.場合によって覚えることが多くて大変かも
幅広いサービスをしているだけに、場合によっては、スタッフは覚えることが多くて大変なこともあるかもしれませんね!
一般型にも専門プログラムがある!
一般型よりも特化型の方が、その分野においては専門的な対応ができるイメージがありますが、一般型でもさまざまな専門プログラムを実施している事業所もあります。
なかには、運動から学習、音楽療法まで複数の専門プログラムを導入している事業所もあり、そのような事業所は、利用者にとってはもちろん、スタッフにとっても働きやすいなど、メリットの多い職場になっていますね!
沖縄の放課後等デイサービスの実態は?
それでは最後に、沖縄県の放デイの実態を紹介します。
沖縄県 放課後等デイサービスの事業所数
まずは事業所数について、沖縄県の令和3年6月1日時点での事業所数は以下のとおり。
障がい児支援事業所数 | 1,002事業所 |
---|---|
放課後等デイサービス数 | 457事業所 |
【参考:沖縄県 指定障がい児入所通所支援事業所情報(R3.6.1)】
障がい児支援事業所の中で、放課後等デイサービスはかなり多くの数を占めており、放デイの事業所はとても多いことが分かります。
沖縄県 放課後等デイサービスの利用者数
つづいて放課後等デイサービスの利用者数の推移予測を紹介します。
【沖縄放デイ ひと月の利用量予測】
令和3年見込み | 令和4年見込み | 令和5年見込み | |
---|---|---|---|
利用者数 | 6,053人 | 6,637人 | 7,287人 |
利用量 | 80,673人 | 87,824人 | 95,762人 |
【参考:令和2年度第2回沖縄障がい施策推進協議会資料】
今後もさらに需要が高まるサービスで、求人も増えていくと予想されます。
まとめ
今回は特化型放課後等デイサービスの種類や内容、働く場合のメリットやデメリット、沖縄の実態などを紹介しました。
この記事をまとめると以下のようになります。
この記事のまとめ
- 放課後等デイサービスには特化型と一般型があり、特化型では、運動・学習など特定の分野に特化したサービスを提供している。
- 特化型は分野の専門家は働きやすいが、未経験者などはしっかりとした学習が必要になる。
- 一般型は幅広く学ぶことができ、未経験でも入りやすく、なかには専門プログラムも充実している事業所もある。
放課後等デイサービスはさまざまな事業所があり、これからも需要増加が期待されるサービスですね!
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