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生活介護事業所にはどんな仕事がある?職種と資格、沖縄の求人状況まとめ
みなさんは生活介護事業所で働くスタッフについてご存知ですか?
生活介護では複数の職種がそれぞれの役割を持って働いています。
この記事では、生活介護の概要と生活介護で働くスタッフについて解説し、加えて、沖縄県における生活介護の求人状況を紹介します。
生活介護への就職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
生活介護事業所とは
生活介護事業所は、障がいなどがあるご利用者に対し、おもに日中通所にて、食事、排せつ、入浴などの日常生活上の介護や、機能訓練などの支援、生産活動の場などを提供している障がい福祉事業所です。
生活介護事業所には直接援助を行う生活支援員のほか、看護師やリハビリ専門職など複数の職種が配置されており、多職種が連携して支援を行っています。
生活介護の支援内容
ここからは生活介護のおもな支援内容についてご紹介します。
日常生活の介護
生活介護のご利用者のなかには日常生活の動作に援助の必要な方がたくさんいらっしゃいます。
日常生活の介護を行うのは生活介護の大切な仕事です。
生活介護で行う日常生活の介護には以下のようなものがあります。
・入浴介護
・トイレ誘導、おむつ交換
・着替えや清潔のための援助
・安全な移動の介助
日常生活の援助では、できない部分をお手伝いするのはもちろん大切ですが、安全に配慮しつつも、常にご利用者の自立を意識した支援をすることが重要です。
家事などの生活援助
生活介護では、炊事や掃除、洗濯などの家事支援も行います。
生活に関する相談支援
日常生活のアドバイス、福祉サービスの情報提供、社会資源活用のための支援、カウンセリングなど、生活全般に関する相談支援も行います。
創作活動、生産活動の提供
さまざまな創作活動や生産活動を提供しています。
その内容は事業所によって違いますが、例えば、
・農作業
・工作活動
・パソコンを使った作業
・調理
などを行っています。
創作活動や生産活動を提供することで、その分野の作業訓練になることはもちろん、集団活動による協調性や社会性の向上を図ることができます。
機能向上のための援助
個別で食事、排せつ、入浴などの日常生活動作獲得のための訓練や、可動域、筋力アップなど身体機能向上のための訓練をしています。
そのほか身体機能評価や環境整備への助言なども行っています。
生活介護を担うスタッフ
生活介護事業所にはさまざまな職種が働いています。
ここからは生活介護事業所で働くスタッフの種類や業務内容を解説します。
管理者
仕事内容
管理者は生活介護事業所の責任者。
サービス全体の管理から、人事管理や労務管理、収支の管理など事業所の管理を行うのが仕事です。
必要な資格や経験
・社会福祉主事
・社会福祉事業に2年以上従事
・社会福祉施設庁認定講習
サービス管理責任者
仕事内容
サービス管理責任者は、サービスを提供するうえでの責任者という立場です。
仕事は、個別支援計画の作成および運用がメインで、さらにサービスが適切に行われるように、現場の責任者という役割も果たします。
必要な資格や経験
・障がい分野の3~8年の実務経験と管理者研修等の修了
生活支援員
仕事内容
生活介護の直接的な支援はおもに生活支援員が行います。
生活支援員の仕事は、食事の介助、入浴や着替えの介助や口腔ケアなど清潔維持の介護、排せつの介助など、介護の仕事がメインとなっています。
そのほか、調理や洗濯、掃除などの家事をご利用者とともに行ったり、日常生活で困ったことがあれば相談に乗ったりするなど、その仕事内容は多岐に渡ります。
また創作活動や生産活動を行う際は、指導や助言、手助けも行います。
必要な資格
なし。
看護職員
仕事内容
看護職員の生活介護での具体的な仕事は、日常的な健康管理および把握、健康相談の支援、簡単な怪我の処置、服薬管理などとなっています。
また多くはありませんが、医療的ケアの必要な方が利用される場合、褥瘡の処置や経管栄養などを行うこともあります。
そのほか看護業務だけでなく、生活支援員とともに、日常生活の介護や生産活動などの支援を行うこともあり、仕事内容は事業所によって多少の違いはあります。
必要な資格
保健師または看護師もしくは准看護師
理学療法士/作業療法士
仕事内容
事業所で機能訓練を実施する場合、理学療法士または作業療法士の資格を持った職員が必要となります。
理学療法士は、運動機能向上訓練や温熱、電機刺激などの物理療法、機能評価など、作業療法士は、食事や排せつなどの日常動作訓練や家事や外出などの活動訓練などを行います。
またリハビリ専門職として、他スタッフに介助方法や環境整備についての指導やアドバイスを行うことも大切な仕事の一つです。
必要な資格
理学療法士または作業療法士
生活介護事業所 沖縄県の求人状況
それでは最後に、沖縄県における生活介護事業所の求人数や給与、待遇などについて、求人サイトジョブメドレーの令和4年12月の求人情報を参考に紹介していきます。
管理者
管理者(管理職)の求人はとても少なく、今回は2件のみでした。
求人数が少ないので一般的な情報とは言い切れないですが、正社員で300,000円~350,000円となっています。
勤務時間は8:30~17:30、時間外勤務は少ないようですが、責任者のため状況に応じた対応は必要ですね。
サービス管理責任者
求人数は約10件程度となっていますが、サービス管理責任者は、障がい者支援の複合施設で求人が出されていることも多いため、生活介護だけではなく、就労支援事業所などでの就労の可能性もあります。
正社員の月給は200,000円~300,000円程度、事業所によって幅があり、仕事内容などもしっかり確認したほうが良いでしょう。
勤務時間は8:30~17:30あたりが多いですが、責任職のため、状況によって残業はありそうです。
生活支援員
生活介護関連の生活支援員の求人数は約30件程度となっています。
正社員の月給は140,000円~170,000円あたりが相場となっています。
応募要件では、未経験や無資格でも就業可能、年齢も不問の事業所が多く、就職しやすい環境ではあるようです。
基本的には日勤帯(8:00~18:00)の8時間勤務が多く、土曜日、日曜日が休日の事業所も少なくありません。
看護職員
求人数の多い看護職ですが、生活介護での求人は少なく、3件のみという状況です。
給与の相場は正社員の月給で200,000円~230,000円となっています
勤務時間は8:30~17:30あたりとなっており、若干の残業はあるようです。
求人数は少ないですが、病院勤務と比べると勤務時間が安定しており、夜勤もないため、勤務が不規則になりやすい看護職にとって、とても働きやすい事業なのではないでしょうか?
理学療法士、作業療法士
理学療法士や作業療法士は、病院や児童福祉、訪問看護での求人が多く、生活介護での求人は、理学療法士2件、作業療法士1件のみとなっています。
給与も月給で200,000円程度と水準は低めで、選択肢は少ないと言わざるを得ません。
勤務時間は8:30~17:30あたりで、残業はあまりないようです。
沖縄県では、全体的にみて生活介護の事業所からの求人は少ない傾向ですが、障がい分野では、就労支援事業所や児童福祉の職場もあるため、それらを含めて選択すると良さそうです。
まとめ
この記事では生活介護事業所のサービス内容に加えて、働いている職種っとその仕事内容について解説し、最後に沖縄県における生活介護事業所の求人状況について紹介しました。
この記事をまとめると以下のようになります。
この記事のまとめ
- 生活介護事業所は、障がい者を支える通所事業で、日常生活の介護や家事支援のほか、生活に関する相談や作業活動の支援を行っている。
- 生活介護事業所には、管理的職種のほか、生活支援員、看護職員、理学療法士、作業療法士などが働いている。
- 生活介護の求人数は全体的に少なめだが、日勤のみで残業も少なく、プライベートとの両立はしやすい印象がある。
株式会社ライフデザインでは、安定して働ける給与体系と福利厚生、研修体制を備えています。
福祉関係の職場で働きたい方やキャリアアップをお考えの方は、ぜひライフデザインへご相談ください。