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生活介護事業所の選び方と利用開始までの手続きを紹介!
生活介護事業所と言っても、支援内容やスタッフ配置など事業所によって大きく違います。
生活介護事業所を利用するなら、自分に合った施設かどうか事前確認が大切です。
この記事では、生活介護事業所の選び方と、それに加えて、利用開始までの手続きを解説します。
生活介護事業所の利用を検討されている方はぜひ参考にしてください。
目次
生活介護事業所とは
生活介護事業所は、障害者総合支援法に基づき、18歳以上の身体・知的・精神障害者が日常生活を送るための支援を行う施設です。
事業所では、利用者一人ひとりの障がいの程度や個々のニーズに合わせた日々の生活支援、社会参加支援、自己表現の機会の提供などが行われます。
事業所のスタッフは専門的な知識や技術を持っており、利用者の心身の健康を維持し、生活スキルの向上を支援します。
また、利用者が社会とのつながりを持つことを助けるために、地域のイベントへの参加支援や趣味活動の提供なども行われます。
生活介護事業所は、利用者が自分らしい生活を送り、社会とつながるための大切な場所です。
生活介護事業所の選び方のポイント
ここでは、生活介護事業所の選び方のポイントを7つ紹介します。
個別のニーズに対応しているか
事業所が利用者の個々のニーズに応じたケアプランを作成しているか確認します。
例えば、言葉の理解に難しさがある利用者に対しては、視覚的な支援を行うプランがあるか、手先を使う活動が得意な利用者に対しては、その能力を活かせる活動が提供されているかなどを見ると良いでしょう。
プランの内容を確認するのは難しいと思いますが、自分の希望するようなプランを立ててもらえるか確認したり、実際に行われている支援を見たりすることで、ある程度確認はできると思います。
スタッフの資格や資質
スタッフが適切な資格を持つとともに、利用者への理解と対応能力があることを確認します。
例えば、重度の身体障がいを持つ利用者に対しては、適切な身体介助ができるスキルを持つスタッフがいるか、精神的な支援が必要な利用者に対しては、心理的ケアに長けたスタッフがいるかなどを見ると良いでしょう。
またスタッフが保持している資格も大切です。
看護師は生活介護事業所に必須のスタッフですが、医学的管理や看護処置が必要な場合は、基準以上の配置があると安心です。
また理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門スタッフは、すべてのスタッフが配置されているわけではありません。
身体機能や生活動作、言語訓練など受けたい訓練がある場合は、適したスタッフが配置されている事業所を選ぶとよいでしょう。
安全性で快適な設備が整えられているか
利用者が安全で快適に過ごせる環境が整っているか確認します。
例えば、車椅子利用者にとってはスムーズに移動できる通路やエレベーターがあるか、視覚障害者にとっては手すりや音声ガイダンスが設置されているかなど、バリアフリーな設備が整っていることを見ると良いでしょう。
施設の環境は実際に施設に足を運んで確認することがベストです。
自分に合ったプログラムが提供されているか
利用者が社会参加をするための支援や、自己表現の機会が提供されているか確認します。
例えば、地域のイベントへの参加支援、アートや音楽などのクリエイティブな活動の提供があるかなど、自分の興味のある活動が提供されているか見ておきましょう。
このような活動は、事業所のホームページやブログ、SNSなどで確認が可能です。
評判と口コミ
事業所の評判や口コミの確認も大切です。
実際に利用している人やそのご家族からお話を聞くのが、もっとも正確で確認しやすい方法です。
またインターネット上のレビューや、利用者の家族のブログ、地域の掲示板などでも情報を得ることができます。
事業所の場所やアクセス
事業所の場所やアクセスの良さも考慮します。
公共交通機関で容易にアクセスできる場所にあるか、または事業所が送迎サービスを提供しているかなどを確認します。
あまりに遠い場所にある施設だと、往復の時間だけで疲れてしまうこともあります。
また、近くの事業所だと顔見知りの方がおられるなど、安心して利用できることもあります。
相談体制が整っているか
何か問題を抱えた時に、適切に相談できる体制が整っているか確認します。
定期的なミーティングの実施や、電話・メールでの対応など、信頼できる連絡体制があるかを確認します。
このような情報は、事業所のホームページやワムネットの情報公表システムなどでも確認することができます。
以上7つのポイントを紹介しましたが、実際にすべてのポイントを確認することは容易ではないと思います。
このなかから特に自分が重視するポイントに絞って、確認することをおすすめします。
生活介護事業所の利用手続き
ここでは生活介護事業所の利用手続きを解説します。
障がい者福祉サービスの申請から利用までの流れは、以下のステップで進行します。
相談・利用申請
サービスの利用を希望する障がい者やその保護者は、自身の住んでいる市区町村または指定の相談支援事業所で相談を行います。
相談の結果、どのサービスを利用したいかが決まったら、市区町村の福祉担当窓口で利用申請を行います。
サービス等利用計画案の作成・提出
利用期間やサービスの内容などを明記した計画案を作成します。
計画案は利用者本人が作成することもできますが、作成が難しい場合は指定の相談支援事業所に依頼することが一般的です。
計画案が作成できたら、申請した市区町村の窓口に提出します。
認定調査(アセスメント)
障がい者の心身の状況を総合的に評価するため、認定調査員が訪問調査を行います。
この調査では、80項目にわたる心身の状況の調査や、介護者の状況、障がい者の日中活動の状況、居住環境についての聞き取り調査が行われます。
障がい支援区分の認定
必要とされるサポートの度合いを示す障がい支援区分が、調査結果と医師の意見を基に認定されます。
認定は一次判定(コンピュータによる判定)と二次判定(市町村審査会による判定)の2段階を経て行われます。
サービス等利用計画案の提出
2で作成した計画案を改めて市区町村の窓口に提出します。
支給決定・受給者証の交付
審査会の意見やサービス利用計画案などを基に、市区町村が支給を決定します。
支給が決定されると、受給者証が交付されます。
サービス事業者との契約
利用を希望するサービスを提供する事業所を選び、サービス利用契約を締結します。
以上が、障がい者福祉サービスの申請から利用までの基本的な流れです。
これらの手続きは各市区町村により若干異なる場合があるため、具体的な手続きについては自身の住んでいる市区町村の福祉窓口にご確認ください。
まとめ
この記事では、生活介護事業所の選び方と、それに加えて、利用開始までの手続きを解説しました。
この記事をまとめると以下のようになります。
この記事のまとめ
- 生活介護事業所を利用する場合は、自分に合ったプログラムがあるか、スタッフの資格や配置、事業所の所在地ほか、7つの確認するポイントがある。
- この7つすべてを確認することは容易ではないため、自分に必要なポイントに絞って、確認することが重要。
- 生活介護事業所を利用するには、利用申請からサービス事業所との契約まで、大きく分けて7つの手順がある。
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