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異業種からの転職前に知っておきたい介護職の辛いところ、楽しいところ
これまで行っていた仕事を辞めて介護事業へ転職する時は様々な不安があると思います。
介護職のつらいところ、介護職の楽しいところ、異業種から介護職へ転職する際にどんな介護サービスが良いのか、転職前に取得しやすい資格の情報などをお伝えいたします。
目次
介護職の辛いところ
まずは、皆さんが気になる介護の辛いところを見てみましょう。
一般的に次のような点が辛いといわれます。
・人間関係(入居者・利用者。スタッフ同士など)
・慢性的な人手不足による業務の煩雑(はんざつ)さ
・有給休暇が取得しにくい
他の業種においても人間関係については色々な関係性がありますが、介護職では限られた場所に入居者や他のスタッフや専門職(看護師・理学療法士等)、入居者の家族、外部の業者など様々な関係性があります。
また夜勤等は2人のみ密な関係性での長時間勤務もあり、人間関係を崩すと職場環境も悪化にもつながります。
下記の表は介護職場でのストレスについて表した物になります。
参考資料:平成 30 年度 「介護労働実態調査」の結果
http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2019_chousa_kekka.pdf
介護職の楽しいところ
では、楽しいところはどんなところでしょうか。
・入居者・利用者の様々な人生の経験談などの話が聴ける。
・レクリエーション・リハビリテーションにて出来ない事ができるようになった時の感激と喜び
・日常生活の介助などをした時にとても感謝されやりがいを感じること
介護職では他の業種と違う点として、入居者・利用者との関わりがあります。
サービス・接客業ではある一定の時間を過ぎれば、対面していたお客様とは離れることになりますが、施設系サービスでは365日24時間、同じ場所にて過ごしますので、絶えず関係性を保ちます。
入居者よりこれまで生きてきた経験してきたこと、つらいこと、楽しかったこと、入所者が50名いれば50通りの人生があります。
その人生の話が聴けることも介護職の醍醐味であるかと思います。
また病院から退院後、自宅での生活に不安があるため主にリハビリを行うことを目的として、入居者が日々少しでも改善していく姿や結果に感動もします。
辛いこともありますが、そうした人生の話やレクリエーションの時の笑顔、リハビリを一生懸命取り組んでいる姿、介助した際の「ありがとう」の一言を聴くと介護職の楽しさ、奥の深さ、やりがいを感じます。
異業種から介護職へ転職に向いているサービスとは?
デイサービス(通所介護)
デイサービスは異業種から転職しやすい介護サービスのひとつです。
訪問介護の求人では介護職員初任者研修の修了が必要になりますが、デイサービスの求人応募では無資格者、未経験者でも可もあります。
またのサービス提供の内容により、介護予防サービス(トレーニング系)小規模型(利用者が10名前後・通常型(利用者が15名~30名)大規模型(30名以上)と様々な規模が存在しています。
デイサービスの求人を見るときはどんなサービスをしているのか?どれくらいの規模なのか?をご確認ください。
沖縄県のデイサービス求人情報について
https://job-medley.com/hh/search/?utf8=%E2%9C%93&job_category_code=hh&prefecture_id=47&hw=1&feature%5B%5D=59&feature%5B%5D=237&feature%5B%5D=59&feature%5B%5D=237
サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅も比較的転職しやすいでしょう。
特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームと比べて比較的軽度な入居者が多く、自立した入居者もおります。
キャリアアップを図りたい方はサービス付き高齢者向け住宅にて経験した後に施設系サービスの特別養護老人ホーム・老人保健施設・介護付き有料老人ホーム等へ進み、在宅介護サービスへ興味のある方は訪問介護・通所介護へ。
サービス付き高齢者向け住宅は施設、在宅介護サービスの両方の側面のあるサービスです。
沖縄県の介護職 サービス付き高齢者向け住宅の求人情報について
https://job-medley.com/hh/search/?utf8=%E2%9C%93&job_category_code=hh&prefecture_id=47&hw=1&feature%5B%5D=247&feature%5B%5D=247
管理者・管理者候補(介護職)
職種としては、管理者が異業種からでも転職しやすいといえます。
管理者の求人は他の介護職に比べて少ないですが、居宅支援介護(ケアマネジャー)、訪問看護事業所等の管理者以外は無資格者でも管理者に就くことが可能です。
無資格者、未経験者は一定期間の実務経験を行うことになります。
前職がマネジメント業務や人事部門等に就かれていた方は管理者へ採用される可能性があります。
沖縄県の管理職(介護)求人情報について
https://job-medley.com/mg/pref47/
介護職へ転職前に取得しておきたい資格とは?
認知症介護基礎研修
令和3年度の介護報酬改定では、すべての無資格の介護職員に「認知症介護基礎研修」の受講が義務付けられることになりました(※1)。
経過措置は3年間(令和3年度~令和6年度)です。
認知症介護基礎研修は、認知症介護に必要な基礎的な知識や技術を習得するための研修です。
厚生労働省が策定している、認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)に基づいて、各都道府県ごとに研修が実施されております。
研修についてはeラーニング・集団研修で受講できます。
詳しくは下記の沖縄県の認知症介護基礎研修にてご確認ください。
生活援助従事者研修
生活援助従事者研修は、訪問介護(ホームヘルパー)の生活援助中心型(家事援助)のサービスに従事する者の人材を確保できるようにするために新設した研修制度です(※2)。
この資格を取得しても訪問介護の身体介護サービス業務を行うことはできません。
身体介護の行う場合は介護職員初任者の研修を受講することになります。
※1:義務化に関する情報(介護のニュースjoint)より関連記事
https://www.joint-kaigo.com/articles/2021-01-15-2.html
沖縄県の認知症介護基礎研修
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/korei/shido/13595.html
※2厚生労働省:介護員養成研修の取扱細則についてより一部引用
(介護職員初任者研修・生活援助従事者研修関係)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/kaigoinnyouseikennsyuu.pdf
参考:沖縄県介護職員初任者研修事業について
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/korei/zaitaku/kaigoshoninshakenshu.html
異業種から介護職へ転職した事例について
一般事務職から介護職(デイサービス・介護員)Aさんの事例
女性40歳代、前職は一般事務職。10年ほど一般事務として仕事をしていたAさん。
応募の経緯:勤務先が赤字続きで事業を閉鎖するとの理由にて新設のデイサービス(通常型)のオープニング求人を見かける。
介護職のきっかけ:介護については実家の両親を兄弟交代で介護をしているため、在宅介護の経験があり、両親がデイサービスを利用しているため、以前から仕事としてデイサービスについて興味があった。
資格等:資格は無いので勤務しながら取得したいとのことで、当時のホームヘルパー2級(現:介護職員初任者研修)を半年間で受講し取得しました。介護業務以外に事務職の経験をいかした帳票類の作成、介護報酬請求事務も行っていた。
その後:勤務4年目に介護福祉士、社会福祉主事を取得。現在は50歳代になり同じグループ会社のデイサービスの管理者兼生活相談員として活躍しています。
保険外交員から介護職(訪問介護・ホームヘルパー)Bさんの事例
女性50歳代、前職は保険外交員。約30年間、保険外交員として仕事をしていたBさん。
応募の経緯:保険外交員を退職し転職活動中に訪問介護のスタッフ急募を見て応募。
介護職のきっかけ:保険外交員在職中からボランティア活動を通して福祉・介護へ興味を持ち今後のセカンドキャリア(60歳以降)として介護の仕事(特に訪問介護)を考えていため、退職後ホームヘルパー2級(介護職員初任者研修)、社会福祉主事を取得。前職の経験を活かし、豊富なコミュニケーションにて利用者から絶大な信用を得る人気のヘルパーとなる。
その後:訪問介護員となって4年後に介護福祉士を取得。現在は60歳代となり居宅介護支援事業所併設の訪問介護事業所にて管理者兼サービス提供責任者として活躍し、介護支援専門員(ケアマネジャー)を目指しています。
まとめ
異業種から介護職に転職する場合に知っておきたいこと、転職しやすい業種・職種をご紹介しました。
この記事のまとめ
- 介護職の辛いところは固定化された密な人間関係にて業務を行うこと。
- 楽しいところは入居者から「ありがとう」と感謝されること。
- 認知症介護基礎研修はeラーニングと集合研修の両方を実施し、1日にて修了できる。
- 前職の経験を活かすこともできる。
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