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福祉業界がブラックと言われる理由とホワイトな職場を選ぶコツとは?

しばしばブラックだといわれる福祉業界。
そういわれる背景、応募先の施設・事業所選びや面接の段階でどのような点に注意すればブラック企業を避けられるか、またホワイト企業の特徴について説明します。

福祉業界がブラック業界と言われる背景について

慢性的な人材不足

福祉業界は慢性的な人手不足といわれています。
沖縄県の医療・福祉の求人数は令和2年12月にて2,457人と求人数が最も多い業種です。
他の業種では生活関連・サービス業・娯楽業258人で、医療・福祉はなんと約10倍。
宿泊業・飲食サービス業508人と比べても約5倍となっています。

人材不足により、常に1人が担当する業務量が多く、介護職以外の管理者や生活相談員、ケアマネジャーなども現場で業務することがあり本来業務を残業にて行うこともあります。
このように、日々の業務に追われ心身ともに疲弊し早期の退職が多いことがブラックといわれる背景です。

参考資料:厚生労働省沖縄労働局主要産業別新規求人数(就業地別)

https://jsite.mhlw.go.jp/okinawa-roudoukyoku/content/contents/000804245.pdf

仕事内容と賃金が合わない

福祉・介護の仕事は重労働のイメージがあります。
夜勤の長時間労働、介助時の肉体労働、交代勤務など他の業種に比べて労働時間や労働における身体への負担と実際に支払われる賃金が低賃金であることがブラック企業といわれる所以でしょう。
そこで基本の介護報酬以外に人員体制の加算や処遇改善等加算などにより基本給に上乗せする制度があります。
ブラックといわれる施設や事業所ではこうした加算を申請していない場合があります。

有給休暇が取得できない、取りにくい

人材不足により、業務量が増えると同時に有給休暇が取得できない、取りにくいこともブラックとされる背景です。
公休さえてもまともに取れていないケースもあります。
ギリギリの人数での業務は休暇も取れないことになります。

こうした環境では長く働くことが困難なため早めに退職を考えますが、経営者から「他のスタッフが入職するまで退職はできない!」と言われたといった実話もあります。
退職したいのに退職できない職場環境がブラックというイメージをさらに加速させます。

職場の人間関係の悪化

離職する理由として人間関係がうまくいかなかった事が多く、実際の調査でも「職場の人間関係に不満があった」が 23.9%、「結婚・出産・妊娠・育児」の 20.5%「理念や運営のあり方について不満があった」 18.6%という結果です。
特に施設での仕事は限られた環境の中365日24時間体制にてサービスを提供します。

スタッフも交代勤務で業務を行いますが、全てのスタッフ同士が合うことはありません。
そこは管理者や現場の主任などリーダー的存在の職種が日々のコミュニケーションや改善を図ることでスタッフ関係が成熟していきますが、ブラックとされる施設などでは一切そのような措置もとらずに逆にパワーハラスメントが横行し、スタッフの定着率が極めて低いです。

※厚生労働省:介護労働者の雇用管理の状況について

https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000340639.pdf

ブラック企業を選択しないための防止策とは?

採用面接での注意点

入職する前に採用面接があります。
採用面接では施設、事業所側から様々な質問等により、進行していきますが、採用面接は転職希望者もどんな面接官なのかを判断する場所です。
採用面接官はその施設・事業所の顔的な存在です。
その面接官が横柄な態度、言葉使いをしてしまうと一個人ではなくその施設そのもののイメージとなります。
初対面で慣れない態度や質問が一方的な場合はブラック企業の可能性は高いといえます。

面接官を見る時のポイント

1.腕組みをしている
2.背もたれに持たれて座る
3.自分ばかり話す
4.転職希望者の話を否定する
5.他施設や事業所を悪く言う
6.適当な返答をしている
7.終始しかめっ面・表情が怖い
8.目を合わせない
9.声が小さく聞こえにくい・必要以上に大声
10.笑顔で対応していない

10個すべて該当した場合は内定が出たとしても辞退した方がよいでしょう。

面接の雰囲気

・リラックスした雰囲気を感じたか
・質問内容についてわかりやすかったですか
・質問に答えた時の面接官から誠意を感じたか
・面接官から施設・事業所の魅力を感じたか
・入職・入社したい気持ちになったか

情報から見るブラック企業の特徴

ホームページに掲載している情報とは?

ホームページには事業所・施設の紹介、設備の紹介(外観・部屋・浴室・食堂など)、サービスの利用料金、過ごし方、事業所・施設のたより(ブログなど)が掲載されています。
その他介護保険に関する情報です。
ホームページは基本的に利用者向け・ご家族向けになりますが、中には求人情報を掲載しているホームページもあります。
またホームページのデザインや全体的に見やすい画面構成、わかりやすさを感じるホームページは見る側のことを考えているとわかります。

ブラック企業のホームページの特徴

ブラック企業は、そもそもホームページがない場合があります。
ホームページがあっても求人側が見たい情報がなく、見づらい画面の構成だったり、情報が更新されていない場合もあります。
また運営している会社名がない、電話番号の記載もないこともあります。
今年の介護保険報酬改定では情報の開示がない場合は加算の要件にならない項目もあり、今後はホームページがないだけで「ブラック企業?」と思われてしまいます。

介護サービス情報公表システムの活用法とは?

ホームページがない施設・事業所やホームページに掲載されない事業所、施設の詳細情報については介護サービス情報公表システムにて情報を得ることができます。
では介護サービス情報公表システムではどんな情報がわかるのかをお伝えいたします。

事業所の概要について

事業所の運営状況では下記の7項目により5点満点のレーダーチャートによる表にて、どの項目を重視して施設・事業所を運営しているかがわかります。
評価は事業所で行いますので、7項目の中でさらに細かい設問が設定されています。
全体的に低いレーダーチャートの場合は要注意です。

・利用者の権利擁護のための取組
・利用者本位の介護サービスの提供
・相談、苦情等の対応のために講じている措置
・サービスの質の確保、透明性の確保等のための外部機関等との連携
・適切な事業運営の確保
・安全管理及び衛生管理
・その他、介護サービスの質の確保のために行っていること

概要については以下の情報もわかります。
・サービス内容
・利用料
・従業者情報
・利用者情報
・介護報酬の加算状況
・その他

事業所の特色について

特色については、事業所の利用者の受け入れ状況やサービス内容に関する自由記述、サービスの質の向上に向けた取組、賃金改善以外で取り組んでいる処遇改善の内容、併設されているサービスなどの情報がわかります。
特に賃金改善以外で取り組んでいる処遇改善の内容について記載されていると働く側としてとても安心です。
また従業員の状況(男女比・年齢構成)もわかります。

事業所の詳細について

事業所の法人等に関する事項、所在位置、従業者に関する事項、介護サービスの内容に関する事項、利用料についての情報がわかります。
中でも従業者に関する事項の中で、従業者の当該報告に係る介護サービスの業務に従事した経験年数等の項目がありますが、その中で前年度の採用者数、前年度の退職者数がわかります。
退職者が多い場合は要注意です。
その他の運営状況がよくてもスタッフが安定しない事業所だといえますので、この項目は必ず確認してください。

その他では、事業所のホームページ情報などが記載されています。

参考:介護報サービス情報公表システム沖縄

https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/47/index.php?action_kouhyou_pref_topjigyosyo_index

ホワイト企業の特徴とは?

福祉業界のホワイト企業の特徴については以下のとおりです。

・魅力的な福利厚生(バースデー休暇・資格支援等)がある。
・内部研修のカリキュラムが充実している。外部開催の研修に参加しやすい。
・キャリアアップが図れる。
・賞与や昇給制度、独自の手当がある。
・残業など時間外の業務がほとんどない。
・有給休暇が取りやすい体制。
・離職率が低いためベテランのスタッフがいる。
・求人を出すことがほとんどないので希少求人または非公開求人として紹介される。
・事業所・施設の内外が常に清潔に保たれている。

ホワイト企業の求人情報はわかりやすく記載されているのも特徴です。
似たような求人の場合は、福利厚生、賞与、手当、年間休日数などを見比べてみてください。

まとめ

福祉業界がブラックだといわれる背景やブラック企業を避けるためのポイントを解説しました。

この記事のまとめ

  • 慢性的な人材不足により、時間外業務の発生、賃金と労働のバランスが崩れ休暇が取りにくい職場環境になる。
  • コミュニケーション不足によりスタッフ間の人間関係が悪化してしまう。
  • 採用面接では面接官の様子、全体的な雰囲気を感じ「ここの事業所で働いて見たい」と思えるかの判断が必要。
  • ホームページや介護サービス情報公表システムなどにより客観的な情報を集め応募の判断をする。
  • ホワイト企業の特徴は福利厚生が充実し、入職時の研修制度があり、スキルアップの支援など働きやすい環境が整っている。

ライフデザインはスタッフの働きやすさが利用者の満足につながると考え、地域トップクラスの待遇や残業のない職場づくりに力を入れています。
福祉業界で転職を検討中なら、お気軽にお問い合わせください。

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