訪問介護は1日何件くらい担当する?介護事業所の実例紹介 - 沖縄の介護・福祉求人│株式会社ライフデザイン求人サイト : 沖縄の介護・福祉求人│株式会社ライフデザイン求人サイト
  • HOME
  • 沖縄の介護福祉完全ガイド

訪問介護は1日何件くらい担当する?介護事業所の実例紹介

訪問介護では1日何件くらい担当するのでしょうか?
訪問介護事業所の実例や実際の訪問スケジュールなどについてご紹介いたします。

訪問介護は1日何件くらい担当する?介護事業所の実例紹介

訪問介護員は1日何件担当するのか?

訪問介護の仕事で気になるのが1日何件担当するのか?という点です。
多すぎても負担になりますが、少なすぎると思うように稼げないという不安があります。
そこで今回は、株式会社ライフデザインの訪問介護あろはとその他3つの訪問介護事業所の関係者(経営者兼管理者、サービス提供責任者)に、実態について確認してみました。

事業所に聞いた訪問介護の担当件数の実態

訪問介護あろは

事業内容:介護保険・障がい自立支援・総合事業(介護予防)の訪問事業
職員数:ヘルパー38名(登録・社員稼働)

事業所全体の平均訪問数は1日あたり44件、1人1日あたりの訪問件数は1件~6件です(2021年11月実績)。

時間帯 稼働ヘルパー人数 1人あたりの担当件数 1人あたりの担当時間
0:00~6:00 1.5人 6時間
6:00~12:00 18人 1~4件 1~4時間
12:00~18:00 18人 1~4件 1~6時間
18:00~0:00 7人 1~2件 1~6時間

あろはスタッフはフルタイム、パートそれぞれ下記のような勤務状況です。
フルタイム勤務:1日6時間~8時間、週4日~6日
パート勤務:1日1時間~6時間、週1日~6日

A事業所

事業内容:介護保険の訪問介護・総合事業(介護予防)・居宅介護支援併設
職員数:ホームヘルパー7名(常勤3名・非常勤4名)
利用者36名、平均介護度2.05

こちらの1人1日あたりの訪問件数は1~6件です。

時間帯 稼働ヘルパー人数 1人あたりの担当件数 1人あたりの担当時間
0:00~6:00 稼働なし
6:00~12:00 15人 1~4件 30分~1時間30分
12:00~18:00 14人 1~4件 1~1時間30分
18:00~0:00 2人 2件 1時間

訪問介護事業所のフルタイム、パートそれぞれ下記のような勤務状況です。
フルタイム勤務:1日4時間~6時間、週4日~6日
パート勤務:1日30分間~3時間、週1日~週5日

B事業所

事業内容:住宅型有料老人ホーム併設(定期巡回型訪問介護事業)
職員数:ホームヘルパー10名(常勤3名・非常勤7名)
利用者18名、平均介護度2.611人1日あたりの訪問件数は4~8件です。

時間帯 稼働ヘルパー人数 1人あたりの担当件数 1人あたりの担当時間
0:00~6:00 5人 5件(2人体制) 30分未満~1時間
6:00~12:00 15人 2~6件 30分未満~1時間30分
12:00~18:00 15人 2~6件 1~1時間30分
18:00~0:00 6人 5件(2人体制) 30分~1時間

訪問介護事業所のフルタイム、パートそれぞれ下記のような勤務状況です。

フルタイム勤務:1日4時間~7時間、週4日から7日
パート勤務:1日30分間未満~1時間30分、週1日から週7日

C事業所

事業内容:介護保険の訪問介護・総合事業(介護予防)・居宅介護支援介護・通所介護併設
職員数:ホームヘルパー名10名(常勤4名・非常勤6名)
利用者40名 平均介護度2.031人1日あたりの訪問件数は1~6件です。

時間帯 稼働ヘルパー人数 1人あたりの担当件数 1人あたりの担当時間
0:00~6:00 稼働なし
6:00~12:00 15人 1~5件 30分~1時間30分
12:00~18:00 18人 1~6件 1~1時間30分
18:00~0:00 3人 1~2件 30分~1時間

訪問介護事業所のフルタイム、パートそれぞれ下記のような勤務状況です。

フルタイム勤務:1日4時間~7時間、週4日~6日
パート勤務:1日30分間~3時間、週1日~週5日 

 訪問件数から見える介護事業所の状況と特徴について


A事業所とC事業所はホームヘルパー数、稼働数がほぼ同じです。
訪問の時間帯もおもに日中になります。
日勤帯(8時~18時)の時間で訪問介護の仕事をしたい方はこのような事業所を検討するとよいでしょう。

B事業所はサービス付き高齢者向け住宅との併設のため、サービス付き高齢者向け住宅に住む入居者への訪問介護サービスを提供しています。
移動に関しては同じ建物の内になりますので、車の運転や自転車での移動が苦手な方にはおすすめです。
イメージとしては施設職員に近い感じになります。
定期巡回型なので短時間(30分未満など)の訪問もあります。

訪問介護あろはは稼働時間・収入の安定が見込める

訪問介護あろはでは介護保険サービス以外に障がい者自立支援の居宅介護(訪問介護)の事業を行っています。
A・B・C事業所と比べて件数が多く、稼働時間も24時間どの時間帯でも訪問を行っており、1件あたりの訪問時間もほかの事業所に比べて長いのが特徴です。

A・B・C事業所と比べてパートヘルパー勤務ではほぼ倍の時間で仕事をすることも可能ですので、安定した収入が期待できます。
スキルアップという点でも、介護保険、障がい者自立支援のご利用者の方への介護・介助の技術を得ることが可能です。
都合に合わせて稼ぎながらヘルパーとしてのスキルアップも目指せる環境だといえます。

特徴を知って訪問介護事業所を選ぼう

訪問介護事業の求人は他の介護事業に比べて特徴や違いが出しにくいため、求職者にとってもどの事業所が自分に合っているのか選びにくい事業でもあります。
上記のようにそれぞれの事業所の特徴を知ることで、応募先を決める上では必要な情報になります。
ホームヘルパー数や利用者数については下記のとおり介護サービス情報公表システムで調べることができるので参考にしてください。

参考:介護サービス情報公表システム 沖縄 訪問介護
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/47/index.php?action_kouhyou_pref_search_list_list=true

訪問介護の訪問内容について

訪問介護のおもな業務について

訪問介護では生活支援サービスと身体介護サービスを提供します。
先ほどご紹介したような時間帯の中で、これらのサービスを提供することになります。

生活支援サービス

掃除援助、洗濯援助、ベッドメイク、衣類整理等、調理・配下膳、買物・薬受取、食事介助

身体介護サービス

排泄介助、移乗・移動介助、入浴、部分浴、清拭、洗面等介助、身体整容、バイタル確認、更衣介助、外出介助、服薬管理、その他

1回の訪問時間の目安について

介護保険・障がい者自立支援・総合事業(介護予防)の訪問時間は30分から1時間半。
重度障害の訪問時間は3時間から12時間です。

訪問介護の具体的援助内容(例)

訪問介護員が訪問をした際、利用者に対してどんなサービスを提供しているのでしょうか。
具体的な援助の内容について、生活援助、身体介護、生活介助+身体介護(介護保険制度の訪問介護)のそれぞれの内容例についてお伝えいたします。
どのような業務内容になるのか参考にしてください。

生活支援(家事)の場合

●利用者が困っていること(問題点)
加齢ともなう筋力低下、心臓疾患の影響もあり、掃除作業やゴミ出しが困難なため手伝ってほしい。洗濯物を干したりすることが難しい。

●援助目標:衛生的で住みやすい生活環境を整え、着衣の清潔を保つ

●目標期間:3ヶ月

●サービス内容
掃除→居室、寝室、台所、トイレ、玄関。身体状況により本人に協力いただきながら掃除をおこなう。
洗濯→洗濯についてできない作業を補助する(洗濯槽から洗濯物を出すときや、高い位置に洗濯を干す時に、見守り、部分的に手伝うようにする)。
週2回の訪問希望。
1回の訪問援助時間:おおむね45分

身体介護の場合

●利用者が困っていること(問題点)
脳梗塞の後遺症があり左半身が不自由な点があるため、日常生活に支障をきたしている。特に入浴は1人ではできないので、訪問介護員にて介助など手伝ってもらい風呂に入りたい。また体調管理のため体重を測定したい。

●援助目標
自宅の浴室で安全に入浴し、皮膚疾患が悪化しないように支援します。

●目標期間:6か月

●サービス内容
入浴介助:移動や移乗の介助をし、洗体はなるべくご自身でやっていただく。背中などは一部介助のする、更衣介助。
その他:入浴後、体重測定し記録する。
週2回の訪問希望
1回の訪問援助時間:おおむね60分

生活支援+身体介護の場合

●利用者が困っていること(問題点)
一人暮らしで認知症、腰痛のため、食事の準備や片付けが出来ない。食材配達サービスを利用しているが週3日のみで食材の管理もほぼできていない。自分で着替えが困難なため、衛生保持ができない。掃除・洗濯ができない。入浴はデイサービスにて行っている。

●援助目標:ヘルパーが調理を行い、栄養バランスのとれた食事を提供します。更衣介助、掃除や洗濯を行います。

●目標期間:6ヵ月

●サービス内容
訪問介護員が調理を行い、栄養バランスのとれた食事を提供します。更衣介助を行い衛生保持を行います。状況に応じて掃除や洗濯を行います。
その他 体調の急変・転倒に注意をする。
サービス提供の流れ:更衣介助・リハビリパンツ交換・清拭・食事の準備・配膳・片付け。(必要に応じて掃除・洗濯)週3回の訪問希望。
1回の訪問援助時間:おおむね60分
週2回利用希望。

訪問介護員の1日の訪問件数別スケジュールについて

では、実際の訪問介護員はどんなスケジュールで業務をしているのでしょうか。
具体的な事例で時間の流れや業務内容を見てみましょう。

訪問介護員の1日5件のスケジュール例

例:訪問介護員(常勤)30代女性 1日のスケジュール

8:30 出勤 打ち合わせ・連絡事項
8:45 移動(自転車)
9:00~10:00 身体介護(移乗介助・着替え・食事介助)
10:05 利用者宅へ移動(自転車)
10:30~12:00 身体介護・生活支援(全身清拭・着替え・調理)
12:15~13:15 事務所にて昼休み
13:15~14:00 事務作業
14:00~移動(車)
14:15~15:00 生活支援(掃除:部屋・浴室・トイレ)
15:05~移動(車)
15:15~16:15 身体介護・生活支援(オムツ交換・着替え・ベッドメイク・洗濯)
16:15~移動(車)
16:30~17:00 身体介護(デイサービス利用後の迎い入れ:車いす~ベットの移乗など)
17:15 事務所へ戻る
17:30 退社

この訪問介護員の場合、30分~1時間程度の業務を小刻みに1日5件行っています。
移動時間も5~15分と短く、非常に効率的に件数をまわっている例です。

訪問介護員の1日4件のスケジュールの例

例:訪問介護員(非常勤)40代女性 1日のスケジュール

8:00 自宅出発
8:20 保育園到着 子どもを預ける
8:50 事業所到着 打ち合わせと連絡事項
9:10 利用者宅へ移動(車)
9:30~10:30 身体介護(入浴介助等)
10:35~10:55 利用者宅へ移動(車)
11:00~11:45 生活支援(掃除・調理)
12:00~12:45(昼休み)
12:45 利用者宅へ移動(車)
13:00~14:00 身体介護(食事介助・片付け・服薬管理など)
14:05 利用者宅へ移動(車)
14:30~15:15 生活支援(掃除・洗濯)
15:20 保育園へ移動
15:50 保育園到着 子どもを迎える
16:15 自宅へ帰宅

この訪問介護員の場合も1件あたりの業務時間は1時間程度です。
子どもの保育園の時間内で4件をまわって帰宅しており、家族の都合などで限られた稼働時間をめいっぱい活用しているケースです。

訪問介護員の1日3件のスケジュールの例

例:訪問介護員(登録ヘルパー・直行直帰)20代女性 1日のスケジュール

9:50自宅 出発
10:00~11:30 身体介護・生活支援(オムツ交換・着替え・ベットから車いすへの移乗・ベッドメイク・洗濯)
12:00自宅にて昼休み
12:50移動(車)
13:00~14:00 身体介護(入浴介助等)
14:05~移動(車)
14:30~15:15 生活支援(掃除:部屋・浴室・トイレ)
15:20~訪問に関する報告事項などについて事務所へ連絡 移動(車)
16:00 自宅へ帰宅

直行直帰の登録ヘルパーの事例です。
事務所に出社しない分、短時間で3件の訪問を終えています。
昼間の時間帯だけ働く登録ヘルパーだとこんなイメージでしょう。

登録ヘルパーの働き方

登録ヘルパーは事業所の状況によって週1回1時間~といった募集している求人もあります。
自分の都合の良い日時を事業所へ伝え、利用者が来てほしい日時とマッチングして調整をはかります。

時給も高めの設定です。
常勤や非常勤の訪問介護員は月給や時給で勤務日数を元に給与計算をしますが、登録ヘルパーの場合は実働時間(訪問時間)で給与計算がされます。
事業所により、移動の際に使う車のガソリン代等交通費も支給される場合があります。

登録ヘルパーは直行直帰に対応する事業所もあり、条件にもよりますが、融通がきき求職者側の「希望にあわせて働く」ことが可能です。
施設介護より訪問介護はライフワークバランスがとりやすい業種でもあります。

まとめ

実例を見ながら、訪問介護の担当件数やスケジュールを確認してきました。

この記事のまとめ

  • 1人1日あたりの訪問担当件数は1件~6件。訪問担当件数は事業所や地域などにより変わる。
  • 訪問件数や時間など事業所の特徴を理解して自分に合った事業所を選ぶとよい。
  • 訪問を担当する時は利用者の具体的な援助内容を事前に理解する。
  • 登録ヘルパーは希望に合わせて働くことが可能。

ライフデザインでは訪問介護の登録ヘルパーを募集しています。
24時間ご希望に合わせて働けますのでお気軽にお問い合わせください。

【募集番号0077:】訪問介護あろは ぎのわん:登録ヘルパー