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食事介助のコツを紹介!未経験から学ぶ安全な介助のための注意点

この記事では、介護未経験の方に向けて、食事介助の手順や安全に行うための注意点、飲食がしやすくなる自助具などを紹介しています。
飲食の介助に不安をもっている未経験の方は参考にしてみてください。

食事介助とは

食事介助とは

食事介助とは、一人で食べることが難しくなった方に、食事の準備、飲食の補助や見守り、食後の後片付けなどを行うことになります。
入浴や排泄の介護に比べて一見簡単そうにみえますが、対象者が重度のことも多く、誤嚥などの危険もともなう意外と奥が深いケアの一つです。

食事介助を行ううえでの基本的な考え方

食事支援の方法を解説する前に、飲食の補助を行ううえで押さえておくべき基本的な考え方がありますので、先に紹介します。

誤嚥などの事故なく安全に食べる

飲食の介助をするうえで、なによりも優先するものは安全の確保です。
飲食には「誤嚥」や「誤飲」などの事故発生の危険性があります。

誤嚥は飲食物が気管に入ってしまうことで、飲食中に起こりやすく、窒息や誤嚥性肺炎の可能性があります。
誤飲は食物以外のものを、間違って食べてしまうことです。

まずは事故が起こらないように、食事形態への配慮や介助スピードの調節が大切です。

食事は楽しむもの

人にとって食事は、栄養をとるためだけでなく、人生の大きな楽しみの一つです。
美味しいものを、家族や友人と楽つつ食することは、多くの人にとってとても大切なことだと思います。
飲食の支援をするときは、対象者に「食事を楽しんでいただく」という気持ちを忘れないようにしましょう。

自分で食べる幸せ

食事は自分で食べるからこそ美味しいもの。
できる限りご自分で食べていただくことが、「美味しい」「楽しい」につながります。
介助者は、自分で食べられない人にただ飲食の支援をするだけでなく、「どうすればご自分で食べられるようになるか」ということを常に頭においておくことが大切です。

それではここからは、実際に飲食の介助ができるように、基本的な手順について解説していきます。

食事介助の基本的な手順

飲食の介助はおおまかに以下のような手順で行います。

1.手洗い
2.安全な食事体勢の確保
3.食事の配膳
4.飲食の支援、見守り
5.食事の下膳
6.口腔ケア
7.食事摂取状況の記録

それでは各場面における介助のポイントを説明します。

安全な食事体勢の確保について

安全に快適に食事するために、食事体勢はとても重要。
飲食の支援が必要な方のなかには、座位姿勢がうまく保てない人も少なくありません。
安定した姿勢が保てるように以下のような点に注意して支援します。

・足は床にしっかりついているか。
・若干前かがみの姿勢にする。
・横に倒れないように左右のバランスがよい姿勢にする。
・安定しない場合はクッション等を使用する。

食事の配膳について

食事の配膳は、ご本人が食べやすいように配置しましょう。
要介護者は、片麻痺や視野欠損など、さまざまな障がいを抱えています。
ご本人に合った食事の配置を考えることもとても大切です。

食事介助について

飲食の介助は声掛けをしながらその人のペースで行います。
ペースは人によって大きく違うため、よく観察が必要です。
食事の内容は、キザミ食、一口大のおかず、ペースト、普通食などさまざま。
一口ずつゆっくりと介助しましょう。
また、口内が渇いていると食べにくいので、水分補給も適宜行います。

口腔ケアについて

食事が終わったら早めの口腔ケアを。
要介護者は口腔内に食物が残っていることも多く、誤嚥のリスクにもなりやすいため、早めの口腔ケアは大切です。

食事摂取状況の記録について

複数のスタッフが交代で勤務している場合など特に、食事摂取状況の記録や申し送りはとても重要。
よりよい食事内容への調整や飲食の支援ができるように、情報共有を行いましょう。

食事介助の手順や各場面におけるポイントを解説してきました。
そして飲食の支援を安全に行うためには、まだまだ他にも注意すべきポイントがあります。
ここからは安全な飲食介助を行うための注意点を紹介します。

食事介助 安全に行うための注意点

介助者は目線を合わせ横に座る

飲食の介助をする人は、要介護者の横に座り目線を合わせて行います。
介助を立って行うと、要介護者は威圧感を感じますし、あごが上がってしまうため、誤嚥のリスクも上がります。
目線を合わせて介助することで、要介護者は安心して安全に飲食することができます。

咀嚼の状況をみて、飲み込んでから次の食事を

食物を口に運ぶタイミングは安全に飲食するためにとても重要。
運ぶタイミングのコツは、食物を飲み込んでから次を口に運ぶことです。

食事形態は状況に応じて変えられるように

食事形態は、その人に合わせて調整が必要ですが、一度決めたらそのままにしないで、状況に応じて変えられるようにしておきましょう。
そのためには、日々の食事状況の観察が必要。
飲食の介助をしながらも、今の食事形態で合っているか常に気にとめておくことが重要です。

誤嚥しやすい食物に注意を!

食物には誤嚥しやすいものとそうでないものがあります。
安全に食事するために、むせやすいような食材は避けたり、食べやすいように工夫したりするようにしましょう。

【誤嚥しやすい食事と改善方法】

食物 誤嚥しやすい理由 改善方法
お茶、スープ 液体は気道に入り込みやすい とろみをつける
雑炊、果物 水分と固形のものが混ざっている とろみをつける
ひき肉、刻んだ野菜 パラパラしてまとまりにくい とろみをつける
酢のもの、酸味の強い果物 酸味がある 酸味を控える
麺類 かまずに飲み込んでしまいやすい 一口ぐらいに切り分ける
カステラ、食パン パサパサして詰まりやすい 生クリームなどをつけて食べる

食事がしやすくなる自助具を知っておこう

自助具とは病気やけがで手足が不自由になったときに、身の回りのことが自分で、より簡単にできるようになるために、さまざまな工夫がされている道具のことです。
特に食事に関する自助具はとても多いので、どのようなものがあるか知っておくと、対象者に食事をより楽しんでいただくことができます。

【例:自助具スプーン】

手指の動きが悪くても使いやすく工夫されたスプーンです。

他にもたくさんの自助具があるので、どのようなものがあるか確認しておきましょう。

まとめ

今回は介護未経験の方に向けて、飲食介助の手順や安全に行うための注意点、飲食がしやすくなる自助具などを紹介しました。
この記事をまとめると以下のようになります。

この記事のまとめ

  • 飲食の介助を行うときは、「安全な食事」「食事は楽しむもの」「できるだけ自分で食べられること」を基本として支援する。
  • 安全に飲食するためには、食事体勢の確保~食事摂取状況の記録まで、正しい手順にのっとって介助を進めることが大切。
  • 飲食の介助を安全に行うなら、目線を合わせた介助や随時食事形態の調整など、気をつけるべきポイントがたくさんある!

食事介護は大変ですが、安全に行えるポイントを把握すれば、不安なく支援できそうですね!

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