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PT・OT・STは放課後等デイサービス(児童デイ)で引く手あまた!?人気の理由と沖縄の求人実態

この記事では、PT・OT・STについて、放課後等デイサービスで引く手あまたとなっている理由やその仕事内容などについて解説しています。
放課後等デイサービスへの就職を検討しているリハビリスタッフさんなど参考にしてみてはいかがでしょうか?

目次

放課後等デイサービスにPT・OT・STは必要?

現在多くの放課後等デイサービスでは、PT・OT・STの雇用を求めており、人気の職種となっています。
なぜ放課後等デイサービスでPT・OT・STが求められているのでしょうか?

PT・OT・STとは?

まずはそれぞれの職種について説明します。

PT=理学療法士は、病気や怪我などで能力が低下した対象者に「立つ」「起き上がる」「歩く」などの基本操作の訓練を行うリハビリ職です。

OT=作業療法士は、同様に能力が低下した対象者に「食事」「着替え」「家事」などの具体的な日常動作や作業を通して、生活の改善を図るリハビリ職です。

ST=言語聴覚士は、「話す」「聞く」「食べる」のスペシャリストと呼ばれ、言語聴覚に関するリハビリを行う職種です。

PT、OT、STは同じリハビリテーション専門職ですが、それぞれ役割や専門分野に違いがあります。
放課後等デイサービスは、現在、さまざまな特色をもっている事業所があり、その事業所ごとに求められている職種も違います。

PT・OT・STが求められる理由

それではここからは、放課後等デイサービスでPT・OT・STが求められている理由を説明します。

「専門スタッフによる機能訓練ができる」

まず専門スタッフによる機能訓練が可能となるからです。

放課後等デイサービスでは事業所ごとに運動プログラムや学習支援、就労に向けた取り組みなどさまざまな療育プログラムを提供しています。
プログラムはリハビリ専門職いなくても実施可能ですが、専門職が関わることで、障がいの程度や身体機能、生活機能、コミュニケーション能力など、個々の能力に応じてさらに充実した支援が可能となります。

さらに集団での訓練に加えて、個別での機能訓練もより充実した内容で実施できる点も、利用している児童にとって大きなメリットとなります。

「正確な機能評価ができる」

個々の児童に合わせた適切なサービスを提供するには、正確な機能評価が必要。
PT・OT・STなどのリハビリ専門職がいることで、身体機能や日常生活動作、生活に必要な活動、コミュニケーション能力などについて、より正確な機能評価ができるため、一人ひとりの状態に合わせたプログラムを組むことができます。

「特別支援加算の算定が可能」

PT・OT・STなどのリハビリ専門職を配置し、定められた要件をクリアすることで特別支援加算の算定が可能で、事業所としてもPT・OT・STの配置を望んでいます。

※特別支援加算とは
特別支援加算とは、放課後等デイサービス等において、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリテーションの専門職を配置し、障がいの特性を把握したうえで、個別に機能訓練を行うことで取得できる加算です。
特別支援加算は、より充実した機能訓練ができる事業所を評価する加算となっており、放デイを利用する児童にとっても、機能訓練の充実した放デイを選ぶ指標の一つとなっています。

PT・OT・STはリハビリテーションのスペシャリスト。
配置によって事業所にとっても利用する児童にとっても多くのメリットがあるため、放課後等デイサービスでは人気の職種になっているのですね!

ここまでは、今、PT、OT、STなどのリハビリスタッフが求められている理由について紹介してきました。
ここからは、放課後等デイサービスにおけるリハビリスタッフの役割や仕事内容について解説していきます。

放課後等デイサービスでの役割や具体的な仕事内容は?

放デイでのPTの役割、仕事内容

放課後等デイサービスでのPTの役割や仕事内容は以下のとおりです。

・身体機能の評価
・運動プログラムの作成
・運動プログラムや個別訓練の実施
・スタッフへ介助や運動方法の指導

身体機能の評価

PTは、けがや病気等で障がいのある人に、起きる、立つ、歩くなど基本的な動作の獲得や回復のために、運動療法や物理療法などを用いてリハビリテーションを行う専門職です。
放課後等デイサービスにはさまざまな身体的障がいを抱えている児童が通っています。
PTは、放デイにおいて適切な支援ができるように、児童の障がい程度や筋力関節可動域、持久力など、身体機能の評価を行います。

運動プログラムの作成

放デイでは、さまざまなプログラムを用意し、児童に提供しています。
プログラム作成は多職種協働で行いますが、特にスポーツプログラムなどの運動に関するプログラム作成の際は、PTの専門的な知見が役に立ちます。

運動プログラムや個別訓練の実施

放課後等デイサービスでは、障がいや発達状況に合わせて個別支援計画を作成し、この計画をもとに、運動プログラムや個別機能訓練を行います。

個別の機能訓練は放課後等デイサービスの理学療法士にとって、もっとも大切な仕事の一つ。
一人ひとりの状況に合わせて、歩行や立ち上がりなど、基本動作の獲得や改善のために個別で訓練を行います。
また運動プログラムなど集団での療育支援をPTが行うこともあります。

スタッフへ介助や運動方法の指導

PTは、児童への直接的な機能訓練支援だけでなく、スタッフへの指導や助言をすることも大切な役割の一つです。
介助のやり方や運動プログラム実施時の注意点など、専門的な知見からスタッフへ助言することも必要です。

放デイでのOTの役割、仕事内容

OTの役割や仕事内容は以下のとおり。

・動作、作業能力の確認&評価
・療育プログラムの作成
・作業療法や療育プログラムの実施
・スタッフへ作業、動作方法の指導

動作、作業能力の確認&評価

OTは、日常生活がより安心安全に行えるように、「トイレへ行く」「料理をする」「外出する」などの応用的動作のリハビリテーションを行う専門職です。
放課後等デイサービスでは、身体機能などの基本的な動作評価に加えて、日常生活動作がどれくらいできているか、作業能力はあるかなども評価します。

療育プログラムの作成

PT同様に、療育プログラムの作成にもOTの専門的知識は活かされます。
例えば、集団で行う運動プログラムを組む際、その運動が実際の生活動作(トイレへ行く、食事をするなど)の改善にどのように活きてくるか判断し、プログラム内容を調整します。

作業療法や療育プログラムの実施

食事、排泄、着替えなどの日常動作など具体的動作について、個別で機能訓練を行います。
またPT同様に、個別訓練に加えて、集団プログラムの進行も行うことがあります。

スタッフへ作業、動作方法の指導

児童への介助方法や療育上の注意点など、OTならではの視点で、スタッフへ指導や助言も行います。

放デイでのSTの役割、仕事内容

OTの役割や仕事内容は以下のとおり。

・言語、聴覚に関する機能評価
・言語聴覚訓練の計画作成
・言語聴覚訓練の実施
・言語聴覚を中心にスタッフへの指導

放課後等デイサービスには、言語障がいや聴覚障がい、コミュニケーション能力に障がいを抱えている児童が利用しています。
言語聴覚のスペシャリストであるSTにも大切な役割がたくさんあります。

言語、聴覚に関する機能評価

どのくらい話せるか、聞けるか、食べられるかなどの機能を確認し評価します。
それぞれの児童で、先天的、後天的、事故など原因はさまざま。
正しく状態を確認することができるのは、言語聴覚士だからこそです。

言語聴覚訓練の計画作成

訓練やプログラムに先立って、おもに言語聴覚に関する機能訓練の計画やプログラム作成を行います。
プログラム作成は他職種と共同で実施します。

言語聴覚訓練の実施

言語聴覚士メインの仕事は、「食べる」「聞く」「話す」訓練です。
放課後等デイサービスには、知的障がいや発達障がいの子どもが多く利用しています。
言葉の発達の遅れやコミュニケーションに障がいがある場合、会話やコミュニケーション、聞こえの訓練などを行います。
また食物がうまく食べられない場合は、摂食や嚥下の訓練などを行います。

言語聴覚を中心にスタッフへの指導

児童とのコミュニケーション方法や、訓練時の指導方法などをスタッフに指導、教育するのも言語聴覚士の大切な仕事。
児童聴覚士は直接援助だけでなく、スタッフへの指導や教育など間接的な援助も行います。

専門領域以外の仕事も多い

放課後等デイサービスにおいて、PT・OT・STなどの専門職は、病院勤務のようにリハビリテーション領域の仕事のみをするのではなく、その他の仕事をすることも多いものです。

例えば、利用している児童の送迎業務、行事やレクリエーションの準備や進行、事業所内の環境整備や清掃などの仕事もリハビリスタッフが行うことがあります。

放課後等デイサービスのPT・OT・STの配置状況

放課後等デイサービスではPT・OT・STなどのリハビリ専門職の配置状況は実際どのようになっているのでしょうか?

【児童指導員等加配加算の加算対象となった職種別職員数】

件数 平均実人数
理学療法士 442 0.46
作業療法士 480 0.54
言語聴覚士 444 0.48
保育士 2,269 20.9
児童指導員 2,770 3.68

【みずほ情報総研 放課後等デイサービスの実態把握及び質に関する調査研究報告書

職種別職員数を見ると、もっとも多かったのは児童指導員で2,269件、平均実人数も3.68人となっています。
一方リハビリ関係職の平均実人数は、

・理学療法士:0.46人
・作業療法士:0.54人
・言語聴覚士:0.48人

と実際に配置できていない事業所が多いことがわかります。

メリットや役割も大きく必要とされているリハビリ職ですが、なかなか配置にいたっていないのが現状のようです。

放課後等デイサービスのリハ職 向いている人やキャリアアップは?

放デイ勤務に向いている人

子ども好きな人

放課後等デイサービスは子どもの福祉に携わる仕事。
リハビリテーションの専門職も、利用児童に直接関わる業務が多い職種です。
放デイで働くなら、子ども好きは必須条件といってもいいかもしれませんね♪

忍耐力があり冷静に対応できる人

放デイには発達障がいや知的障がいの児童が多く通っています。
なかには、急に精神状態が不安定になり、暴れたりパニックを起こしたりすることもあります。
そんなときには、冷静に落ち着いて対応する必要があります。

また子どもは、思ったことをすぐに口にしてしまったり、突発的に飛びかかってきたりと、大人ならビックリするような行動を起こします。
また障がいの影響で、同じことを繰り返し訓練するなど、支援者にはかなりの忍耐力が必要です。

地域福祉に興味がある人

放課後等デイサービスは、地域で暮らす障がいのある子どもたちが、学校や家庭とは違った場所で多くの人と交流し、そのなかで発達支援を受け、健全な育成ができることなどを目的として運営されています。
また障がいのある子どもを抱える保護者は、さまざまな悩みを抱えながら、忙しい毎日を送っています。
放デイは、レスパイト的な役割や相談支援を行うことで、保護者支援も行っています。

このように、地域で暮らす障がい児やその家族へ、直接的な支援を行っているのが放課後等デイサービスです。
地域福祉に興味があり、貢献したいと考えるリハ職の人なら、放デイ勤務が向いているでしょう。

放デイリハ職のキャリアアップは可能?

放課後等デイサービスで働くリハビリテーションスタッフ、キャリアアップは可能なのでしょうか?

より特化した専門性を高められる

リハビリテーション専門職が求められるものは、より高い専門性です。
一般職とは違いリハ職のキャリアアップとは、専門性を磨くことになります。
その点において、放課後等デイサービスで働くことで、児童福祉、児童のリハビリテーションにより特化した専門性を身につけることができます。

職場での昇進も可能

放課後等デイサービスで「管理者」や「児童発達支援管理責任者」などの管理職につくことも可能です。
放課後等デイサービスでは、さまざまな職種が働いており、経験を積み資格を取るなどすれば、リハ職としてだけでなく、施設の責任者としての昇進を目指すことができます。

経験や知識を活かし他分野へのキャリアアップも可能!

前述したとおり、放デイでは児童福祉に特化した専門領域の知識を積むことができ、その経験を活かして、「医療機関」「就労支援事業所」「医療機器メーカー」など他分野へのキャリアアップも可能です。

放課後等デイサービスで働くことは、リハ職にとって多くの知識や経験が積めるなど、メリットもたくさんありますね!

沖縄県 PT・OT・STの求人状況

それでは最後に、ジョブメドレーの求人を参考に、沖縄県の放課後等デイサービスにおける、PT・OT・STの求人状況、給与の目安や待遇などを紹介します。

PTの求人状況

クリニックや介護施設の求人もありますが、放課後等デイサービスも比較的多くの募集があります。
またパートの求人も少なくありません。

給与の目安

正社員の給与は190,000~290,000円で医療機関の求人と比べても大きな差はない様子です。

その他待遇など

資格取得支援制度や休日がしっかりとれる求人が多く、待遇はよさそうな印象です。

OTの求人状況

理学療法士に比べ若干求人は少なめですが、作業療法士も放課後等デイサービスの求人は比較的多くなっています。

給与の目安

正社員の給与は、180,000~290,000円と理学療法士と比べても大差はありません。

その他待遇など

資格取得支援制度や週休2日、賞与ありの求人も多く、こちらも待遇のよい事業所が揃っている印象です。

STの求人状況

全体的には作業療法士よりさらに求人は少なめですが、児童発達支援の求人が多いため、放課後等デイサービスなどで仕事を探すなら、募集は少なくありません。

給与の目安

正社員の給与は170,000円~300,000円とかなり高い水準です。

その他待遇など

年間休日や完全週休2日制など、ワークライフバランスに優れた求人が多くあります。

沖縄県では、PT・OT・STの求人は少なくなく、待遇も良好で、自分に合った事業所を選ぶことができそうですね!

まとめ

今回は放課後等デイサービスでのPT・OT・STの役割や人気の理由などを紹介しました。
この記事をまとめると以下のようになります。

この記事のまとめ

  • 放課後等デイサービスでPT・OT・STが求められる理由には、専門スタッフによる機能訓練や正確な機能評価ができるなど事業所に大きなメリットがある。
  • 放デイではPT・OT・STともそれぞれに大切な役割がある。
  • 実際放課後等デイサービスでは、PT・OT・STを配置できていない事業所が多い。
  • 放デイのリハ職は、より特化した専門性が高められ、キャリアアップも可能である。
  • 沖縄県のPT・OT・STは、放課後等デイサービスの求人が十分にあり待遇も良好で、自分に合った事業所を選ぶことができる。

放課後等デイサービスでPT・OT・STが人気なのは、大切な役割やメリットがあるからなんですね!

ライフデザインは“福祉のプロ”として地域に根差した支援を提供。
研修制度が充実し、休日もしっかり取得可能!
やる気のある言語聴覚士さん大募集です♪

【募集番号0055:】児童デイサービスまはろ天久:言語聴覚士