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精神保健福祉士ってどんな資格?就職先はどこ?沖縄の求人状況もチェック!
この記事では、精神保健福祉士の就職先やキャリアパス、沖縄県の求人状況などを紹介しています。
精神保健福祉士の就職について知りたい方におすすめの記事です。
目次
精神保健福祉士ってどんな職種?
精神保健福祉士とは?
精神衛生に関する専門的な知識や技術を習得し、精神的な障がいを抱えた方が、地域社会で安心して生活できるように、相談援助を行う職種。
1998年4月に創設され、資格の登録者数は93,544人(令和2年)となっています。
資格の取得方法
資格を取るには、国家試験に合格する必要があります。
また国家試験を受験するためには受験資格が必要で、受験資格の取得ルートは経歴等によって違います。
【受験資格(資格取得ルート図)】
(公益財団法人 社会福祉振興・試験センターより引用)
資格の取得ルートはさまざまで、取得を目指すなら自分の経歴と照らし合わせて、実務経験の獲得や養成施設での学習を進める必要がありますね。
精神保健福祉士のおもな就職先は?
活躍の場がとても多い職種なので、一つ一つ紹介していきます。
医療機関
メインの就職先ともいえるのが医療機関。
その中でもとくに精神科の専門病院や心療内科クリニックです。
どちらも精神障がいのある人が安心して生活するためには、治療や支援の中心となる機関です。
仕事内容は、精神療法やグループワークなど直接患者の治療にあたったり、自宅での生活が安心して送れるように相談援助を行ったりします。
障がい者支援
就労支援系の事業所
障がい分野では、障がいの回復に加えて社会復帰や安定した社会生活のための支援も行います。
活躍している就労支援系の事業所には、
・就労継続支援事業所
などがあります。
就労移行支援事業所では、一般企業へ就職するための能力開発、就労継続支援事業所では、一般企業への就職が難しい障がい者に対し、就労相談や支援、就労の場を提供します。
放課後等デイサービスなどの障がい児支援事業
放課後等デイサービスや児童発達支援事業所には、発達障害などを抱えている児童も多く通所をしており、発達支援のリハビリなど、このような児童福祉系の施設も精神保健福祉士が活躍する場の一つです。
また放課後等デイサービスの人員基準では、児童指導員の配置が必要ですが、精神保健福祉士の資格保有者は、都道府県知事等の認定を受ることで児童指導員の任用資格が得られるため、放デイでは児童指導員としても働くことができます。
高齢者介護施設
介護老人保健施設
介護保険関係の施設が増えるとともに、高齢者施設で働くという選択肢も増えてきています。
特に介護老人保健施設は、介護施設の中でも医療と福祉の中間施設と言われており、施設と地域の架け橋となれる支援相談員としての需要もあります。
行政機関
地域の保健所や精神保健福祉センターなども就職先のひとつ。
精神機能に問題を抱えた方に対して、その専門性を活かして、社会生活への移行や自立のための相談援助、受付などを行います。
その他
教育機関
次の人材を育成するため、大学や養成施設などの教育機関で働くこともできます。
教育機関で働くには、医療・福祉・精神保健などへの幅広い知識が必要になります。
一般企業でのメンタルケア
大企業などでは、社員のメンタルケアのために精神保健福祉士を雇っているところもあります。
一般企業での役割は、社員が抱えている悩みを聞き、改善できるようにアドバイスを行ったり、管理部門に就き会社全体の労働環境整備などを行ったりと、医療や福祉とは少し違った役割があります。
このように精神保健福祉士には多種多様な就職先がありますが、ではキャリアにはどのような道筋があるのでしょうか?
精神保健福祉士のキャリアパス
3つのおもなキャリアパスを説明していきます。
1.医療の現場のソーシャルワークを極める
医療分野で、医療的ソーシャルワークを極めるキャリアパス例です。
まずは医療機関で相談援助業務などを行い実務経験を積みます。
医療分野では幅広く社会福祉の知識も必要となるため、社会福祉士の資格を取得するのがおすすめ。
そして修学と経験を重ね、医療ソーシャルワーカーとしての道を極めます。
2.障がい分野での支援のスキルを磨く
障がい分野で、放課後等デイサービスなどの児童福祉や就労移行支援の職を突き詰めるのもキャリアアップの一例です。
児童に関わるスクールソーシャルワーカーや、児童指導員任用資格を取得すると、放課後等デイサービスなどの仕事に役立ちます。
精神的な障がいのある人の就労移行支援は、精神保健福祉士の専門性が活きる職場なので、この分野でのキャリアパスもポピュラーな道筋の一つになります。
3.行政機関で地域のソーシャルワークに就く
行政機関で地域のソーシャルワーカーを目指す場合のキャリアパス例です。
精神保健福祉士を取得後、医療機関等である程度実務経験を積むとともに、社会福祉士を取得し公務員試験を受験します。
行政機関の募集では、実務経験をもとめられることが多いのと、精神分野だけでなく幅広く社会福祉の知識が必要になるので、このような流れが一般的かと思います。
沖縄の求人状況
最後に「求人情報サイトジョブメドレー」の令和3年7月の情報を参考に、精神保健福祉士の沖縄県の求人状況を紹介します。
就職先
就職先は以下のような事業所から求人が出ています。
・放課後等デイサービス、児童発達支援
・就労継続支援事業所
・就労支援事業所
沖縄県では、全体的にみて放課後等デイサービスや就労支援系事業所の求人が多い傾向です。
職種
精神保健福祉士としてだけでなく以下のような職種として求人が出ています。
・児童指導員
・サービス管理責任者
・児童発達支援管理責任者
精神保健福祉士資格保持者は、サービス管理責任者や児童発達支援管理責任者など、障がい分野の管理職としての求人が多い傾向です。
給与の目安
正社員の給与は、
となっています。
全体的には200,000円前後が多い傾向です。
また就職する事業所によって上下幅が非常に大きいのが特徴的ですね!
まとめ
今回は精神保健福祉士の就職先やキャリアパス例、沖縄の求人状況などを紹介しました。
この記事をまとめると以下のようになります。
この記事のまとめ
- 精神保健福祉士の就職先は、医療機関、障がい者支援、行政機関など多種多様である。
- 医療現場や障がい分野、行政機関など、それぞれに専門性やキャリアパスがある。
- 沖縄県では、医療機関、児童福祉、障がい者の就労支援などの求人がある。
精神保健福祉士の就職先は、多種多様で、これからも医療福祉分野で活躍が期待される職種ですね!
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