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訪問ヘルパーの具体的なキャリアアップの方法を解説!キャリア支援制度実例紹介も
訪問ヘルパーになったものの、具体的なキャリアアップの方法が分からない方も多くいらっしゃいます。
そこで具体的なキャリアアップの方法を解説し、キャリア支援制度の実例も紹介します。
目次
訪問ヘルパー業務のポイントとキャリアアップについて
新任訪問ヘルパー業務上のポイントとは?
訪問ヘルパーはサービス提供責任者、他の訪問ヘルパーとの同行訪問で業務の内容や流れを覚えることから始まります。
同行訪問については事業所の状況や利用者の訪問内容によりまちまちですが、2~4回ほど行うのが一般的です。
施設介護では同施設内に他のスタッフがいるのでわからないことはすぐに確認できますが、訪問介護では利用者と1:1の関係にて業務を行うのでそういうわけにはいきません。
そこで同行訪問時にできるだけメモをとり、わからないことがある場合は同行訪問を増やすなどの方法で仕事を覚えていきます。
業務に対するキャリアアップの具体的な目標例(新人~2年目)
新人~2年目くらいまでの具体的な目標の例をご紹介します。
目標を持って業務に取り組むと将来のキャリアアップにつながりやすくなります。
・職場の環境整備(整理整頓)ができている。
・利用者、他のスタッフに対して適切な言葉遣いで対応できる。
・所属している事業所の理念や規律を理解している。
・アセスメントシート等により利用者の状況を把握し、訪問業務時に活かすことができる。
・訪問介護計画書・指示書・マニュアルを確認し、訪問ヘルパーの業務を確実に行う姿勢を持つことができる。
・訪問ヘルパーとしての介護技術や生活援助に関する技術を身に着ける。
・利用者の様子観察ができ、体調の変化などに対応できる。
・訪問業務中にて起きたヒヤリハットや事故などについて事実を元に報告・連絡・相談できる。
・管理者やサービス提供責任者等から頼まれた仕事の終了時に報告できる。
コミュニケーションについて
コミュニケーションを図る場面では以下の目標を持つのもよいでしょう。
・自ら進んでコミュニケーションを図ることができる。
・笑顔で利用者と会話し、相手に安心感を感じてもらうよう意識している。
・利用者の話を同じ目線で傾聴する。※傾聴とは相手のいうことを否定しない耳も心も傾けて「聴く」こと。
スキルアップにつながる研修について
スキルアップ・キャリアアップに向けて、様々な研修や書籍を活用するのもおすすめです。
・新任研修(事業所施設の内部研修・外部研修への参加)※参考情報:沖縄県福祉人材研修センター
・業務マニュアル研修(内部)を受ける
・介護保険制度についての基本的な理解を深める。
・介護職向けコミュニケーションの本を2~3冊読んでみる。
スキルアップにつながる資格について
資格取得を目標にするとがんばれますよね。
1~2年目に目指すとよいのはこんな資格です。
・介護職員実務者研修(サービス提供責任者になるための資格)
・社会福祉主事任用(介護に限らず福祉分野での資格)
・認知症ケア専門士(認知症ケアに関する資格)
参考情報:https://ninchisyoucare.com/senmonsi/Ssenmonsi.htm
3年目~業務内容と具体的なキャリアアップについて
業務経験を3年以上重ねると、多くの事業所で、通常の業務以外に新しいスタッフとの同行訪問やサービス提供責任者の補佐的な役割を担うようになります。
4年目には主任やサービス提供責任者の補佐的な役割を担うようにもなりますので、マネジメントについて学び始める時期です。
資格や研修についても、テーマが介護技術から人材の育成や組織としてのあり方などの内容に変化します。
業務に対するキャリアアップの具体的な目標例(3年目~4年目)
マネジメントにも携わり始める3~4年目にはこのような目標を持つのがおすすめです。
・訪問ヘルパー業務について他のヘルパーとともに協力体制の確立ができる。
・サービス提供責任者の補佐的な役割を行える。
・ケアマネジャーや行政、外部の機関とのコミュニケーションが図れる。
・新任ヘルパーや中途採用者に対して訪問業務について同行訪問などで適切に伝えることができる。
・業務に関する外部の研修について積極的に参加している。
・訪問サービスについて利用者へのアンケート調査の企画・立案が出来る。
・介護保険、訪問介護制度について専門的な知識や判断を要する業務、リーダーとしてのマネジメントの業務が行えるようになる。
コミュニケーション・マネジメントについて
コミュニケーション面でもステップアップが望まれます。
・他のスタッフと利用者の情報について共有することができる。
・サービス提供責任者・他のヘルパーとのつなぎ役(コミュニケーター)になることができる。
・その日の大切かつ必要な活動報告を的確にできる。
・外部開催の研修に参加して知識と技術を習得し、他の事業所とのネットワークを獲得する。
・現場で体験・経験した介護の知識や技術を他のスタッフへ伝えることができる。
スキルアップにつながる研修について
マネジメントも含めたスキルアップ研修も受けてみるとよいでしょう。
・相談業務(ソーシャルワーク)、マネジメントについての研修
・福祉職員キャリアパス対応生涯研修
参考情報:沖縄県社会福祉協議会・福祉人材研修センター 福祉職員キャリアパス対応生涯研修
https://www.okishakyo.or.jp/wp-content/uploads/2021/12/7ae43acfd4b4c3d199a5d3d0ceead4be.pdf
目指したい役職
この時期になると、役職につくケースも増えてきます。
多くの事業所で3~4年目スタッフは次のような役職を目指すことになるでしょう。
・副主任(サブリーダー)
・主任(リーダー)
スキルアップにつながる資格
資格の面でもさらなるスキルアップを目指したいですね。
・介護福祉士
・認知症ケア上級専門士制度
・福祉住環境コーディネーター(住みやすい住環境を提案するアドバイザーです。)
参考情報:https://www.kentei.org/fukushi/miryoku.html
5年目以上の業務内容と具体的なキャリアアップについて
5年以上になると、日常業務以外に主任・サービス提供責任者などの役職に就くことがあります。
訪問業務の全体的な流れ、他のスタッフのフォローや相談を受けたり、利用希望者、家族との面談(アセスメント)や契約業務、ケアマネジャーなどの多職種との連携、勤務シフト作成、備品管理、管理者業務の補助等、業務の幅がいっきに広がります。
同時に、日々の業務に追われ、目標をなかなか見いだせない時期でもあります。
あたらめて「自己啓発」について意識してみると良いでしょう。
キャリアアップに関する目標とは?(5年目~以上)
改めて業務に対するキャリアアップの具体的な目標を持ってみましょう。
・朝のミーティングなど打ち合わせ時に的確に業務連絡できる。
・訪問介護事業所の運営について常に意識をして、売上の達成目標を立て安定した事業運営を行うことができる。
・請求業務の管理など金銭管理に関わる業務に責任を持つ。
・避難訓練等の実施、他の訪問事業ヘルパーへの防災・防火の意識を高めることができる。
・現場スタッフへの育成、指導を行う。
コミュニケーション・マネジメントについて
コミュニケーション面でも5年目以上の役職者だから考えたい目標があります。
・事業所に所属する訪問介護ヘルパーの苦手な業務やコミュニケーションについて把握し、個別に助言などを行う。
・介護保険制度の専門的知識やスキルアップを高めるための研修に積極的に参加し、資質の向上を図る。
・新人・中堅スタッフ研修の実施、外部講師の選定を行う。
・知識や技術を基に研鑽を重ねる姿勢を身に着ける。
スキルアップにつながる資格
5年の経験を活かして取得したい資格もあります。
・認定介護福祉士
参考情報:一般社団法人 認定介護福祉士 認証・認定機構http://www.nintei-kaishi.or.jp/home/
・介護支援専門員
・社会福祉士
・認知症介護実践研修(実践リーダー研修)
目指したい職種
5年以上キャリアアップの努力をしてきたなら、管理者・サービス提供責任者・ケアマネジャーなどを目指すとよいでしょう。
キャリアアップのためのプロセスについて
入社年数ごとの目標の例をご紹介してきました。
それでは、目標を設定してから達成するまでにどのようなポイントに注意すればいいのでしょうか。
まずは具体的な目標や将来象について考えます。
例:介護福祉士を取りたい(資格取得までの計画・研修スケジュールの作成など)
1年目~2年目の取り組み
・訪問ヘルパーとしての実務経験を積む。
・介護職員実務者研修を受ける。
・実務者研修修了後、介護福祉士試験対策を行う。
3~4年目の取り組み
・介護福祉士取得に関する研修を受講する。
・介護福祉士試験模擬試験を受ける。
・介護福祉士試験を申し込む
・介護福祉士を取得する。
例えば介護福祉士試験対策について、毎日5~10ページ分の試験対策テキストを勉強したり、受けたい研修のスケジュールを組むといった方法で取り組みましょう。
このように設定しておけば、できた・できなかったが明確にわかります。
すると振り返りの時に改善方法も見つけやすくなります。
生活する中で無理そう、あるいはこのままでは将来像の達成が難しそうなどの問題が発生したときには見直しをしていきます。
ご自身のペースで進めてみてください。
ライフデザインのキャリア支援制度
会社によってはキャリアアップ支援制度があることも。
そんなときにはぜひ上手に活用して、ご自身のキャリアアップと会社のレベルアップを一緒に図っていくといいですね。
株式会社ライフデザインのキャリア支援制度のうち、おもな4つの内容をご紹介します。
1.各種研修費用は会社が全額負担
介護職・訪問ヘルパーはキャリアアップのための研修があります。
例えば実務者研修では、介護職員初任者研修修了者115,741円ほどかかりますが、これらを会社が負担します。
※参考情報:沖縄カレッジ:https://oki-jinzaicollege.com/jitsumusya
2.資格試験の受験料も会社が全額負担
各種資格試験の受験料も会社が全額負担します。
例えば、介護福祉士の試験費用は18380円かかりますが、これを会社が負担します。
※介護福祉士国家試験情報:http://www.sssc.or.jp/kaigo/gaiyou.html
3.専門家監修プログラムを受講可能
専門家監修のプログラムを受講する機会もあります。
4.グループ内他事業所での研修歓迎
ライフデザインではグループ内に児童デイサービス・児童発達支援・訪問介護など5つの事業を展開しています。
他事業所、他の職種での研修も可能です。
違う分野で違う仕事をすることで得られる経験もあるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
訪問ヘルパーの経験年数別の目標の立て方、取り組み方をご紹介しました。
この記事のまとめ
- 1年目・2年目では業務の基本や研修にてしっかり学ぶことで、今後のキャリアアップの基礎になる。
- 3年目・4年目では自身の業務以外に新任ヘルパーに業務を教える立場になるため、コミュニケーションやマネジメントを意識する。
- 5年目以上では責任のある立場となり事業所の全体、運営を意識する研修受講や資格を取得していく。事務所以外の外部の関係機関との人脈つくりが重要になる。
- キャリア支援を有効に活用して、資格取得や研修を受講することで更なるキャリアアップ、スキルアップが図れる。
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