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障がい者・児のショートステイとは?種類と仕事内容や資格、沖縄の実態をチェック!
この記事では、障がい者(児)が利用できるショートステイについて紹介しています。
このサービスの内容や働いている人の仕事内容、職種や資格などが知りたい方に向けた記事となっています。
目次
障がい福祉のショートステイとは?
障がい福祉におけるショートステイとは短期間の入所受け入れサービスのこと。
障がい者(児)を介護している家族が、用事や病気で介護できなくなったり、介護疲れなどで休息をとりたかったりする場合に、一時的に対象者が入所し、生活全般の支援を受けられるサービスです。
障がい者(児)が住み慣れた自宅や地域で生活を続けるために、なくてはならない重要な支援となっています。
障がい者・児ショートステイの種類
大まかな分類
ショートステイを対象者別に分けると、
・医療型
があります。
またサービスの提供事業所の形態別に分けると、
2.空床利用型事業所
3.単独型事業所
があります。
1.の併設事業所は、障がい者支援施設などの入所施設に併設されているタイプ、
2.の空床利用型事業所は、同施設の空床を利用したタイプ、
3.の単独型は、ショートステイのみを運営している施設になります。
福祉型と医療型では、サービス内容や対象者、仕事内容に違いがあるので、ここからそれぞれの概要について紹介していきます。
福祉型ショートステイの概要
提供機関・事業所
比較的障がいの軽度な方が短期入所するサービスで、障がい者支援施設や児童福祉施設などの入所施設が提供します。
対象者
・障がい児の区分 区分1以上の児童
障害の程度をみると、やはり軽度の方が利用できるサービスとなっていますね!
サービス内容
基本的に障がい者支援施設などの入所施設で受け入れ、以下のようなサービスを提供しています。
・施設内の食事準備や掃除などの生活管理
・日常の相談、安全の見守り
一時的に施設で受け入れ日常生活の援助全般を行います。
施設でひととおりの支援が受けられるため、家族も安心して用事などを済ませることができますね!
従業者の職種や資格、仕事内容
児童発達支援管理責任者/サービス管理責任者
児童発達支援管理責任者は児童福祉施設の、サービス管理責任者は障がい者支援施設の管理職にあたります。
それぞれ資格を取得するには、一定の実務経験や研修受講などが必要です。
児童指導員・保育士/生活支援員
児童指導員・保育士は障がい児、生活支援員は障がい者を担当し、日常生活動作の直接援助を行います。
こちらも専門資格の取得が必要な職種です。
看護師
福祉型でも看護師は多く働いています。
医療型ほどの専門的な医療行為は少ない傾向ですが、入所者の健康管理や服薬確認など、生活する上で大切な仕事がたくさんあります。
つづいて医療型について紹介します。
似通った部分もありますが、確認のため一つひとつ説明していきます。
医療型ショートステイの概要
提供機関・事業所
医療型は、比較的障がいが重度で、医学的管理の必要な方が利用できるショートステイです。
そのため提供しているのは、病院などの医療機関や介護老人保健施設になります。
対象者
対象者は、重度の障がいを抱えている人で、
・ALSなどの疾患を持っている人
・重症心身障がい者(児)
などとなっています。
サービス内容
基本的に施設で短期間の入所受け入れを行い、以下のようなサービスを行います。
・日常の見守りや声掛け相談など
・人工呼吸器や胃ろう、創傷や褥瘡の処置など
施設で生活が送れるように、全般的な生活動作などの支援を行うのがショートステイのサービス内容となっています。
医療型なので日常生活動作の介助に加えて、医学的管理の支援も入ってきます。
従業者の職種や資格、仕事内容
医療型には以下のような資格を持った職員が働いています。
児童発達支援管理責任者/サービス管理責任者
児童発達支援管理責任者は障がい児、サービス管理責任者は障がい者支援において、入所者の支援計画を作成したり、相談ごとを受けたりする職種。
資格の取得には一定の実務経験や研修受講が必要です。
施設全体を管理する職員で、ショートステイの運営に欠かせない人員です。
児童指導員、保育士/生活支援員
児童指導員や保育士は、障がい児や児童の知識に長け、障がい児の実際に携わる職種。
生活支援員は障がい者のケアを担当します。
それぞれ資格の取得が必要な職種です。
日常生活の介護全般は、児童指導員、保育士、生活支援員などが担当します。
看護職員
入所者の服薬管理やバイタルチェックなどの健康管理、入浴や排泄などの日常生活動作の介護などを行います。
その他、胃ろうや人工呼吸器の管理、創傷や褥そうの処置など、重要な業務がたくさんあります。
医療型には、医学的管理の必要な方が利用者しているため、看護師の役割の重要度が高くなっています。
リハビリの専門資格で機能訓練を担当するスタッフ
進行性の難病や先天性の機能障がいなど、身体機能に障がいを持つ入所者が多いサービスのため、両職種の必要性も高くなります。
療養介助員
療養介助員は、医療型特有の職種で、障がいや疾病に対し一定の知識や技術を持った介助員で、ショートステイでは、看護師の指示のもと、日常生活上の介助を行います。
沖縄の障がい者・障がい児のショートステイの実態
沖縄の在宅サービス状況について
沖縄県では障がい者の地域移行支援が進められており、これまで長期間入院していた障がい者も、できるだけ在宅の方向へ移行できるように、在宅系サービスの強化が進められています。
ショートステイの利用者数はどのくらいある?
ショートステイの整備も徐々にすすんできており、事業所の数は年々増加の見込みとなっています。
沖縄県の具体的な実績や今後の利用見込数は以下のとおりです。
【沖縄県 短期入所の利用見込者数】
R1実績 | R2見込 | R3見込 | R4見込 | R5見込 | |
---|---|---|---|---|---|
福祉型 | 650人 | 710人 | 749人 | 777人 | 803人 |
医療型 | 59人 | 73人 | 77人 | 78人 | 78人 |
計 | 709人 | 783人 | 826人 | 855人 | 881人 |
【参考:沖縄県障害福祉計画(第6期)・沖縄県障害児福祉計画(第2期)】
沖縄県における利用者数は、令和元年の実績から徐々に増加しており、それにともない働いている従業者の数も必要となってきそうですね!
まとめ
今回は障がい者(児)ショートステイの内容やそこで働く職種や資格、沖縄の利用状況などを紹介しました。
この記事をまとめると以下のようになります。
この記事のまとめ
- ショートステイには福祉型と医療型があり、サービスの対象者や提供している事業所、働いている職種などに違いがある。
- 福祉型は障がいの程度が比較的軽く、医療型は医療ニーズの高い利用者が多く利用している。
- 沖縄県では、障がい者の地域移行を進めており、ショートステイの利用者数も徐々に増加してきている。
ショートステイは、障がいのある方が自宅で生活するために欠かせないサービスで、今後少しずつ需要も高まりそうですね!
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