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生活介護と地域活動支援センターの違いは?併用はできる?注意点も解説

みなさんは生活介護と地域活動支援センターの違いをご存知ですか?
活動内容の似ている二つのサービスですが、サービス内容や対象者などに違いがあります。

この記事では、生活介護と地域活動支援センターの違いや併用について解説しています。
生活介護や地域活動支援センターの利用を検討している人はぜひ参考にしてください。

生活介護と地域活動支援センターの概要

それではまず生活介護と地域活動支援センターの概要を紹介します。

生活介護

生活介護は、身体的・知的・精神的障がいをもつ人たちが、安心して日常生活を送るためのサポートを行うサービスです。
生活介護では、食事、排泄、入浴などの日常生活動作の補助やレクリエーション活動の支援などが提供されています。

地域活動支援センター

地域活動支援センターの目的は、障がいのある方が、自立した生活を送るためにサポートすること、社会から孤立しないようにすることです。
センターでは、障がいのある人たちに創造的な活動や社会参加の機会を提供し、生活に必要な相談や情報提供も行っています。

支援内容の似ている部分が多い二つのサービスですが違いはあるのでしょうか?

生活介護と就労継続支援の違い

生活介護と地域活動支援センターはどちらも日中活動系サービスにあたりますが、その支援内容、対象者など多くの点で違いがあります。
ここから生活介護と地域活動支援センターの違いについて、4つの項目に分けて解説していきます。

①サービスの提供内容

生活介護

生活介護では、おもに以下のようなサービスを行っています。

・入浴、排せつ、食事などの日常生活の介助・支援
・生活リズムを整えるための支援
・創作活動や生産活動の機会を提供
・社会参加の機会を提供
・心のケア、健康管理のサポート

地域活動支援センター

地域活動支援センターのおもな提供内容は以下のとおりです。

・絵画、工芸、音楽などの創造的な活動を提供
・園芸、農作業、料理などの実践的な作業
・地域イベントへの参加、地域清掃など
・情報提供:就職、住宅、公的制度に関する情報の提供
・日常生活の困りごとや悩みに対する相談窓口
・コミュニケーションスキルや生活技術の指導
・地域貢献を目的とした各種ボランティア活動への参加サポート

つまりサービスの提供内容では、生活介護は日常生活の「ケア」に主眼を置き地域活動支援センターは「社会参加と自立」に主眼を置いている点に違いがあります。

②利用者層

生活介護

身体的、知的、精神的な障がいを有する方全般で、おもに障がい支援区分が区分3以上の方が対象です。
したがって、比較的介助の必要性の高い方が利用しています。

地域活動支援センター

障がいのある方で、地域活動支援センターのある地域に住んでいる方が対象です。
社会参加と自立を目的としている事業であり、比較的自立度の高い方が利用している印象です。

すなはち、生活介護より地域活動支援センターのほうが比較的自立度の高い方が利用しており、また地域活動支援センターは地域に住む方しか利用できないという点に違いがあります。

③実施主体

生活介護

生活介護の運営主体は法人格を持つさまざまな種類の団体です。
例えば、株式会社、合同会社、NPO法人などが挙げられます。

地域活動支援センター

一方地域活動支援センターの運営主体は、市町村、特別区、一部事務組合および広域連合となっています。

④事業内容によって分類がある

生活介護

生活介護には事業内容による分類はありません。

地域活動支援センター

地域活動支援センターは活動内容によって、基礎的事業と機能強化事業に分かれています。
まず基礎的事業は、地域活動支援センターの基本的なサービス内容全般を提供しています。
そして機能強化事業では、さらにⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型の3つに分類し、特定の分野に特化し、より充実したサービスを提供しています。

地域活動支援センターⅠ型 精神保健福祉士等を配置し、医療・福祉及び地域の社会基盤との連携強化のための調整、地域住民ボランティア育成、障害に対する理解促進を図るための普及啓発等の事業を実施
地域活動支援センターⅡ型 雇用・就労が困難な在宅障がい者に対し、機能訓練、社会適応訓練、入浴等のサービスを実施
地域活動支援センターⅢ型 地域の障がい者のための援護対策として地域の障害者団体等が実施する通所による援護事業の実績を概ね5年以上有し、引き続き援護事業を実施

このように、生活介護は日常生活のケアに重点を置き、介助の必要な障がい者がおもな対象で、多様な法人が運営しています。
地域活動支援センターは社会参加と自立を目指し、自立度の比較的高い障がい者が対象で、事業内容に分類があり、おもに地方公共団体が運営します。
両者のおもな違いは、サービス内容、対象者、事業内容の分類、そして運営主体にあります。

生活介護と地域活動支援センターの併用は可能か?

最後に多くの方が疑問に思っている生活介護と地域活動支援センターの併用について解説します。

併用は可能?

結論から言うと、生活介護と地域活動支援センターの併用は可能です。
生活介護は国事業で地域活動支援センターは地域事業であり、別の事業のため、基本的にはそれぞれ利用することができます。
ただし、この二つの事業はサービス内容に共通の点も多く、市町村によっては認められないことがあるため十分注意が必要です。

注意するポイント!

それでは生活介護と地域活動支援センターを併用する際の注意点を紹介します。

同一日複数利用はほぼ不可

日中系活動サービスに係る報酬は一日単位で算定されることから、同一日に複数の日中活動系サービスを利用することはできないことになっています。
同一日に生活介護と地域活動支援センターを利用することはできないと考えておいたほうが良いでしょう。

自治体によって多少考え方が違う場合がある

必要性を判断し支給を決定するのは市町村です。
市町村によって判断に若干の違いがあることもあるので注意が必要です。
また、市町村によっては、併用可能なサービス種別をあらかじめ定めている場合もあります。

【大分市の例】

①生活介護と地域活動支援事業Ⅱ型は併用可能
②生活介護と地域活動支援事業Ⅲ型はサービス利用計画に必要性の理由を明記し併用可能

参考:大分市 日中活動の利用方法について

【静岡市の例】

障がい者総合支援法第5条第6項に規定する療養介護,同条第7項に規定する生活介護,同条第9項に規定する重度障害者等包括支援,同条第12項に規定する自立訓練,同条第13項に規定する就労移行支援及び同条第 1 4 項に規定する就労継続支援(以下「障がい福祉サービス」という)を利 用している者は,地域活動支援セン ターの利用者数に算定することができないものとする。ただし,特別な理由がある場合はこの限りでない。

 参考:静岡市 地域活動支援センター補助金交付要綱

併用を検討している場合は、あらかじめ市町村へ確認しておきましょう。

まとめ

この記事では、生活介護と地域活動支援センターの違いや併用は可能かなどを解説しました。
この記事をまとめると以下のようになります。

この記事のまとめ

  • 生活介護は日常生活全般を支援するサービスで、地域活動支援センターは障がいのある方が、自立した生活を送るためにサポートし、社会から孤立しないようにするサービスである。
  • 生活介護と地域活動支援センターでは、提供内容、利用者層、実施主体、サービス分類の有無など多くの点に違いがある。
  • 生活介護と地域活動支援センターの併用は可能だが、利用の妥当性を市町村に認められる必要があり、あらかじめ市町村への確認が必要である。

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