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沖縄移住ガイド完全版!メリット・デメリットから仕事や家の探し方まで徹底解説

暖かい。
国内なのにちょっと異国風。
自然が豊か。
食べ物がおいしい。

そんなイメージがある沖縄は、旅行先としてはもちろん、移住先としてもとても人気があります。
旅行で好きになって「いつか住んでみたい!」という人も多いですよね。
リモートワークの普及に伴い地方移住や2地域居住を希望する人が増えている今、沖縄移住はこれまで以上に注目を集めています。

とはいえ、実際に住むとなると「家は?」「仕事は?」「子どもの教育環境は?」など気になることもいろいろあるもの。
この記事では、最初に沖縄移住者の体験をもとに沖縄移住のメリット・デメリットをご紹介。
後半では、家や仕事の探し方や医療福祉、買い物事情、飲食店事情など知っておきたい生活情報をご紹介します。
沖縄移住を検討中なら必ず参考になりますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

目次

沖縄移住のメリット

最初に、移住者の皆さんに聞いた沖縄移住のメリットをまとめました。
沖縄振興開発金融公庫が実施した「沖縄県への移住意向に関する調査」の結果を見ると、沖縄移住を希望する理由は「自然豊かな環境で自分らしい生き方をしたい」が一番ですが、実際に移住して、そのような環境を実感できている人が多いといえそうです。
なお、沖縄では沖縄県外のことを「内地(ないち)」といいます。
この移住ガイドでも沖縄県の皆さんに倣って、東京・大阪など沖縄県を除く日本国内を内地と表現します。

海かきれい、自然が豊か

沖縄には美しい海やサンゴ礁などそこにしかない自然があります。
ビーチの数こそ長崎県や千葉県には劣りますが、温暖な地域ならではの透き通った海は国内では沖縄でしか見られない自然の恵みです。

暖かい気候

気象庁のデータによると、那覇の年間平均気温は25℃。
真夏7~8月頃の最高気温は約31℃、真冬1~2月頃の最低気温は約14℃です。
東京のデータを見ると、年間平均気温が15℃、7~8月の最高気温が約30℃、1~2月の最低気温が約1℃なので、東京に比べて那覇は冬暖かく夏は暑すぎず、過ごしやすい気候だといえます。
那覇の真冬の最低気温14℃は、東京でいうと5月・10月頃の最低気温です。
最も寒い時期でも春・秋くらいなので、確かにとても過ごしやすそうです。

沖縄 東京
年間平均気温 25℃ 15℃
夏の最高気温 31℃ 30℃
冬の最低気温 14℃ 1℃

ただし、沖縄は年間を通じて湿度は高めです。
那覇の年間平均湿度は74%で東京の65%より9%も高く、特に冬でも65~70%もあるのは、内地の人にとってはかなりじめじめしていると感じるのではないでしょうか。
沖縄は温暖湿潤だと覚えておきましょう。

食べ物が美味しい

沖縄旅行で味わった地元の食べ物に惹かれて移住する人もたくさんいます。
全国的に有名な沖縄そばや海ぶどうといった沖縄料理を日常的に楽しめるのはもちろん、おしゃれなカフェなども東京に次ぐのではないかというくらいたくさんあります。
沖縄の食料品や飲食店事情はのちほど詳しく取り上げますが、日々の生活の中で食べ物が充実しているのはとても嬉しいことですよね。
食べ物も沖縄移住の大きなメリットのひとつです。

子育てしやすい

実は、沖縄は子育てしやすい環境も人気です。
移住者に人気がある本島中部の自治体(那覇市・宜野湾市・浦添市・北谷町など)の多くで、中学卒業まで医療費助成があります。
ファミリーサポートセンターやおきなわ子育て応援パスポートといった全国共通の施策もしっかりあります。
全国的に子育てに力を入れ始めた昨今、これらはどこの地域でも大きな違いはないかもしれません。
では、沖縄が子育てしやすいといわれる最大の理由はというと。
地域の人たちがみんな子育てファミリーに寛容だから!
小さな子どもと一緒に行動しているとどうしても周囲の人に迷惑をかけてしまうことがありますが、そんなとき沖縄の人たちは「お互い様」ととても温かい目で見てくれます。
子育て世代の移住者はみんな揃って「のびのび子育てできる」と話しています。
沖縄の教育事情はのちほど詳しく取り上げますが、のびのび子育てしたいファミリーには適した環境だといえます。

沖縄移住のデメリット

沖縄移住もいいことずくめではありません。
実際に暮らしてみると困難にぶつかることもあり、中には内地に戻るという選択をする人も少なからずいます。
沖縄生活を試してみて難しいと思ったら戻る。
それ自体はなにも悪いことではありませんが、移住前にどんなデメリットがあるかきちんと調べておくのも大切です。
沖縄移住者に聞いたおもなデメリットをまとめましたので、参考にしてください。

給料が低い

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、30~34歳の平均月収は東京36万円に対して沖縄25万円と、約11万円もの差があります。
この差は年齢とともに開いていき、55~59歳では東京50万円に対して沖縄30万円と約20万円もの差ができてしまいます。
賞与(ボーナス)も含むとこの差は開く一方で、沖縄で東京などと同程度の収入を得るのは非常に難しいと言わざるを得ません。
収入が下がると生活スタイルも変わってしまいますので、ご自身が希望する業種・職種の給料がどのくらいかをあらかじめ調べて、どんな生活ができるのか考えておくのが大切です。

求人倍率が低い

残念ながら、沖縄は求人倍率も全国最低クラスです。
2020年の沖縄の有効求人倍率は0.80で、全国平均1.19、東京1.47に比べて大幅に低くなっています。
有効求人倍率は1.0を下回ると求人数が求職者数より少ない、すなわち働きたくても仕事がない状態になってしまいます。
2020年の有効求人倍率が1.0を下回ったのは47都道府県の中で6県のみで、その中でも0.9を下回ったのは沖縄のみ。
沖縄は全国のどの地域と比べても仕事が少ないと考えておいた方がよいでしょう。
ただし、その中でも比較的求人が多い業種もあります。
このあたりはのちほど詳しく取り上げます。

家賃や物価が高い

意外かもしれませんが、沖縄は家賃や物価が高いんです。
最初にご紹介した「沖縄県への移住意向に関する調査」では、沖縄に移住を希望する理由の第4位に「生活費が安い環境で生活したいから」がランクインしていますから、この点は移住前と後で印象が違う人が多いポイントです。
仕事が少なくて給料は低く、家賃や物価は高い・・・。
こう聞くととても移住したくなくなりそうですが、先ほども申し上げた通り、仕事の探し方によっては多少収入が下がってものびのびした暮らしを手に入れることができます。
沖縄の家の探し方や買い物事情ものちほど詳しく取り上げます。

交通渋滞が激しい

交通渋滞は、那覇など中心部へ旅行したときに経験済の方も多いのではないでしょうか。
沖縄には公共交通機関が整っていませんので、車移動が中心です。
日常生活がほぼすべて車移動を前提にしているため、特に都市部では渋滞が恒常化していて、観光シーズンなどはちょっとした買い物や通勤にたいへんな時間がかかることがあります。
これだけは避ける方法がないので、家探しのときに周辺の渋滞状況を確認しておく、住み始めたらできるだけ早く抜け道や移動しやすいルートを把握するといった努力が必要です。

沖縄移住で家を探す方法

さて、それでは沖縄移住の具体的な方法をご紹介していきましょう!
一般的な情報のほか、沖縄移住者から聞いた生の声を参考にまとめていきますので必ず参考になるはずです。
まずは家を探す方法をご覧ください。

現地に一時滞在がおすすめ

移住となると真っ先に考えるのが「家」ですよね。
住むところがないと始まりませんから、まずは内地にいながら家探しを始める人も多いようです。
でも移住経験者のおすすめはちょっと違っていて、家を決めてから引っ越してくるより一時滞在して探すのがおすすめ!です。

民泊や長期滞在型ホテルを利用して住みたい地域に一時滞在し、現地の情報を集めながら探した方がより希望に合った物件が見つかる可能性が高くなります。。
理由は、全国一律の賃貸情報サイトには沖縄の事情が反映されにくいこと。
公共交通機関がないので都市部のように「●●駅から徒歩●分」といった情報は参考になりません。
むしろ渋滞事情を考慮したいところですが、賃貸情報サイトの検索条件は日本全国どこでも同じなので沖縄に適した探し方ができません。
さらに、沖縄は海沿いなどエリアによっては東京並みに家賃が高いのですが、賃貸情報サイトに「海が近い」などの条件があるはずもなく、同じ条件でヒットしているのに家賃が高いところと安いところがある理由がわからない・・・といった状況に陥ります。
というわけで、現地に滞在しながら現地の事情に合わせて探すのがおすすめなんです。

沖縄は民泊や長期滞在型ホテルは比較的見つけやすい地域です。
例えばairbnbで那覇市の民泊施設を検索すると300件以上がヒットします。
エクスペディアで那覇市の長期滞在型コンドミニアムを検索しても100件以上がヒット。
さすがは観光都市、数日~数週間の滞在先も十分見つけられそうです。

郊外にいくと選択肢はやや限られますが、都市部に滞在しながら住みたいエリアに足を延ばして探すこともできます。
実際に都市部との行き来を体験できるので、住んでからのシミュレーションにもなりますよね。
民泊や長期滞在型ホテルなら、希望エリアが変わったら滞在先も変更できます。
柔軟に移動しながら情報収集するのがおすすめです。
移住者の中には短期アルバイトで滞在しながら住むところを探した人も。
短期アルバイトならバイト期間の滞在先はバイト先の会社が用意してくれるので、費用の心配もありません。
ただし時間は拘束されてしまいますので、自分に適した方法で滞在手段を確保しましょう。

地元の不動産業者やタウン誌を活用しよう

現地で実際に家を探すときには、地元の不動産業者さんやタウン誌が役立ちます。
どんな地域でも不動産は地元密着の業者さんが詳しい情報を持っているものですが、沖縄では特にその傾向が強いといえます。
というのも、先ほど述べた通り、全国一律の賃貸情報サイトには沖縄ならではの事情が反映しにくいというデメリットがあるから。
沖縄独自の事情を加味しつつ、移住者の希望に沿った住まいを見つけてくれるのが地元の不動産業者さんというわけです。

じゃあ不動産業者はどうやって見つけるの?というと。
一番いいのは、すでに移住している友人知人や現地の人に紹介してもらうこと。
とはいえ、そんな知り合いがいない場合も多いでしょうから、そんなときにはまずはネット検索で希望するエリアの不動産業者にいくつか連絡してみましょう。
そして、やりとりをする中で自分たちの希望を理解してくれそうな不動産業者を選ぶのが肝心です。
家探しは暮らし探しです。
特に沖縄移住希望者は叶えたい暮らしがあるはずなので、その価値観を共有できる不動産業者さんを選ぶのがよい住まいを見つける上で重要なポイントです。

なお、先輩移住者の中にはタウン誌をおすすめしてくれる人もいます。
タウン誌には地元密着の情報が掲載されていますので、地域に詳しい不動産業者さんに会える可能性が高いですよね。
現地に滞在しながら探すときには、ぜひタウン誌にも目を通してみてください。

それでも内地から探すなら

そうはいっても、滞在しながら探す時間がとれない人もいますよね。
そんな人はまずネット検索で住みたい地域の候補を決めて、数日でいいから沖縄を訪れてその地域を視察し、相談できそうな不動産屋さんを見つけましょう。
ネット検索のおすすめは「うちなーらいふ」
です。
沖縄に特化した不動産検索サイトで、取り扱い物件が多いので最初に家賃の相場を知るのにも役立ちます。
うちなーらいふなどを利用して住みたい地域がだいたい決まったら、あとは内地からその不動産業者さんと綿密にやりとりしながら決めていくことになります。

さらに数日の沖縄旅行も難しいならWEB内見もあり得ます。
最近ではWEB内見できる物件も増えていますので、どうしても内見に足を運ぶのが難しいならそういったしくみのある不動産業者さんに依頼するとよいでしょう。

沖縄の家賃は高い?

家の探し方とあわせて、デメリットでご紹介した「家賃が高い」件の実態をお話しておきます。
沖縄の家賃は高いかといわれると、確かに高い方だといえます。
特に都市部は、東京とまではいきませんが、大阪や名古屋とは大差ありません。

例えばSUUMOで「那覇市・2LDK・築10年以内・マンション」を検索すると、100件ほどヒットします。
家賃は14~15万円が中心ですが、下は7万円から上は40万円まで幅広い物件があります。
2LDK14~15万円は都市部の相場としては妥当ですが、地方としてはかなり高いといっていいでしょう。
地方にいくと家賃が下がるという一般的な傾向は沖縄の都市部には当てはまりません。

特に家賃が高いのは都市近郊の海が見えるエリア。
やはり沖縄で暮らすなら海の近く!という人が多く、人気がある分、家賃も高くなってしまいます。
特に人気の高い那覇市・宜野湾市・浦添市・北谷町の海沿いは高くなりがちなので注意しましょう。

先ほどお話した通り、沖縄に移住すると給料が下がる恐れがあります。
給料が下がるのに家賃が同程度か上がってしまうと、生活は苦しくなってしまいます。
家を探すときには、今までより給料が下がる・この先もあまり上がらないという前提で考えた方が安心です。
給料が上がったらまた引っ越せばいいわけですから!

沖縄移住で仕事を探す方法

沖縄移住で家と同じくらい最初に考えるのが仕事です。
「沖縄県への移住意向に関する調査」でも移住を考える上で不安に感じていることの第1位が「仕事の確保」です。
移住者が実際にどのように仕事を確保しているのか、沖縄でこれから成長が期待できるのはどんな産業なのかを確認してみました。

転職サイトや地元求人誌を活用しよう

沖縄でも転職サイトは有効な手段のひとつです。
最初に業種別・職種別の給料の相場などを把握するのにも役立ちます。
事務職・営業職・販売職などを希望する場合は、転職サイトで情報収集を始めてみるのがよいでしょう。
医療職・介護福祉職・建築職・保育教職など専門職を希望する場合は、それぞれの専門求人サイトもチェックしましょう。

企業のホームページなどを丁寧に見ていくのも有効です。
すでにお伝えした通り、沖縄には条件のよい求人は多くありません。
各企業の採用情報をじっくり見ていくと求人サイトには載っていない募集もありますので、きめ細かく探すことがよい求人に出会うための大切な手段のひとつです。

先輩移住者によると、ここでも地元求人誌やタウン誌も求人欄は重要な情報源です。
地域密着型の企業が多い沖縄では、地元求人誌やタウン誌にしか掲載されない情報があります。
地元の新聞に折り込まれる求人広告なども、転職サイトより豊富な情報が得られることがめずらしくありません。
「内地で仕事を見つけてから移住したい」と思うことも多いとは思いますが、家探しのために滞在している期間や移住したあとに腰を落ち着けてじっくり地元情報を探した方がよい求人に出会える可能性は高くなるでしょう。

リモートワークで探す

沖縄で仕事を探すもうひとつの方法はリモートワークです。
東京などでリモートワークが普及した現在、沖縄に住みながらできる内地の仕事も増えています。
特にWEB関連の仕事などは場所を選ばずできるものも多いので、こうした仕事の経験がある方はリモートワークを前提にした仕事を見つけられる可能性があります。
移住後に本格的に仕事を探すあいだの収入確保としても、リモートでできる仕事は役立ちます。

一方、沖縄ではリモートワークは普及していません。
沖縄の企業に就職してリモートワークで働こうと思っている方がいたら、ちょっと難しいと思ってください。
子育てや様々な事情で自宅で仕事をしたい方は、内地の企業からリモートの仕事を請けられるように準備した方がよいでしょう。

沖縄で給料が高い仕事

賃金構造基本統計調査によると、沖縄で給料が高い仕事は次の通りです(30~34歳の場合)。

業種 30~34歳月収
電気・ガス・熱供給・水道業 40.3万円
医療業 33.0万円
学校教育 31.7万円
窯業・土石製品製造業 29.6万円
教育・学習支援業 29.4万円
金融業・保険業 28.3万円
医療・福祉 28.2万円

上記7業種が30~34歳で平均月収28万円を超える、比較的条件がよい業種です。
1位はインフラ業界。日本全国どこにいっても高収入な業種ですが、中途採用で入るのは難しい業種でもあります。
2位は医療業。こちらも高収入の代表のような専門職で医師免許や看護師免許など有資格者限定です。
3位は学校教育。幼稚園から小・中・高・専門学校などで、一部事務職等を除いて教員免許が必要です。
4位は窯業・土石製品製造業。セメントなどの製造業で、比較的中途採用のチャンスがありそうです。職種によりますが、大型免許やフォークリフトの免許などがあると有利です。
5位は教育・学習支援業。塾や各種教室、図書館などの先生や職員です。学歴や資格によってチャンスがありそうです。
6位は金融業・保険業。その名の通り銀行や保険会社で、銀行の中途採用はハードル高め。ですが、保険会社は積極的に中途採用を行っているところも多く、入社後に各種資格を取得できる会社もあります。
7位は医療・福祉。特に、民間で中途採用のチャンスがあるのは介護福祉関係の仕事です。各種資格が必要ですが、入社後に資格取得できる会社もあります。
※業種分類に大分類と中分類が混在していますが、元データがそのような集計になっているためご容赦ください。

沖縄の成長産業

続いて沖縄の成長産業をチェックしましょう。
成長が期待できる業界で働くほど、仕事を失うリスクが少なくなり、給与や待遇がよくなる可能性が高くなります。

経済センサスにもとづく沖縄県企画部統計課の資料(平成30年)によると、売上高が高い業種は第1位:卸売業・小売業(3兆233億円)、第2位:医療・福祉(1兆7,773億円)、第3位:製造業(6,000億円)です。
卸売業・小売業と医療・福祉だけが1兆円を超えて突出しているのが特徴です。

売上高の伸び率でいうと、第1位:医療・福祉(対前回調査比181.1%)、第2位:鉱業・採石業・砂利採取業(64.3%)、第3位:宿泊業・飲食サービス業(40.5%)です。
売上高で第1位だった卸売業・小売業は38.4%で第4位。
※経済センサス 平成24年調査と平成28年調査を比較。

特に医療・福祉は2.8倍に成長していて売上高も県内では大きく、これからの成長が期待できる業界だといえます。
医療系、教員免許などの資格を持っていない場合は、福祉または卸売業・小売業への就職がおすすめだといえそうです。

沖縄の買い物事情

さて、ここからは実際に沖縄に住んだときに参考にしてほしい情報をお届けします!
住んでみないとわからない実情を移住経験者の情報からまとめますので、参考にしてください。
まずは買い物事情です。

物価は高め

沖縄の物価が高いというと意外かもしれません。
実際、「全国物価地域差指数」では沖縄県は総合最下位、つまり47都道府県で最も物価が低いという結果になっています。

では、なぜ先輩移住者たちが沖縄の物価は高いと感じるのかというと、食料や水道光熱費など生活に欠かせない分野の物価が高めだからです。
同じ調査で、食料では沖縄県は第26位。
福岡県や茨城県より高いという結果です。
水道光熱費ではなんと第8位。
水道光熱費は地方ほど高い傾向ではありますが、それでもかなり上位です。
交通通信費や娯楽費では沖縄県は最下位ですが、食料や水道光熱費が高いと日常生活に大きく響くので、実感としては確かに物価が高いといえそうです。

また移住者の多くが都市部に住んでいることも関係がありそうです。
那覇市・宜野湾市・浦添市・北谷町など県内都市部では郊外や離島に比べて生活コストが高くなりやすく、家賃の高さも相まって物価が高いという印象になりそうです。

とはいえ、高いのはおもに内地から運んでくる生鮮食品などで、地元食材は安く購入できます。
沖縄に住み始めたら、どこでどんな食材が安く手に入るかリサーチするといいでしょう。

通販の配送料が想像以上に高い

先輩移住者たちが口をそろえて言うのが「通販の配送料が高すぎる」ということ。
内地でも通販サイトに「離島・沖縄は別途送料が必要」等の表示を見たことがありますよね。
その別途送料が想像以上に高く、ちょっとしたものでも数千円かかってしまうことがめずらしくありません。

そもそも「沖縄には配送していません」なんていう商品もあり、ネット通販をよく利用する人にとっては不便だと感じることもありそうです。

都市部はショッピングモール多め

都市部ではショッピングモールがたくさんあり、普段の買い物に困ることはありません
ほとんどの内地の郊外よりは便利だと思って大丈夫。
雑貨屋さんやホームセンターもちゃんとテナントで入っています。

ほとんどのショッピングモールを運営しているのが沖縄の大手小売業者・株式会社サンエーさんです。
中でも250店舗以上のショップが入るサンエー浦添西海岸パルコシティなら何でも揃います!
サンエーが運営しているショッピングモールは複数ありますが、どこも入っているテナントの顔ぶれがよく似ているので、好きなショップが入っていないとちょっと残念な思いをするかもしれません。

県内中部の大型ショッピングモールとしてはもうひとつ、イオンモール沖縄ライカムもおすすめです。
サンエーパルコと2強といっていい規模で、沖縄に移住したらぜひこちらも訪ねてみてください。

地元百貨店としてはリウボウもあります。
ちょっとしたものを購入したいなら、まずはサンエー系列のショッピングモール、イオンモール、デパートリウボウに行ってみるとよいでしょう。

スーパーは全国チェーンも地元チェーンもあり

スーパーマーケットも最大手はサンエーです。
沖縄本島なら北部・中部・南部に幅広く店舗があります。
地元チェーンなら24時間営業のユニオンやかねひでも人気です。

イオン、マックスバリュなどの全国チェーンのスーパーもしっかりあります。
買い慣れたプライベートブランドも手に入るので安心してください。

ハイブランドはDFSを活用しよう

県内に、いわゆるハイブランドのお店はありません。
代わりにDFSがあります。
ハイブランドのお買い物にはDFSを活用しましょう!

DFSは免税店です。
内地では海外旅行のときにしか利用できませんが、沖縄では県外に出れば国内旅行でも免税店を利用できます。
これはとても嬉しいですよね。
移住者は仕事や帰省で年に数回は県外に行く人も多いので、そのたびにDFSを利用するという人も。
沖縄に住んだ際にはぜひ活用してください。

沖縄の飲食店事情

飲食店は遅くまで営業

那覇市・宜野湾市・浦添市・北谷町あたりでは、飲食店はとてもたくさんあります。
沖縄の人はお酒が好きなので、特にお酒が飲めるお店は夜遅くまで開いているところがたくさん。
北谷は外国人が多いためか24時頃には閉まるお店も多いですが、ほかの地域ではもっと遅くまで開いています。

終電がないのでいつまでも飲める、というのもいいところ(?)
ただし、公共交通機関がないので車で来て代行運転で帰るのが一般的です。
どうしても代行運転料が余分にかかってしまうので、沖縄で飲みに行くときは気をつけましょう。

おしゃれなカフェが多い

お酒が飲めるお店だけでなく、沖縄にはおしゃれなカフェも東京に次ぐのではないかというほどたくさんあります。
子ども連れで気軽に立ち寄れるお店もあれば、女子会やデート向けなど多彩なお店があって楽しめます。
観光客が多い店もありますが、地元の人中心のお店もありますので住み始めたらぜひ好みのお店を見つけてみてください。

フードデリバリーは都市部のみ

内地の都市部ではとても一般的になったフードデリバリーですが、沖縄では那覇市周辺の都市部でしか利用できません
出前館は那覇市・浦添市・宜野湾市などで利用可能。
ウーバーイーツは那覇市のみです。
フードデリバリーを日常的に利用している人は、移住後は住む地域によっては不便になってしまうかもしれません。

一方で、テイクアウトができるお店はたくさんあります。
家探しのときには、近所のスーパーはもちろん、テイクアウトのお店がどのくらいあるかもチェックしておくとよいでしょう。

休日には人気のおしゃれスポットへ行ってみよう

休日にちょっと観光気分を楽しむなら、ウミカジテラスと瀬川外人住宅がオススメ!
瀬長島ウミカジテラスは那覇市の南に位置する豊見城市瀬長島にあり、おしゃれなショップや飲食店がたくさん。
フードやドリンクも華やかなので、見ているだけで気分がアガります(もちろん食べてもおいしい♪)
オーシャンビューのカフェやレストランでのんびり過ごしていると「沖縄に移住した!」という気分を満喫できます。

瀬川外人住宅は浦添市にあるおしゃれなショップが並ぶエリア。
もともと外国人向けの居住地をリノベーションしているので、レトロでこぢんまりした空間が印象的です。
個性的な雑貨やインテリアのお店もいくつもあるので、ランチやショッピングを楽しんでみてください。

沖縄の交通事情

沖縄は車社会

デメリットのところで「渋滞」と出てきたように、沖縄で移動するには車しかなく、都市部では渋滞が恒常化しています。
移住前に都市部に住んでいる人の中には、長いあいだ運転していないペーパードライバーもたくさんいるでしょう。
ペーパードライバーの皆さんは、移住前に自動車学校のペーパードライバー講習に参加するなどして運転に慣れておくのがおすすめです。

子育て世代には、どこでも車でいけるのがラクだと感じている人も。
とはいえ、渋滞はやはり苦痛です。
沖縄の車社会に慣れるには、まずは渋滞の抜け道や回避方法を身につけましょう。

沖縄独自の交通ルールあり

「時間帯でセンターラインが変わる」「バスレーン」といった沖縄独自の交通ルールには注意が必要です。
都市部の一部道路では、時間帯によってセンターラインの位置が変わります。
上部表示される「〇」「×」で通っていいかどうかを判断するのですが、慣れるまではよくわからずたいへんです。
「バスレーン」は朝夕の時間帯に一部車線がバス専用になるもの。
こちらも左折したいときにどうすればいいのかなど、最初は戸惑ってしまうしくみです。

このあたりは地元の人に教えてもらって慣れるしかありません。
同僚や近所の人、幼稚園・学校のママ友・パパ友、先輩移住者などと仲良くなってコツを教えてもらいましょう。

自動車保険が安い

自動車の任意保険の保険料が全国でいちばん安いのが沖縄です。
沖縄料率といわれ、全国平均に比べて20~30%安いといわれています。
理由ははっきりしませんが、車社会の沖縄ではとても嬉しいですよね。

自動車保険に関してもうひとつ知っておいてほしいのが、沖縄県の任意保険加入率の低さです。
損害保険料率算出機構のデータによると、沖縄県の任意保険加入率は54%で全国最低です。
万が一事故に遭った場合、2回に1回は相手が無保険車というわけです。
ちょっと恐ろしいですよね。
念のため、任意保険には無保険車特約(相手が無保険の場合に自賠責保険で賄えない費用を支払ったもらえる)を付けておいた方が安心かもしれません。
もちろん、その分保険料は高くなってしまいますので、よく検討して加入・付帯してください。

沖縄の教育事情

大学進学率は低め

子育て世代なら沖縄の教育事情にも関心がありますよね。
沖縄は一般的に教育熱心ではないイメージがありますが、実際、大学進学率も低めです。
文部科学省「学校基本調査(平成30年度)」によると、沖縄の大学等進学率は39.7%で全国最低です。

そもそも沖縄県内には大学が少なく、国公立・私立を合わせても8校しかありません。
地方には沖縄より大学数が少ない県もありますが、それらの県は隣接する都市部にたくさんの大学があるケースがほとんどです。
例えば島根県には2校しかありませんが、隣接する広島県に20校、岡山県に18校あります。
その点、沖縄は県内の大学でなければ海を渡って内地に行くしかなく、どうしても大学進学のハードルは高くなりがちだといえそうです。

都市部には進学塾もあり

では、沖縄にいると進学に不利なのかというと一概にそうとは言えません。
那覇市・宜野湾市・浦添市など都市部には進学塾もあります。
いわゆる三大予備校(駿台予備校・河合塾・代々木ゼミナール)の校舎はありませんが、代々木ゼミナールと河合塾は映像授業のスクールがあります。

小学校は学力テストで全国6位に躍進!

2019年の学力テストでは、小学校部門で沖縄県は全国6位になりました。
小学生を対象とした有名進学塾・日能研や浜学園も沖縄に進出してきています。
先輩移住者からも「予想以上に受験に熱心で驚いた」との体験も寄せられており、これからは受験や教育に熱心な層が増えていくのかもしれません。

のびのび子育てには最適

そうはいっても、やはり全体としてはそれほど受験志向ではないのが沖縄の実情です。
「沖縄県への移住意向に関する調査」では、沖縄に移住したい理由の第1位が「スローライフ・自分らしい生き方をしたいから」第2位が「自然環境が豊富な中で生活したいから」です。
豊かな自然と子どもに優しい人たちに囲まれてのびのびと子育てできる環境は沖縄移住者の希望にぴったりとも言えそうです。
せっかく沖縄に移住してきたのなら、親子そろってスローライフを楽しんでみてもいいのではないでしょうか。

一方で、沖縄に住みながら内地や海外の上位大学を目指したいなら早めに対策をした方がよいでしょう。

沖縄の米軍基地&外国人事情

沖縄の治安は悪くない

沖縄移住を考えたときに、どうしても気になるのが米軍(アメリカ軍)基地問題ですよね。
米軍基地は面積でいうと沖縄本土の約15%を占めていて、約2万5,000人の軍人が駐留しています。
軍人の家族なども加えると数万人、小さな市の人口に相当する人数がいるわけですから、事故や犯罪も当然発生しています。
米軍関係者の犯罪は1972年から2016年までの44年間で5,919件検挙され、交通事故は1981年から2016年までの35年間で3,613件発生しています(沖縄県資料より)。

これが多いのかといわれるとよくわかりませんよね。
民間警備会社ALSOKがまとめた全国治安ワーストランキングによると、沖縄は犯罪遭遇率(犯罪件数÷人口)で29位
富山や徳島と同程度で、どちらかというと治安はよい方だといえそうです。
とはいえ、米軍関係者による犯罪や事故は日本人の場合とはちょっと違った対応が必要になることもありますので、万が一に備えて情報収集はしておきましょう。

米軍関係者は基地周辺にいる

日常生活では、基地周辺でなければ米軍関係者に頻繁に出会うことはありません。
米軍基地は沖縄本島の中部を中心に、那覇市・浦添市・宜野湾市といった都市部にも点在、北部にも広がっています。

米軍関係者はほぼ基地周辺にいるため、基地の近くに住むと米軍関係者が身近にいることになるでしょう。
気になる人は、住む場所を決める前に近くに米軍基地があるのか、どのくらいの規模なのかなどを確認しておいた方が安心できます。
基地がある自治体の市役所には基地関連を担当する部署がありますので、その地域の実情を尋ねてみるのがおすすめです。

Yナンバーとの交通事故に注意しよう

先輩移住者が注意した方がいいというのがYナンバーとの交通事故です。
Yナンバーとは米軍関係者の車のナンバーで、一般的な車のナンバーのひらがな部分が「Y」になっているものです。

Yナンバーの車と交通事故を起こすと、日本の警察だけでなく米軍の警察も現場に駆け付けます。
事故処理としては通常通り聞き取りなどが行われ、損害は任意保険などで対応します。
米軍の警察が駆け付けてくるとそれだけでびっくりしてしまいそうですが、基本的には法律等に則って処理されるので落ち着いて対応しましょう。

損害は日本政府やアメリカ政府が補償してくれることも

防衛省のホームページには米軍関係者との事故について、次のような記載があります(当該HPの記載の一部をわかりやすく編集)。

●公務執行中の行為により受けた損害は日本国政府が賠償する。
●公務執行中以外の行為により受けた損害のうち、加害者(米軍関係者)の保険等で解決できない場合は合衆国政府が補償金を支払う。

というもの。
いわゆる日米地位協定にもとづいた規定です。

公務執行中の事故等はさすがにきちんと対応されると思って大丈夫です。
相手も日本政府ですしね。
特に覚えておきたいのは2つめ、米軍関係者の保険等で解決できない場合はアメリカ政府が補償という規定です。

要するに、休暇中や勤務時間外の米軍関係者と事故を起こしてしまったときが対象。
基本的には任意保険等で対応しますが、相手が任意保険に加入していなかったり損害を補償できるだけのお金を持っていなかったときにはアメリカ政府が補償してくれるという内容です。
Yナンバー車の中には任意保険に加入していない車も少なくないとされていますので、この規定はしっかり覚えておきましょう。

そのほかにもアメリカ政府が補償金を支払ってくれるまでのあいだ無利子で融資してくれる制度(事故被害者融資制度)や、アメリカ政府の支払額が裁判所が確定した金額より少ないときに日本政府が差額を支給してくれる制度(SACO見舞金)もあります。
実際の手続きは沖縄防衛局が担当です。
沖縄防衛局 管理部業務課 事故補償係 098(921)8131 内線412~415

なお、どんな制度も相手が特定できていなくては利用できないため意味がありません。
事故後に基地に逃げ込まれてしまうと特定できなくなってしまうこともありますので、ドライブレコーダーなどでしっかり記録しておくと役立ちます。

米軍関係者が多い沖縄では、どうしても内地とは違う手続きが必要になることがあります。
どんな制度があってどこに連絡すればいいか知っていると落ち着いて対応できますので、沖縄で暮らすならあらかじめ確認しておきましょう。

県内のおすすめ遊び・観光情報

観光スポットやホテルの県民割引を活用しよう

衣食住が整って仕事も見つかったら、やっぱり休日の過ごし方も気になりますよね。
沖縄は言わずもがなの観光地。
県内に住みながら楽しめるスポットがたくさんあります。

首里城や美ら海水族館などの有名どころは移住前にすでに行ったことがある人も多いと思いますが、移住後はさらに気軽に楽しめます。
首里城公園は期間限定で県民割引があります。
美ら海水族館に割安で入場できる「4時からチケット」も県民なら活用しやすいはず。
ほかにも県民割引がある施設がありますので、ぜひ見つけて楽しんでみてください。

本島北部の名もなきビーチがおすすめ

沖縄といえばビーチ。
本島にも離島にも美しいビーチがたくさんあります。
本島では北谷町のアラハビーチや海洋博公園のエメラルドビーチなど有名どころはもちろん、北部にいくと名もなきビーチがたくさんあります。
どこを訪ねても白い砂と澄んだ海が美しく、有名なビーチより人が少ない分のんびり過ごせます。
那覇市内から本島北部までは車で1時間半~2時間程度なので、休日に北部の穴場ビーチを探すのもおすすめです。

気軽に離島でリゾートも

沖縄に住んでいれば、離島のリゾートも気軽に楽しめます。
那覇空港から人気の離島までのアクセスはこんな感じ。

宮古島:那覇空港から飛行機で約50分、1時間に1便以上あり。
石垣島:那覇空港から飛行機で約1時間
竹富島:那覇空港から石垣島へ飛行機で約1時間、石垣島から高速船で約10分
西表島:那覇空港から石垣島へ飛行機で約1時間、石垣島から高速船で約45分

那覇空港から1~2時間で人気の離島に到着です!
これなら週末に1泊、2泊で訪ねて楽しめそうですよね。
ビーチリゾートや南国の自然・食べ物が好きなら、沖縄本島に住んでいろんな離島をめぐると沖縄生活を満喫できそうです。

沖縄独自のしきたりや方言事情

都市部では「しきたり」の心配なし

「沖縄県への移住意向に関する調査」では移住を考える上で不安や懸念を感じていることの第5位に「移住先の人間関係(しきたり、近所づきあい等)」が入っています。
仕事や日常生活の利便性などに次いで、沖縄独自のしきたりや人間関係になじめるかどうかを不安に感じている人も多いようです。

結論としては、都市部では気にしなければいけないようなしきたりはありません。
那覇市・浦添市・宜野湾市などでは内地の一般的な都市部と同じ感覚で暮らせます。

離島やあまり移住者がいない地域で暮らしたい場合はやや配慮が必要です。
沖縄に限ったことではありませんが、代々その地域に住む人が多く移住者に慣れていない地域では移住者がなじむまでに努力が必要なケースがあります。
移住者が少ない地域に住みたいなら、一時滞在で家探しをしながら不動産業者さんをはじめとした地元の人たちにしっかり話を聞いて、なじめそうかどうか判断した方がよいでしょう。

都市部でも「モアイ」は知っておこう

都市部でも知っておいた方がいい風習がひとつだけあります。
「モアイ」です。
モアイ(模合)とは、メンバーが定期的に集まってお金を出し合い、そのお金を順番に受け取るというもの。
例えば、メンバー5人が毎月集まって1万円ずつ出し合います。
4月にはAさんがそのお金を全部受け取り、5月にはBさんが、6月にはCさんが・・・と順番に全員が5万円を受け取っていくしくみです(※ルールは参加するモアイによって若干異なります)。
自分の番も必ずまわってくるので、モアイでは損することも得することもありません。

じゃあなんのためにそんなことしてるの?というと。
現在では仲間内のコミュニケーションのため、もっとはっきり言えば「飲み会がしたい!」という理由でモアイに参加している人がほとんどです。
モアイでお金を出し合うときには必ず集まって飲み会を開くので、そこで仲間とワイワイ楽しむのがおもな目的というわけです。
お酒が大好きな沖縄の人らしいですね。

もともとは銀行の利子が高くて庶民が借入れできなかった時代に、仲間内でお金を貸し借りする相互扶助のしくみとして始まったとされています。
それが現在ではおもに仲間とのコミュニケーション手段になっていて、ママ友のモアイなら飲み会ではなくお茶会で、経営者のモアイならセミナーや懇親会など集まる人たちの目的に合わせた情報交換の場としても活用されています。

移住者でもモアイに参加している人はめずらしくありません。
モアイを通じて同じ境遇や趣味の人と知り合って、移住後の生活がより充実したという話もよく聞きます。
人によっては複数のモアイに参加している人も。
モアイは地域になじむきっかけにもなるので、誘われたら参加してみるといいと思います。
ただし、いずれ返ってくるとはいえ毎月一定額の支出を伴いますので、生活が安定してから考えた方がいいでしょう。

沖縄の方言「行く・来る」「しましょう」に注意

沖縄は観光地だからか、ほとんど地元の人にしかわからないような方言と標準語を両方話せる人がほとんどです。
地元の人同士では方言で、観光客や移住者には標準語で話すよう使い分けています。
移住者には標準語で話してくれる人がほとんどなので、実際に方言で困ることはほとんどありません。

ほぼ言葉では困らないといいつつ、先輩移住者がわかりにくいというのが「行く・来る」と「しましょう」の使い方。
沖縄では「行く」と「来る」が同じような意味で使われることがあります。

「今日は3時に来ますね」→意味「3時に行きますね」

標準語では「来る」と受け止めるところが、実は「行く」という意味で使われていて、行くのか来るのかよくわからないことに。
これは慣れるまで混乱しますね。

同様に注意したいのが「しましょう」の使い方。

「掃除しましょうね」→意味「私は掃除をします」
「そろそろ帰りましょうね」→意味「私はそろそろ帰ります」

標準語で「掃除しましょうね」と言われたら、一緒に掃除をしようと促されていると受け止めますよね。
それが実は「私は掃除をします」と本人がやることを伝えているだけで、一緒にやろうという意図はありません。
「しましょう」が相手を誘っているのではなく自分の意思を伝えているだけ…これも混乱してしまいます。

このあたりはもう慣れるしかありません。
まずは移住者が混乱しやすいこの2つを覚えておいていただいて、徐々に慣れてほしいと思います。

先輩移住者の体験談も参考に!

家や仕事の探し方、買い物や交通事情から基地事情、観光やしきたり情報まで沖縄移住のための様々な情報をまとめてきました。
沖縄移住について具体的にイメージしやすくなったのではないでしょうか。

ここでは一般的に役立つ情報をまとめましたが、沖縄移住の動機や目的は人それぞれです。
移住に際しては、先輩移住者の実体験もとても参考になります。
このサイトでは、4人の移住経験者に体験談を寄稿していただきました。
それぞれの経験を自分なりの言葉で語ってくれていますので、ぜひこれらの体験談もご覧ください。

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